週刊少年チャンピオン2019年25号

●中村勇志『六道の悪女たち』/巻頭カラーで見切れる男の亀甲縛り。少年誌だから当前なのだが、サドとかマゾとか出しても結局おちゃらけにしかできないのもなあ。愛が重いよ、椰子谷さん。

板垣巴留BEASTARS』/甘すぎるよ主人公…。心の隙間につけ込む悪、という新たなキャラ造形ではあろうが。これきっかけに勇次郎言うところの童貞喪失、ともいかなさそう。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/ターミネーター2も30年近く前か。アクション回担当が母親キャラというのも不思議かも。かつての身体性ギャグ方面におけるヒロインからの流れ云々。

板垣恵介『バキ道』/比喩の共有という強者たちの境地。ブラフとして幻影使うって、ドリアンの催眠術みたいなものでは。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿絵:藤田勇利亜)『ゆうえんち-バキ外伝-』/こちらも強者ならではの会話であり精神性、という一幕。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/横に並んだ2コマ内での拡大コピーは、さすがにギャグでやってるんだよな…。

西修『魔入りました!入間くん』/毎度この作品中に出てくる“説明”は、何を言っているのか意味がわからない。この作品のファン層って、はなから主人公にはチンポもキンタマもついてないと思ってるのでは?ケツマンコならともかく。(真顔)

●村岡ユウ『もういっぽん!』/温泉回であるが、体の描き方が完全に筋肉のそれだな。主人公は一貫して先鋒かあ。無理はせず、でも力の限り、とはいい言葉。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/親指と人差し指で物をつまむ手、という描写がいちいち奇形化している。

●いづみかつき『鬼のようなラブコメ』/あっさりまとめたな、おい。らしいノリだが。あとはケンカして友情エンドかなー。

桜井のりお『ロロッロ!』/腐女子とギャルの友情、だが遺恨オチ。中学生だしエロは売れんよね、そりゃ。

●灰谷音屋『ジュニオール』/折られる前に、折り返す(心を)。吉村ナイスプレー!緊迫からの抜けからの間(ま)からのジュニオールの見切れ方の戦慄よ。前半での歌舞伎パフォーマンスによる注目集めや、吉村のシュートミスも効いてのこの結果ってことかな。

●灰刃ねむみ『足芸少女こむらさん』/そりゃドロワーズ丸出しで逆立ち芸きめるメイド喫茶もそうなかろう。態度悪いメイドコースは実在するらしい。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/なんだか燃えきらない仲間たちの結集シーンだが(あっさり死にそうだし)、あえてそういうメタネタまでねらって描いてそう。

●古田朋大『謀略のパンツァー』/カウンターパンツ。パワーワードではある。

●林たかあき『チューイしたガール桜田日菜子(16歳)』/読み切り。…ラブコメ?まあ不良だって一人だけ特異点として存在してたらねえ。

平川哲弘『ヒマワリ』/逆にデビューもせずに徒手空拳でよくここまで成り上がったな、て話だが。

横山光輝『バビル2世』/リバイバル掲載。この全体的にただよう牧歌性がテイストだよなあ。ヨミ様かわいい。BSマンガ夜話の『バビル2世』回も傑作よ。/インタビューは今週よりチャンピオン歴代編集長!

●鯨井早菜『未来ゲロ』/読み切り。落語のサゲに近い世界か…はい。


  • レジェンド作品は『バロン・ゴング・バトル』『カオシックルーン』。/40周年企画はすごかったよね、本当。