週刊少年チャンピオン2019年8号

●宮崎克、野上武志『TVアニメ創作秘話 ~手塚治虫とアニメを作った若者たち~』/新連載。まんまマンガで読める伝記といった印象。ブラック・ジャック創作秘話に漂ってたような情念はうすい。

高橋ヒロシ、鈴木リュータ『WORST外伝 グリコ』/原作ではカプセル怪獣だった呼び名がスピンオフ過去編ではポケモンって、それは脈絡としてだいぶズレてないか。申し訳程度に出る女も必要なのかどうか。

渡辺航弱虫ペダル』/そんな重要そうな回想を最後の最後にまわさんでも。

七三太朗川三番地『4P田中くん』/リバイバル掲載。開始も終了も本気!と同年になるのか。この心理描写と分節ですよね、オノマトペもおもしろい。作者コンビも近年だとDreams終盤が騒がれちゃいましたが、コテコテだった先週に比べるとインタビューもさわやかなことで。他の野球マンガは読まなかったと言える七三太朗、いいな。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/こんな格好、て普段の巨大装飾ヘアピンと黒タイツに比べたら、ヘアゴムとルーズソックスの方がよほどまともな格好では。

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/空気の乾燥。スナァ。

浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/横長コマ2連で屋根やぶって姉の部屋に落下する構成好き。で、これより以前に姉の部屋の内装出てきたのいつになるんだろうか。雪像モアイといえばドロイどん(越智善彦)。野良ミャオ初回みたいな小鉄オチ、いかんぞ。

●中村勇志『六道の悪女たち』/お、これは主人公に素直に勝たせるのもありかな。

桜井のりお『ロロッロ!』/部長の家庭はみつどもえのおがちんみたいなものか。こっちも服をあずかるのはいかんよ。

●灰谷音屋『ジュニオール』/そういえば部活かけもちなのか。美術部の方で今後、とめはねっ!みたいな展開きたりして。素人の成長していく描写はいいもんですね。最後のは、女の子への誘い文句としてはどうなんだろう。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/男女両刀ならドラルクの師匠超えてないか。吉田さんがんばった、でも、やっぱり、ダメだった。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/試合の動きが流れるように視界に入ってくる画面構成だ、巧い。どちらにとってもいい先輩なのだな。

荒達哉『ハリガネサービスACE』/まあチート主人公な時点でわかってた展開ではあるかもしれんけどさ。

●いづみかつき『鬼のようなラブコメ』/テコ入れヒロインにも程がある。各人の精神世界が見ものか。

●荒井俊太郎『3』/読み切り。不良マンガである以上に独特な狂気に満ちてるな。


  • レジェンド作品は『ドッ硬連』『クローバー』。