『キラキラハッピー★ひらけ!ここたま』15話、16話雑感

  • 第15話「タキッシードレッシーうっしっし~」(12月13日放送)


『キラキラハッピー★ひらけ!ここたま』、悪役(?)登場回となる第15話は、シリーズ構成の土屋理敬が脚本担当。コメディとしての詰め込みも楽しい回であったが、主人公・はるかが物語の柱としての一面をのぞかせる回でもあった。
前シリーズ『かみさまみならい ヒミツのここたま』17話、「こころのヒミツ」は同じく土屋脚本。『ひらけ~』1話の感想中でも触れたが、ここたま契約者である主人公・こころの“覚悟”が試される回であった。それと重なる場面が新シリーズでも描かれた、ということだ。
「こころのヒミツ」では、ここたまを人目から隠さなければいけない主人公・こころが追いつめられる。結局こころは友人を信じて、「(ウソをつく)私のこと、信じてほしいんだ!」と告げ、委ねることを選ぶ。結果、友人達はウソをつかれていると理解した上でなお、彼女に対して「信じるよ」と応えてくれる。
その場面でのこころの、まなざしの描写がこれである。偽っても、友人として真実を認めてもらえること。

一方、『ひらけ!ここたま』15話。ここでは主人公・はるかは、悪役(?)ここたまタキッシー&ドレッシーにハッピースターを奪われる。「それがあればみんなを幸せにできるの!」「返してくれたら、私にできることならなんでもするから!」と言ってしまったはるかは、伝説のここたま契約者の象徴である魔法の鍵を要求され、困ってしまう。そこで見せる、逡巡から決意までの表情がこの描写。

「ごめん、鍵はあげられない!でも、ハッピースターは返してほしい!」幸せな町にしたい、という決意を続けて叫ぶはるかであるが、この表情のあらわす子どもの内面は、発言を翻す=結果的にウソをつくことへの苦悩であり、それでも自らが守るべきものを選ぶ決意だろう。その瞬間の表情の共通性から、前作と通ずる主人公の人物像をとらえられるわけだ。



その他の部分では、
●『ヒミツ~』17話ではまさにトラブルの中核の場であった小学校が、『ひらけ~』15話では(“秘密”の)活動結果を聞く場として機能しているという対比。(ただし『ひらけ~』においては日常生活の描写が明らかに削られており、小学校も舞台としてはいまだ機能していない。)
●『ひらけ~』における土屋脚本は4本目だが、お悩み解決の対象者が土屋脚本においては一貫して子供。
といった要素が個人的関心事。



以下、ほぼネタツイ。




また、奇しくもこの回のここたまの放送日は、同じく土屋脚本である『劇場版MAJOR 友情の一球』からちょうど10年目なのであった。一球からここたま。









  • 第16話「クリスマス大パニック!?」(12月20日放送)

奇しくもこの回のここたまの放送日は、主演声優・高橋未奈美氏の誕生日なのであった。ここたまのたかみな。
で。この回にタキッシー&ドレッシーのいたずらを受けての、以下のようなやりとりがある。

「あっ、トランプだ!」
「ババ抜きで遊ぶです」
「ん?お、なんと!ババ抜きは無理である!なぜなら全部ババである!」
(中略)
「こっちもババ、あっちもババ!
「いえーい、ババババババ遊びだー!」
ババの増殖とは実に愉快である!オホーホッホッホー!」


さて、1話感想中でも触れたが、高橋未奈美氏は『アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ』にて当方イチオシのキャラ・馬場このみを演じている、よってつい反応してしまった、以上!


(了)