アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」14〜18話ざっくりふり返り

二期に入ってから「イマイチのれないな〜」という感じで見返してなかったアニメ版デレマスですが。19話がおもしろかったので、ついでにそれまでとあわせて見返してみました。
そしたら、わりとおもしろく見られたのである。ようやく流れをつかめた、視点の置き所を見出だせた感。というわけで、自分用に展開ふり返りメモ。


  • 14話

●二期1話目。(私の好きな)土屋理敬脚本。コメディノリ、というか帰ってきた亜美真美回。
シンデレラプロジェクトメンバー活躍中。美城常務(会長の娘)登場。
●全員ユニット曲「GOIN'!!!」CD登場。アイドルフェスから一ヵ月経過。常務(アイドル事業部統括重役)は、ニュージェネレーションズについては記憶している。
●プロデューサーの周囲に現れる謎の人影をめぐって騒動。アイドル四人顔見せ。この辺(土屋氏がシリーズ構成の)プリパラっぽい印象も。
●凛とプロデューサーの会話。「いいの、ほっといて」「みなさんが楽しんでいるようですので」「(ため息)」「渋谷さんは、楽しんでいますか?」「探偵とかはちょっと」「いえ。ではなくて、アイドルの活動についてです」「――楽しくなる途中、かな」「(うなずく)」
●凛、(美嘉と部署が同じ)加蓮・奈緒と出会う。
●ニュージェネへのあこがれの声を聞いた卯月、笑顔で「もっともっと頑張ります!」
●みく・李衣菜、夏樹に出会う。夏樹のギターに見惚れる李衣菜。「私、多田李衣菜!ロックなアイドル目指してるんだ」「ロックなアイドルか!じゃああたしと一緒だな。あたしは木村夏樹。ロックな話ならいつでもつき合うぜ」
●謎の人影の正体はまゆ。ナイフネタはアニマス9話でもやったな。「たまにはこういうのもいいもんだよ」と笑う一同、悩めるP、と、この点は346プロと765プロで逆だが。
●花火を見る、のはアニマスでは5話でしたが“走り出す前”としての対比?
●社員一同を前に、全プロジェクトを白紙に戻すことを告げる常務。


  • 15話

シンデレラプロジェクト解体、プロジェクトルーム消失。
●新オープニング「Shine!!」。卯月が不穏。
●対外的なブランドイメージの確立を宣言する常務に、反論するP。「プロジェクトにはそれぞれ方針があり、その中でアイドル達は成長し、個性を伸ばしていると思うのですが。」「一人一人歩み方は違います。それを無視して笑顔を失ってしまうかもしれないやり方は、自分にはできません」。ならば、と対案の提出を求める常務。
●新しい部屋(暗いし汚い)でプロジェクトメンバーに詰め寄られるP。「私を信じて!…待っていてください」と語尾は弱々しい。
●慌ただしい事務所内。ニュージェネ三人組、加蓮・奈緒に会う。二人のデビュー延期を聞いて憤る未央、なだめる凛。どう思うか聞かれた卯月は、たじろいであせりつつ「頑張ります!」その懸命さに落ち着きを取り戻す凛・未央。レッスンに向かう5人。
●常務直々に新プロジェクトを持ちかけられる楓。だが断る
●悩めるPとプロジェクトメンバー。
●ニュージェネと楓の同日イベント。店内に765プロやジュピターのポスターが。憔悴気味のP、それを見て不安げな三人。
●楽屋。楓はサイン中。Pを助けよう、と企画書を書き出す三人。とりあえずアイディアを書き出す未央と凛に対し、白紙で何も書けない卯月。前半で“ぶれなさ”と見えたその懸命さであるが、同時に核の無さでもある?
●「シンデレラプロジェクト、なんとか守れないかなって」と言う未央達に「ありがとうございます」と頭を下げるP、その様子にほほ笑む楓。
●列整理をサポートする楓に感心するニュージェネ三人。「いい顔してたから」と、楓のお渡し会を手伝う三人。
●ここは楓のステージデビューした場所。「ファンの人と一緒に階段を登りたいんです。」「笑顔で。」「それが私のやり方です」、と常務の誘いを断る回想。「今の自分を支えてくれているあの時の笑顔。それを忘れずに進んでいきたい。一緒に輝いていきたいの」。動機としては7話の未央再起とも重なるが、“(ファンと)一緒に輝く”という表現はこの作品独特かな。ステージから見た光景、の重要視というか。
●部屋を掃除し企画書を作り、と奮起の意志にあふれたメンバー達。
●常務に“対案”の企画書を差し出すP。「複合エンターテインメント イベント企画案【シンデレラの舞踏会(仮)】-Power of Smile-」。


  • 16話

●脚本はシリーズ構成の高橋龍也
●前回ラストから続いてのPと常務。「アイドル達の個性を生かした、複合イベント企画です」「個性か。私の提示する方向性とは真逆だな」。コンセプトは笑顔。実行のチャンスをもらう。
●プロジェクトメンバー一同で「シンデレラの舞踏会、絶対成功させるぞー!」「おー!」
●トップアイドル楓の看板やポスターやSNS上での評判、からのウサミンこと安部菜々の部屋、落差。寝起きは悪いがドアから出るとシャキッと敬礼の菜々。
●新シンデレラプロジェクトルーム。ソファが革張りからケバい色合い、かつ模様が縫い目でずれている代物に。Pはアイドルと共に企画を考える方針を説明、嬉しそうなみく。みくと李衣菜は互いの案をめぐってまたちょっと衝突。テレビに映る菜々。
●みく・李衣菜は菜々と例の肉体派番組で共演。ボルダリング競争、ネコちゃんパワー(猫なら木登り得意でしょ!と李衣菜の声援あり)で奮闘するみくを、ウサミンコールを受けて追い抜き、勝利する菜々。
●上田しゃん!そして体を痛めているも頑張るウサミン。
●収録終了後、廊下で出会うみく・李衣菜と菜々・裕子。菜々をキャラとして絶賛するみく。「キャラとかじゃないんですよ。ウサミン星からやって来た歌って踊れる声優アイドル安部菜々です!」と、節々の痛みをこらえてポージングする菜々。菜々が目標、と告げるみくと照れる菜々。二人から視線を外して「目標か…」とつぶやく李衣菜。
●社員を前にアイドルの路線変更を告げる常務、帰りの電車で嬉しそうな菜々。
●一室に集められた色物アイドル達……て、珠美はこの枠なの?とまれ、告げられる方向性の見直しとバラエティー枠の削減。退室し、不満げなアイドル達を目撃する李衣菜。担当コーナーの交代を告げられる菜々。
●常務と部長の会話。旧知の仲らしい。
●プロジェクトルーム。ネコ耳押し=キャラ押しのみくに、見かけた他部署の件を話す李衣菜、くわしく告げるP。自室で落ち込む菜々とみく。
●Pから菜々のゲーム販促イベントに誘われるみく。楽屋に訪れた眼鏡みくが誰だかわからない菜々。キャラじゃなければ、というアイデンティティの脈絡?
●会社から言われたらやめるのも仕方ないかも、と弱気なウサミンに、自分も勇気づけられたのに、目標にしたのに、と反抗するみく。ステージに安部菜々として立つ菜々。
●みくとPの対話。キャラ=自分のやり方なんて変えるべきなのかな、とみく。Pは、ユニットのバランスに関わることだから李衣菜も呼んだこと、でも李衣菜は来ずにレッスンをして待っていることを告げる。「多田さんは、前川さんに決めてほしいのではないかと思います。あなたが本当に、笑顔になれる方法を」。ネコ耳を手に、瞳をゆらすみく。
安部菜々のステージ。ネコ耳を着け、一人ウサミンコールを続けるみく。沈痛な表情から目を開く菜々、ウサミンが帰ってきた!演出で加担するP。
●「みくや菜々が大事にしていること、みんなに認めさせてやるニャ!」というわけで、色物メンバー陣が新プロジェクトに大量加入することに。
●その様子をのぞいていたみくと、李衣菜の会話。「やっぱりアイドルにキャラは大事ニャ!」「やっぱそこなの?(苦笑)」「もちろん!(猫ポーズをとり笑顔で)みくは自分を曲げないよ!」「(同じく笑顔でウィンクし)そういうの、ロックで嫌いじゃないよ!」
●エンディングラストは、イベント時のウサミンとみくにゃんのツーショット。菜々の目にちょっと涙がにじんでます、うん。


  • 17話

●莉嘉とみりあと美嘉が悩むけど、休んだり自分は自分つったりして解決。
●スモック着用はPがいない間にスタッフが勝手に決めた。


  • 18話

●「とときら学園」メンバー増量。きらりと杏のコンビがスタッフに注目される。いまだ杏はかな子と智絵里にフォローを入れている。
●Pが番組の新コーナーについて、杏・きらりに告げる。「関係者の方がお二人の……コンビ感がいいと」と、言いよどむ間に俊巡が見てとれる。さらにVTR出演のインタビューコーナーの担当を、かな子・智絵里に告げる。「今のお二人に、必要な仕事だと思います」。
●健闘中のきらり・杏。
●事務所の庭で四つ葉のクローバーを探す智絵里、手伝うP、見つからないけどクローバー型のクッキーを差し出すかな子、笑顔。しかしコーナー収録はうまくいかない。反省するかな子・智絵里。
●楽屋の番組名が「ブレインキャッスル」に戻っている。
●会話術の本を読むかな子・智絵里。ジョギングするかな子。失敗しないよう気持ちを引き締めている、と語る智絵里。
●「17歳の凸凹コンビ」というきらり&杏の雑誌での扱われ方に、戸惑い気味のP。きらりに「新コーナーはいかがですか?」とたずね「楽しいよ。なんでなんで?」と返されて、首元に手。飴を手渡してきて「大丈夫!」と笑顔のきらりに、はっとするP。わかってるんだよな、きらりは。
●庭でかな子と智絵里を見かけるも、通り過ぎる杏ときらり。四つ葉のクローバーを見つける智絵里。
●柴又。ロケ中の“かわいいボクと野球どすえ”。居合わせたかな子・智絵里は感心。気合いを入れる二人だが空回り気味、江戸切子職人を取材するもすれ違ってしまう。「そんな顔して言われてもね」。倒れてしまうかな子。
●控え室のきらりと杏。二人が気になるか、と尋ねるきらりと、自分との仕事をどう思ってるか、と尋ねる杏。
●ロケ場所を離れ境内にいるP・かな子・智絵里。嘆く二人にきらりの飴を差し出すP。現れる幸子ら。
●自分たちの組み合わせはおもしろがられている、と言う杏に、かわいい服着てかわいいお仕事できたらハピハピ、見てる人もハピハピ、「だから笑顔でいられるんだよ」ときらり。杏ちゃんといるきらりが大好きだよ、と告げられ笑顔になる杏。
●まず表情から、と忠告して去る幸子達。飴をなめて笑顔になるかな子・智絵里。今回の仕事は挑戦で「笑顔を引き出してほしかった」と語るP。
●職人に再アタック。取材しながら笑顔のかな子・智絵里。器にお菓子を入れ、花を浮かべ笑顔の二人を見て、職人さんも笑顔。外からのぞきながら満足げな幸子野球どすえ。
●やって来たきらり・杏。快活な二人の笑顔に「お疲れ様でした」と、笑顔で頭を下げるP。



というわけで。「先輩も後輩も同僚も、アイドル達が互いに導きあい、困難を乗り越え、笑顔を得て成長していく」という構造が、二期に入ってから一貫して見えるわけです。その作劇自体はいいのですが、それがあまりにも露骨過ぎる、教条的過ぎるきらいがあって個人的にのれなかった、という点も今回見返してあらためて自覚しました。システムではなくおはなしが見たいのです、私は。
しかし最新19話は、そんな私にとっても素直によかった。楽しんだぞ、やっぱり好きだぞ土屋理敬、という記事をいずれ書く予定。では。