アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」3話(前半)

  • 第3話「A ball is resplendent, enjoyable, and...」

●ハミングにのせて映る、電車内、駅ホーム、ビル看板、壁のポスターの広告「Happy Princess Live!」。人差し指を高く上げる、美嘉、川島さん、茜、美穂、まゆ。
●ポスターの前で揺れている後頭部。ハミングが止まり正面から卯月の笑顔、ジャージ姿。前に出てくる順序で、これら広告を目にしながらやって来た、ということでしょうか。
●“大抜擢”に喜んでいる卯月と未央。対して凛は「まだ実感わかないかな。」ポスターを見つめ「アイドルの仕事って、こんな感じで決まっていくものなのかな」。
●うーん、とうなる卯月。未央はガバッと立ち上がり、凛の背中をバシッと叩き、「やってみなきゃわかんないって!」といい挑戦的笑顔。きょとんとした凛は、一度まばたきして「痛いって…」と不審顔。このカットで、未央がこぶしまで握っているのが見える。
●「おはようございまーす!」レッスンルームの扉を開ける笑顔の未央。笑顔の卯月。一歩引いて無表情の凛。
●「遅れてきた新入りが先にステージに立つのは納得いかないニャ!」と立ちはだかる者。背後で冷や汗のかなこ&智絵里。先に映る靴にMの字、正面のカメラが上に移動するにつれ映る、服の裾にあしらわれたネコマーク、みくの怒り顔、で、その上のネコ耳。「どっちがふさわしいか…勝負ニャ!」オープニングへ。
●サブタイトル、これ「ball」でなく「hall」じゃね?
●汗ばむ未央、倒れたみく、崩れたジェンガ、「壮絶な戦いだった…。」はい。
●一同に手作りプチシューをさし出すかな子、4箱。おいしそう。自らも口にしようとしたかな子に、背後から「お前もアイドルなんだから、体型のことも少しは気にしろ」とトレーナーの声。
●美嘉登場。感慨を噛みしめる未央。この場面についてはツイッター上にて、準備運動してる美嘉の靴裏のすり減り具合いは鍛練の証、という指摘を見てなるほど、と思った。そう思って見てみると確かに前の場面、崩れたジェンガの横に見切れる倒れたみくの靴裏は、新品同様のきれいさで凹凸まで描き込まれている。
●最初は美嘉による指導。見ているプロデューサーとトレーナー。息を荒げる三人。
●話し始めた凛にトレーナーは反応を示し、プロデューサーとなにか言葉を交わす。この人、ボイストレーナーも兼ねてるのかな。歌を口ずさむ凛に、目をちょっと見開くプロデューサー。歌の上手さに色めきたつ美嘉・卯月・未央。
●傍らで前屈中のかな子と智絵里。「みんな、本番はどんな衣装着るんだろうね」と羨望のかな子。「考えただけでも緊張する…」とおびえがちの智絵里。
●ドアを開け放ち「ちょっと待つニャー!」とルービックキューブ掲げるみくだが、トレーナーに「お前はお前で別にやることがある!」と腕をつかまれ、かな子&智絵里と共にストレッチ。みくはこんな立ち位置なのか、というのと、あっさり流してあくまで普通にレッスンさせるトレーナーもプロだねぇ。
●「ありがとうございました!」頭下げる卯月、眉つり上げて肩肘はった直立未央、無表情で棒立ちの凛。「じゃあね、また!」と笑顔で、小走りで去る美嘉。ドアがしまり、へたりこむ卯月と未央。見つめるプロデューサー。
シンデレラプロジェクトルーム。窓からの夕日を背に、あごに手をやり三人のプロフィールのプリント見つめるプロデューサー。「なにか気になることでも?」とちひろ。「ああ、いえ。」「バックダンサーの、あの子達ですか?」「…はい。」あっさり!ツーカーってことかもしらんが。
●「もちろん、みんな資質はあると思いますが、(目をそらして)正直まだ早いように思えて…。」前回、部長にさえぎられた「自分としては…」発言ですね。つまり今回のライブは、三人だけでなくプロデューサーにとっても結構な挑戦である。
●「確かにそうかもしれません。ですが、どちらにせよ彼女たちにとって、いい経験になるんじゃないですか?」とほほ笑むちひろ。ここでプロデューサーは「ん…」とかすかにうなって、眉を寄せる。ビルの外からのカットになり、窓から見える小さなプロデューサー像は椅子を若干回転させ、画面正面・窓の外を向く。なにげに30階の上は屋上。
●で、この場面。ここまでと、この回の最後まで見たから言えますが、私も心理的にはちひろと同じだったわけです。デビューしたての主役格三人がトントン拍子に大舞台に立つ展開、まあ安易にはいかないでしょ、ここで失敗したってそれもドラマだよね、と。でも、劇中人物・プロデューサーというキャラクターは、それは嫌だ、とはっきり態度に示しているのです。意に沿わぬ抜擢、必然の不安、それでも「(結果が)どちらにせよ〜いい経験」という物言いは認められないわけです、プロデューサーとして、アイドルを支える身として。だからここで、ちひろから体を背け、画面前の私を見てくる、そういう表現だと思います。
●翌日。衣装部屋の三人。ルーキートレーナー登場。未央の「私達と同じルーキーってわけか…」発言から『ROOKIES』につながるかと思いきや、『るきさん』オマージュとは。(違う)
●新衣装をまとう三人。かわいいカッコいい!ここでも卯月と未央に比べると、凛の反応は鈍い。
●乗り込んでくるみりあ、莉嘉、またもみく。トランプさし出すも、未央の強襲(ジャンケンポン、あっち向いてホイ)で撃沈するみく。「運も実力の内だよね!」と笑顔の未央。2話でもちひろから「相当な幸運をお持ちですね」と評されていたし、なにかあるのかな。
●レッスンルーム。息を荒げるアナスタシアと美波、傍らでレッスン待ちのみく、かな子、智絵里。アナスタシアがふり向くと、美嘉の手拍子でダンスしている三人の背中。カット変わって鬼気迫る真剣な表情で踊る三人、見つめるプロデューサー。上達してますね。不安げな顔のぞかせるアナスタシアに、「アーニャちゃん」とペットボトルさし出す美波。「スパシーバ…オー…ありがとう、美波」。
●控え室の美波とアナスタシア。「彼女たちオーバーワーク。大丈夫ですか?」と不安がるアナスタシアに「本番近いから、みんな頑張ってるんだよ」と美波は返し、冒頭にも出たポスターを見つめる。同じく視線をやるアナスタシア。今の二人とは違い、三人はそこまで行かなくてはいけない。
●音楽に合わせて流れるカット。レッスンルームの三人。夕焼けの路地裏で踊る卯月、晴天の河原で踊る未央、夜の公園にて街灯の下で踊る凛。またレッスンルームの三人、見つめるプロデューサー。それぞれの必死な表情。
●レッスンの様子をドアからのぞいていたきらり、ほほ笑んで立ち去る。ベンチの李衣菜の隣に座り、「卯月ちゃん達、とーっても頑張ってたよ!」ヘッドホン外した李衣菜は、ステージに立ちたかったか?というきらりの問いに、もう一度ヘッドホンして目をそらすと「アイドルのバックダンサーなんて、全然ロックじゃないし。」
●そんな二人を見ていた蘭子は「(※意訳)選ばれた人達、ステージに向け汗かいて頑張ってください、私もいつか出たい」と高笑い。無言で見つめる二人。杏は暗い部屋のソファーで寝てる。
●これでシンデレラプロジェクト14人全員の現状描写完了。心配組、超然組様々。きらりは自分の身長ではバックダンサー向かない、とわきまえてるのかな。前回ラストでも、三人の抜擢に反応見せてなかったし。
●時計15時40分。厳しい顔のトレーナーとプロデューサー、ダンス中の美嘉と三人、傍らに立つ美波とアナスタシア。曲が止まり四人が停止。トレーナーが手を二度たたき、四人はそちらを向く。無表情な美嘉、不安げな卯月・凛・未央に、腕組みしたトレーナーは「…ま、ぎりぎり及第点てところだな」と苦笑。
●喜びハイタッチする卯月と未央、一息つく凛。声をかける美嘉・美波と、ペットボトル四本入りの袋をさし出すアナスタシア。とまどいつつもコミュニケーションする、アナスタシアと卯月・凛・未央。こうして、これから、仲間になっていくんですなぁ。



※続く。