『ドロイどん』1〜5話

Amazon越智善彦の新作『ドロイどん』が登録されました。(わーパチパチ)
アスキーメディアワークスが統合されたとはいえ、週刊アスキー連載作品が電撃コミックスレーベルで出る、というのは不思議な感じ。
(越智善彦『ドロイどん』1話より。)
作者の別名義のエロマンガ単行本から入ったのに、すっかり一般作品のテイストと技術に魅了されて早十数年。新作単行本としては8年ぶりとなる本作は、越智善彦最高傑作であり、著者としては初の“メジャー”に手が届く作品だと、私は思っております。
(※メジャー“からの”メディアミックス作品である、ミニ四ファイターロードス島戦記スーパービックリマンといった作品群をひとまずおいて。)
(越智善彦『ドロイどん』2話より。)
本作はサイレント漫画であり、登場人物はいっさい言葉を発しません。ただし描き絵文字・オノマトペは流暢にしゃべりまくります。そんな空間で週刊1ページ(※当初は1/3ページ)の連載枠の中、主人公の女の子・ひなたちゃんと空から降ってきたロボット・ドロイどんのほのぼのたまに活劇生活が繰り広げられるのです。
(越智善彦『ドロイどん』3話より。)
作者の越智善彦の絵はいわゆる「アニメ絵」です。しかし描き続けることで作品への距離とマンガとしての生かし方を得た、自分の画風としてのアニメ絵を使いこなせる作家です。
かわいい絵で、うまい画面構成で、のほほんぶりにクスッと笑える。そんな幸福な作品なのですよ。マンガにおける視線誘導の上手さ、というのはこの作品を見て語りなせえ、とまで私は思ったりもするのだ。
(越智善彦『ドロイどん』4話より。)
まあそんなわけで、長年好きな作家の新作だし、ここで頑張って紹介していきたい。
いわゆるステマというやつだ!(違うよ。)
(越智善彦『ドロイどん』5話より。)