フェローズ感想

fellows! volume 16D
●おっと、最後のDだけ406ページ、同じく400…というか399円ですハイ。(すいません)/というわけで“fellows!16”は、四冊合計、1576ページ、1596円。/これまでの最大ページ数がvolume 13の1228ページだったので、*1そこから約350ページ増。今回の4分冊での約一冊分、ですな。値段も倍以上、ということになりますが。
●表紙絵も、四冊とも毛色変えてきててよかった。今号、これが本当のセーラー服、てやつですね。ブラチラですね。
●帯文の森薫、新人読み切り特集号に参加してる点についてのコメント「ココロが若いからいいんです!」て、なに言ってやんだい(円楽師匠、を真似る有田哲平風に)。


  • 黒須高嶺『カバー・ストーリー』/これは何かグッとくる絵、個人的に。好きな世界。/通学する子供たちはヘルメット、てはなわの「佐賀県」まんまだけど、別に私が佐賀出身だからとかじゃないから!
  • 菊池るち『厚井卯太郎と申します』/かわいいカップルだねー、てのが素朴な感想だったりする。ウシジマ社長の兎だったら、何しゃべるのかしら。
  • 吉田覚『東京もぐらスタイル』/本棚に収まってるうちはまだいいんですよ…。
  • 夏本満『日常茶飯事』/地に足つけた世界と、ほとんど顔出さない超能力。Fellows!執筆陣の中でも独特の抑制効いててよいですな、タイトルからして。迎えた結末の温かさにほほ笑んだ。
  • 牧田真希『娘がねじれる時』/サイボーグ娘。これはいいひどさ。
  • 綾芽あや・柳生鳩『みゆきちゃんのヒミツ』/えーと、オチこわい。『世界制服』(榎本ナリコ)という偉大な先例はあるのですが、より直接的かつブラックつうか、そこは笑わせてくれよ…。
  • 福島聡『蜂矢乙女の魔球』/新連載、て本当に?女の子が主人公でがんばる話だ。少しの勇気で本当の魔球、的な。
  • 梶谷志乃『あさのさんにん』/まどか☆マギカも描けなかった、魔法少女の悲劇の物語(大嘘)。いやもう、やっぱ俺この人の作品好きだわ。異常設定下ハイテンションかけ合い馬鹿マンガ、万歳!なんて愛すべき存在!てのと、8ページでこれおさめる手腕を買うべき。うまい。/あと、アオリの「下着全滅コメディー!」から、睦月のぞみと同じ担当編集者だと思われるがどうか。
  • 樫木祐人『きのうの茜』/かわいい小人キャラとファンタジー設定、なのだけど、絵の部分で説得力感じさせておもしろい。構図、見せ方のうまさかな。
  • 高田築『野ばら』/最終回。…最終回かあ。お姉さんが夢かなえたのもフラグだったんだね…。/でも、いい別れだったよな、この話。そして、いい作品でした。ワクワクドキドキ、おもしろかった。新連載にも期待しております!(エロFに載るという読み切りにも。)
  • 小暮さきこ『私の私による私のための』/明るい私と暗い私。ノリは東村アキコみたいな感じだな。モノローグがないのはあえて、だとは思うが、うーん。
  • 森薫『お屋敷へようこそ旦那様!』/読み切りメイドもの、出オチ。(おい。)森先生はあくまで「メイドの存在した世界」を愛しておられるんですなあ。

●というわけで、4分冊企画終了でございます。なんだかんだで、読者としては楽しんだか。さすがにとらのあなの全冊購入特典は、入手無理でしたが…。/でも今月のが一冊だったら、ヒナの大掃除と月子先輩の大掃除を同じ誌面で見る羽目になってたんだぜ!
●で、巻末の予告で編集部が四人だと知ってビビる。えーと、大場・森岡・塩出・岩田、さん達だけ?それじゃあホームページの更新が2月で止まってるのも、今月は単行本出ないのも仕方ない…とはいかんでしょー。しかしまあ四人で…特典もろもろお疲れさまです。
●次号は、連載作家陣へのインタビュー、対談、座談会などがっつり掲載予定とのことで、これは楽しみ。(室井大資氏がツイートしてたあれね。)/まあエロFみたくなったらまた意味変わっちゃいますが。ビーム十周年記念号での寄稿みたく、いい意味での内輪が見たいですな。/そういや空間コミックビームから新しいコミックビームホームページに、作家インタビューは移して公開する、て話はどうなったんだオイ。見たいよ、ウエケンパラパラアニメとか!
●次号予告の作品タイトル見ると、丸山薫『ストレニュアス・ライフ』も16Cで最終回だったようで、これも残念。魅力的なおはなし群でした。単行本化、もページ数的に難しいのか。うーん。/私的に好きな作家、というか連載数が減っていくなあ…。

*1:二分冊だった10、11が手元にないので確認できないんですが、Amazonのデータ見る限りはそう推測される。違ったらごめん。