週刊少年チャンピオン2018年52号

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/巻頭カラーで人気投票結果発表。でもこいつら全員中身は同じでしょ?(真顔)あと、こういう時に作者の獲得票数公開されるのって、もうちょっと票集めてこそじゃね?(5票でブービー。)コメント掲載等はなし。/本編、縄跳びの縄をこんな渡し方するわけねえだろ&大祐の持ち方ありえねえだろ&形状記憶素材かなんかですか?(こええよもう。)

板垣巴留BEASTARS』/尻尾も武器になる。『真・異種格闘大戦』のセイウチみたく、巨大チンコで戦う種もいるのかな(ロマン)。祖父としてある時の方がいい顔、というのが何より真理であろう。レゴシは一歩目からまあ見事なつまずきで。

渡辺航弱虫ペダル』/回想でも登場して役に立てれば先輩として御の字…というのはハードル低すぎるか。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/チャンピオン掲載分から読んでると、この死は笑わせにきてるとしか見えんのだが。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/ウンコも遊具になる(ならない)。くだらなさの段階ふんだバリエーションよ。視界から消えたらコマの外(上方)にいた、と視線の下への移動で見せる構成がおもしろい。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/『将太の寿司』バズったの見て描いたのかな。

西修『魔入りました!入間くん』/おお、これは想定外の奇襲、とちょっと感心した。で、いやいや、少し前に別能力として「翻訳」出してきて、魔獣の言葉を解するのは特殊能力=本来は魔獣に言葉通じない、言葉通じる能力により別種でも「統率」が可能、とやってたのにその辺の能書きもうチャラかよ、と思い直した。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿絵:藤田勇利亜)『ゆうえんち-バキ外伝-』/マスター国松、アニメだとチョー(訂正:千葉繁。なんで間違えたんだ。)の声演がドはまりなんだけども、この作者もノリノリでセリフ書いている印象。

●中村勇志『六道の悪女たち』/大仏にメイク…スペックが自由の女神割ったようなもんか。

桜井のりお『ロロッロ!』/ホモを感じ取るのが第一な読者もいれば、劣った絵にこそ萌える読者もいるし、視線誘導の構成技術に発情する読者もいる、それらすべて性癖なのです。

●瀬口忍『ボスレノマ~「囚人リク」外伝~』/大ゴマと表情の変化で、相手が焦燥をつのらせてゆく=内面もれ出させる様子をじっくり見せて、ラスト前の見開きで主人公の居姿登場と。ようやく同じ土俵に立てたか。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/南雲~。こちらも表情と構成で、内面の変化を読ませるのが上手い。ラスト前のページで一人異なる角度を向いている、その内実。作者ツイッターによると今回までが1巻収録だそうだが、1話とのその差異。
第6話 第1話
→「たった3年間」と「生徒たちに(…)教えられた」、これを両方言えるのが子供と向き合う大人の役割だよな。投げの動作を分節して、視線移動が縦方向になってから畳へ落とす描写に入るのが効果的。

(引用元:https://twitter.com/ipponagain/status/1065190552075874304)
●いづみかつき『鬼のようなラブコメ』/桃太郎アレルギー。昔話いろいろ持ち出せば弱点設定どんどん増やせるのでは。

●灰谷音屋『ジュニオール』/強者二人、メンタル強度の差でもあるわけか。杉浦の爆発が待たれる。内容に同調してか、絵柄も硬軟織り交ぜこなれてきた感。

碓井春佳『助けて!!除霊委員会』/読み切り。コメディ。

増田英二『週刊少年ハチ』/最終回。途中でも言ったけれども、この作者の本懐である“愚直”であることの美と、作品設定上の到達点として目指さねばならない大衆的・社会的な承認・肯定が、本来おはなしとしては噛み合わないんだよなあ。“無垢が強い”な少年マンガイズムが海外編突入して崩壊しちゃうようなもんで。最終的に友情・(作品の)多様性に帰結するのは作者の資質的には必然だけども、それは学園マンガの世界の中にしかないわけで。まあでも、作者が「楽しい漫画になればと思っています」とコメントして始めた前作がヒット、「この作品は挑戦だと思っています」とコメントして始めた本作がこの結果、というのは、もういろんな意味で仕方ないかな、と。ともあれ、お疲れ様でした。


  • レジェンド作品は『月とスッポン』『ななか6/17』。86年書影は『本気!』。ところで『本気!雑記』続編は…。