週刊少年チャンピオン2018年39号

平川哲弘『ヒマワリ』/渋谷でゲリラライブ!観客6千人!で、結局はツイッターやらリクエストチャートやらにて“話題になった”という形でしか人気の度合い表現されない点が微妙。「○万枚売れた!」みたく数量を明言できないのはディティール不足としか思えんのだが、ふわふわっとしたノリでいくのか。

渡辺航弱虫ペダル』/あろうことか…祈ってしまったっ…!何も考えず…神頼みっ…!一貫した相性の悪さではあるが。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/本当、残酷な技だよね…。アニメでこの展開放映するタイミングにあわせてきたのか。

板垣巴留BEASTARS』/血と涙。取って食べなさい、これは私の体である、と。舞台編のビルみたいに血だけ拝借したのかね。

桜井のりお『ロロッロ!』/他人の性癖を否定する者はまた、別の性癖の前に破れ去るのだ。(意味不明)

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/浴衣回だけど帯の構造を描く画力がないので、射的の銃を持たせて帯を隠すというわかりやすいカラー扉。それを持つ手の指は安定の畸形。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/コスチューム的にサービスバトル…でもねえか。

西修『魔入りました!入間くん』/無口で無表情にしました、ボクと自称させました、へそ出しセパレートを着せました、だから新属性ヒロインと認識してください。無理です。

●いづみかつき『鬼のようなラブコメ』/どういう尻拭いだ…。拳でヒロイン勝ち取る展開になるわけか。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/吸血麻雀って、アカギ方式?なんか、うん、絵こなれてきてるのはわかるんだけども、構成力がこのままだと見づらさが先にきちゃわないかという懸念が。

●灰谷音屋『ジュニオール』/ウサギを世話するチャンピオンスポーツ漫画がここにも。本格的に部を乗っ取るのかな。

荒達哉『ハリガネサービス』/時の静止した世界との対比なのか、ここに来てオノマトペ増している感が。ハイキュー‼っぽいアングル芸の含め。

増田英二『週刊少年ハチ』/結局マジで追い出すのか…。本来、無能を凡才にまで育てるのがマンガ学校の役割だと思うが、この作品ではバトルフィールドとしてあるのね。まあ本当に課題の厳しいスパルタ式でやってるその手の“学校”も存在するそうなんで、イメージの代替ではあるのかもしらんが。そこからの脱落者の可能性も。

木々津克久『開田さんの怪談』/こちらも浴衣回。これとふしぎ研究部を比べると、“ディティールを描く”と“コスプレさせる”の絵に対する意識の差がな。怪談本編はへうげもの送り火ばりのハッタリ感だが、なんかラブコメオチだぞ、エロスがタナトスに勝ってるぞ、フォーマットじゃなく内面生まれてるぞ。あとQ.E.D.28巻収録「人間花火」はオススメ。
Q.E.D.―証明終了―(28) (月刊少年マガジンコミックス)Q.E.D.証明終了(28) (講談社コミックス月刊マガジン)
渡辺大輝『平和物語』/読み切り。スラップスティック

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/2巻は電子書籍か…。執着を失うことによる成仏、の反転みたいな理屈。前作みたいに世界のメタ化みたいなオチかな。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/やっぱり描きたいのは少年の内面であり寓話なのだな。そこに自覚的に尺さけるのはいい構成だよ。


  • レジェンド作品は『優駿の門』『BEASTARS』。
  • 次号より、瀬口忍『囚人リク』外伝新連載。新しい世界を見たかった感もあるが、まあ。