週刊少年チャンピオン2017年19号

  • 表紙は『BEASTARS』のレゴシと『六道の悪女たち』の乱奈。いい目線のツーショットである。

板垣巴留BEASTARS』/まっとうに青春してるなあ。駅内の改札や椅子のサイズ分け、看板や浮浪者といったディティールは、学園内がやはり特別区であることも感じさせる。カバの凶暴性については『真・異種格闘大戦』1巻を読もう!
●中村勇志『六道の悪女たち』/ドSヒロインとはまた直球な、直球ってなんだ。ボンテージ姿ってことは意識的には性行為なんだろうしな、しかし。
渡辺航弱虫ペダル』/「ロードレースは命(タマ)の獲(と)りあいじゃ」。広島じゃけえ仕方ないのう。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/老人と犬。間の世界だね、技巧による。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/ネコ系サンズさんにたまには花を持たせる(周囲の自爆に近いが)。次号より2号休載。
●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/このタイトルネタ重ねるくだらなさ、好き。
板垣恵介刃牙道』/以前、作者はアニメ版『バキ』の脚本チェックしててまたあのノリやりたくなったのかな、と書いたが、むしろTVアニメ版が規制入りまくりな事にイラついて、マンガの方でバイオレンスやりまくったる〜、という肚かもしれない。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/先達と後輩という図ではある。
●瀬口忍『囚人リク』/バイクに足をかけ、バズーカ構えて登場するこの背中。イカす!
荒達哉『ハリガネサービス』/まあ、この展開で呆れる読者はすでについてきてない作品だよな。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/ここで力量の差という話に落とすか。才能が覚醒しても終始追いつめられていたわけだしな。十勝目、ようやく3分の2。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/最後のコマのリサちゃんは「だからって(私含め)失禁機能とかつけられても…」と思ってるはず。/というわけで、今後この作品のツッコミ所は、さも意味ありげな無音コマに重ねて読み取ることとしよう。(あえて書き出すかは別。)
●掛丸翔『少年ラケット』/二刀流、てこのタイミングで刃牙の展開とシンクロかよ。開花していく技術描写は読んでいて気持ちがいい。ヒロインはやっぱりこっちなのかな。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/トラブルメーカー定着してからの人間味展開と言いますか。緩の中で急を緩として立てる。葵も目的に邁進してるだけではあるし、やっぱりやさしい視線の世界なんだよな。昔の写真はまともな瞳なのがちとアレだが。あっさりだけど、設定の報われなさオチを人力で打破するのは好き。
●たばよう『やさしいおねえちゃん』/読み切り。幽霊ヒロインでヤンデレ、いやさ博愛、なのか?発想としては、今週の遺電子と対になってるんだが(嘔吐と失禁じゃなくてな)、SFの本懐である思考実験つっ走ってるのはこっちだよな。ひでえ!感強いが。
石黒正数木曜日のフルット』/認識は個人的なものです。


  • 電子書籍ながら、『ミドリノユーグレ』続刊出るそうでひとまずよかった。
  • 次号は読み切り3本掲載。