週刊少年チャンピオン2017年7号

  • 表紙は刃牙&坂道。「ULTRA VICTORY 2017」!!付録ポスターもその2作、て花山も入るの?

板垣恵介刃牙道』/なぜ今更こんなザコ戦を、と思っていたが一対多数を描いてみたかったのかな。
渡辺航弱虫ペダル』/恨みをよそに買わせるのは成長なのか。別チャンの方では待宮描いてるんだっけ。
●中村勇志『六道の悪女たち』/生と死とスピードと言われると、キラー7のウルメイダを連想してしまって。死亡速度計測(デッドドライブ)だ、つまり人体実験(モルモット)さ、スリルが欠乏している。
板垣巴留BEASTARS』/2号連続センターカラー第一弾。外面・体裁と純粋さ、どちらも光ではある。いい友達いるじゃないか主人公。ビッチ抱き続けるのも胆力かねぇ。(そもそも動物だし、て話か。)
福地カミオ『猫神じゃらし!』/1ページ目背景、植え込みがコマごとに角度変えて描かれている、左に進む視線の中で。トラブルたる葵の家に入るまでの前段では、こまりもしっぽも同調していてほのぼの。葵の脱がされる展開(言い方)の見開きも像を定位と読ませてうまい。クローンは普通にこわいよ。
●実樹ぶきみ『SHY』/読み切り。うーん。場面やコマの見映え並べただけでは構成とは言えない。読者の視線の方向と速度を操り、緩急まで体感させるのが優れた構成技術である。本作は全体的に絵面の並置としか見えず、描き手の空間認識も薄いように感じる。私としては(毎回その面において福地カミオほめてるわけだし)、評価低いです。
●瀬口忍『囚人リク』/土遁の術。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/雪降ってる間はコマの枠線にも雪が重なり、吹雪で風横殴りになるとそれが消えるという表現は、距離感見えて好き。雪景色は静かだけども、吹雪になるとオノマトペも派手にでかく。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/告白(成功と失敗)。まあでも、これは作者側の照れでもあるな。
車田正美聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』/これ電子版だとカラーで血吹き出してるんですよね?
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/(………)(山田…)(山田…)(山田)「山田――」
●掛丸翔『少年ラケット』/故障設定が明かされる。伏線は色々あったのか(シャワーシーンふくむ)。
増田英二『実は私は』/ここで実は私は、か。受け継がれる意志、定番のお別れシーン、そして…て後日談が、その設定は衝撃的過ぎる。なるほど、パラレルとはいえハッピーエンドにしてみせるか、これは偉い。ダブル委員長編の時も言ったけど、嘘であっても読者が見た熱は真実なのよね。


  • 瀬口忍の巻末コメント「SNSやめてから制作時間は1日分縮まった」は、うん、そうなんだろうけどね。