週刊少年チャンピオン2016年46号

●中村勇志『六道の悪女たち』/単行本発売前からメイン表紙&巻頭カラーとは破格の扱い。新ヒロインは何このサイコキラーだが、珍走団相手だしまあいっか。
渡辺航弱虫ペダル』/そうか、ロードレースではチームメイトの勝負の瞬間を直接見られない、というのは確かに。
板垣恵介刃牙道』/現代の「道」としての打撃の進化、だが一蹴。そもこの前の作者対談で、無刀の武蔵では迫力不足だったと認めてたしねぇ。本部的には有終の美か。(まだ生きてそうだけど。)
福地カミオ『猫神じゃらし!』/放課後の教室でお菓子に梨に味噌汁、幸せそうだ。めくり後の右ページ最上段のコマは、断ち切り使い分けてあるのだ。しっぽの末期の姿に赤面笑顔で震える九生さんは普通に危ない。
増田英二『実は私は』/人外大集合、といってもモブ扱いだが。主人公の原点はぶれず、だからこそここまで歩んでこれたのよな。先生はがんばれ。
桜井のりお『ロロッロ!』/ゴツくなるのはくだらないながら笑ってしまった、元がかわいいからなぁ。水着で用足しってまたフェチな絵面を…。
板垣巴留BEASTARS』/日常回、もとい設定解説。ルームメイト6人という生活環境も動物の扱いっぽいといえばそうか。タイトルの意味も判明、とそこは複数形で冠するのね。
●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/虹の出るマンガというと、まず『はだしのゲン』が浮かぶ脳味噌なんだ俺ぁ。
安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/お色気ネタもやります、というアピール期間なんだろうか。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/動けるデブ、といやまあ皆そうなんだけれども。闘海丸は性格も相まって好敵手感出てるのがいい。(岩の藤の扱いがなあ…。)
●瀬口忍『囚人リク』/ゲスい、あぶない、でも強い。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/マンガでも投げっぱなしふんいきオチ萌え読者という需要が、てのとは別の話である。作品を、その背後にある作家性として読む身ならば“無い”ことをも意志やリアルとして受け取れる(ワンオブゼム同士の“共感”!)わけだが、作品自体を状況として見ている界隈は「深い」「考えさせられる」だのぬかして捏造しちまう(天授の価値かくあるべし)んだわなあ。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/暴れん坊赤ちゃんというネタも一つのパターンではあるが、食うのはひどいよ。
小沢としお『Gメン』/このシリーズ完結、てどういうオチだ。平和なのはいいが。
●掛丸翔『少年ラケット』/老獪すぎんよ…。内輪向けだからこその効果的な策謀。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/なんつう力技な治療法だよ、この主人公にはぴったりだが。世界トップの口の悪さはおもしろいけど、これ楳図かずお『14歳』の善人サミットパロディだったりする?(あっちは緑色の赤ん坊だし。)