『プリパラ』106話感想(前半)

●なんか111話の感想記事書いてて楽しかったんで、同じく土屋理敬脚本の106話(7月26日放送)感想も書いてみる。好きな事を書くのだ。
●前話ラストであろま・みかんとのライブにより、スーパーサイリウムコーデを入手したガァルルの笑顔からの導入。彼女らのユニット・ガァルマゲドンへの声援が、観客からも飛んでいる。手を上げて応え、ステージ上で笑顔で抱き合って喜ぶ、あろま・みかん・ガァルル。

●そんな中、観客席でさわぎ出すジュルル。隠そうとするそ(ふぃ)ら(ぁら)み(れぃ)ド(ロシー)レ(オナ)シ(オン)一同、ざわつく観客。めが兄ぃの赤ちゃんコスプレ(発想力!)と、プリパリめが兄ぃの神スカートグランプリ告知により注意をそらす。
●再び盛り上がる観客席。そんな様子を、さっきまでの笑顔とはうって変わって、寂しげな表情で見つめているガァルマゲドンの三人。ここよ、ここが土屋脚本イズム。得たはずのものがうつろいゆく、その時に何を見出だすか。

●タイトルコール「神アイドルグランプリ終了です」はプリパリめが兄ぃ、口調(笑)。このタイトルは以前の土屋脚本回、みれぃが精神的に追いつめられてアイドルを引退する「アイドル終了ぷり」のパロディだが、確かに対になる内容なのである。後述するが、土屋脚本ファンとしてはアニマス18話・律子回も連想したり。
●会話劇の場面。レオナ「この野郎!(※かわいらしい)」そふぃ「ぶん殴るぞー!(※かわいらしい)」ウサクマ。そらみVSドレシな主人公勢ムードに、割って入るガァルマゲドン。あろまが「雑魚どもをなぎ払う」と読み上げるのが“364章”なのは、土屋氏がデレマス脚本も書いてたの考えるとちょっと気になったり。346由来?一方、ジュルルの存在が公になったことを危ぶむ、めが兄ぃ&プリパリめが兄ぃ。
●決戦前夜の真中姉妹。ファルルは一時帰郷、この後の展開にはキャラ設定上関わりづらいし。アイドルの姉を思いやって赤ちゃんの世話を代わる妹、というやりとりに、土屋脚本のアニマス7話・やよい回が重なる。

●めが兄ぃ世界会議。各人の語尾ネタごり押し、好き。決議は投票へ、そして。
●グランプリ中止を告げるプリパリめが兄ぃ、あ然とするそらみドレシガァルマゲ。プリパリめが兄ぃいわく、女神・ジュリィが赤ん坊・ジュルルになってしまった原因は、このパラ宿支部にある。「パラ宿のシステムの状態か、あるいは所属するアイドル…どこかに問題があって、ジュリィに悪い影響を与えたのではないかと」。ギャグ世界を旨とする作品的には、結構な自己言及と思われる発言である。
●女神ジュリィはプリパラのシステムそのものであり、ジュルルの状態でパラ宿に居続けることはさらなるシステム障害を引き起こすかもしれない。神グランプリは中止、ジュルルはプリパラ本部で預かる、と言い渡すプリパリめが兄ぃ。
●「ダメです!」「私がジュルルのママなんです!」と反抗するらぁらだが、「決まったことなのです」と意に介さないプリパリめが兄ぃ。システムでーす。らぁらにしがみつくジュルル、らぁらに賛同するそみドレシ。「グランプリやる!」と割って入るガァルル。「パラ宿に来て大事な仲間できた。あろまとみかんと歌いたい!」賛同するあろみか、そーだそーだ、とドロシーの野次。
●この場面のセリフは、続く展開に合わせての役割分担でもある。主役勢として、すでにジュルルに愛着わいている、支える意識が生まれているそらみドレシ。グランプリ開催とそれへの参加を、チームの証として見ているガァルマゲドン。しかし後者が、という今回の物語である。ガァルルの言う“仲間”の内実。
●ジュルルに伸ばされる、プリパリめが兄ぃの手。それをすんでのところで、今までうなだれて座っていためが兄ぃがつかむ。「らぁら様にお任せしてもいいのではと。」「確かに、私はプリパラの秩序を守る者。しかし、それ以上にアイドルを守る存在でありたいのです!」アイドルに任せる=アイドルを守る、というこの主義は、土屋脚本ファンとしてはアニマス24話やデレマス11話をだぶらせるしかない。ちょっとカッコいいぞ、めが兄ぃ。

●そこから一転、始まるめが兄ぃ同士の自己画像映写合戦。謎バトルだよ、でも好き。この隙に逃げ出す一同。