週刊少年チャンピオン2016年33号

●瀬口忍『囚人リク』/巻頭カラー。外界、雨天との邂逅。鬼道院の後処理も始まったってことかね。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/オチの対象年齢よ。絵柄は古いけど構図は今の技術。そも元ネタのスーパーマンに古典感。近年は夏休みパートの存在自体をメタネタにしてるよな。
板垣恵介刃牙道』/よくわからん。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/二階の窓から入る、という描写のリアリティ担保する住環境もなあ。これは田舎で猫で、という部分で伝わるけど。ちゃんと髪はほどいて寝ます。猫の集会描写は動きない代わりに、コマに映る範囲によるリズム作り。オチはこれ、猫と飼い主では言葉が通じない故、か。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/馬鹿の長打、うむ、民話だ。荒木の足元の背景で1コマに収まる9人は旧作キャラかな。その位置取りはどうよ、というのはあるが、まあその位置とモブ具合でこそなのだろう。たとえば弱ペダのOB陣描写との、作家の意識の差という。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/夢と目の前の現実、という対比ではある。
●山田胡瓜『AIの遺伝子』/いや、これ女のさじ加減一つでしょ。というかこの作品における男女の仲って、女側がヒューマノイドかロボかプログラムかともあれ異形、というパターンばっかりですけど。性において常に男は搾取側、なのかしら。
増田英二『実は私は』/優しい世界であり、当たり前の幸せなわけであり。その当たり前にやっと出会えた、という原点は序盤のプール回から不変なんだよなあ。
●中村勇志『六道の悪女たち』/男二人が敗者。ヒロインというより、デウスエクスマキナだわな。
●桜井沙夜『コハクイズム』/読み切り。NARUTO銀魂、といった印象。
●木佐抜卓『マル勇 九ノ島さん』/わざとチープな世界として描いているのか、作者と編集のイメージする“そーしゃるげーむ”がガチでこんな感じなのか。
小沢としお『Gメン』/カップル成立。しかし先行きは暗い…。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/カーチェイスに爆破に発砲、そして成り上がり展開。土竜の唄的なノリだ。楽しくなってきたぞ、うん。
石黒正数木曜日のフルット』/はいてない、は全裸では成り立たないのだ。