週刊少年チャンピオン2016年27号

小沢としお『Gメン』/巻頭カラーになるのは連載開始時以来か。無料公開から人気出たそうですが、こういう不良(寄り)コメディも好評というのはいいな。/進級&Gメン2名留年。友人の「勉強してない」を信じちゃダメだって、ちびまる子ちゃんでも言ってた。遠藤憲一モデルだから工(ン)藤先生、というか教師キャラも元気な作品である。そのコンビニ名はどうなの。
渡辺航弱虫ペダル』/今泉がさん付けで呼んでくれた(脳内で)ことがせめてもの救い、てくらいに報われねえな、水田君。
荒達哉『ハリガネサービス』/対極の王、という話か。じゃあそろそろ引っ込めてあげて。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/あったねー、水筒持参。魔法瓶にあこがれたものです。フグ夫の両親は酒飲みなの?酔拳ネタだが、ブルース・リーパロディとして登場したキャラがジャッキー・チェンやるって脈絡はなぁ。
増田英二『実は私は』/別れの時。回想ではなく再演、とバイタリティとしてあるのがこの作品らしい。モブの中に前作のキャラクター達がいるのも含め、あえて口幅ったく言えば、物語は死なないのだ。秘密で演技なのだけれども、最後の光景は公開で吐露でその中の笑顔。凜が寝てる(見てない)のは伏線…じゃないよな、さすがに。
●瀬口忍『囚人リク』/↑に続けて、こちらはオッサンの必死の演技。地下に落ちて罪を負ったからこそ通じ合えた、という面はあるわけか。この泣き笑いの顔力。その上でコイツか…。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/消力…(違う)。概念が異なるレベルだな。
●掛丸翔『少年ラケット』/何このミステリー漫画!そこまでの伏線は読めないよ。喧嘩稼業みたく試合内容まで左右はしないのが健全だが。悪役も試合の結果として同じ地平に立たせる、というのはスポーツ漫画における勝利の醍醐味でもあり。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/モーニングのからまる百貨店から人派遣したれよもう、とつい。ポーズで闘う、という意味ではどげせん的だよな。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/イカ娘に順応した脳にとっては、夏休みの終わることが衝撃的だという。状況設定があって横槍が入ってきてラスト1ページで大騒ぎ、怒られてたんこぶオチ、となんだかすごくオーソドックスな構成。好き。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/親の仇は親からの教えで討つ!見映え、ギャグ顔ふくめ、サクッとカタルシス展開決まったな。小気味よい。
細川雅巳『錻力のアーチスト』/最終回。やはりインフレは難しい、という印象が先立つが、虹というらしくないさわやかさはいい終わり方かな。初回との対比で幕。お疲れ様でした。/まあ少数意見でしょうけれど、俺には桃ちゃんのせいでつまらなくなった作品でしたよ。
●鈴木優太『正義の殺人鬼』/ようやくタイトルの意味判明って感じですが。
●川村拓『恋愛菌糸きのたけさん』/集中連載最終回。内容は最初から受けつけないのでコメントしませんが、画面構成の読みにくさはなんとかしてほしい。


  • 新人漫画賞講評はやはり作家陣の評が読ませるな。