週刊少年チャンピオン2016年21号

●瀬口忍『囚人リク』/連載250回記念巻頭カラー。人間観察眼が福本伸行作品みたい。最後に登場した男が名前出すけど、弱みある看守の逆の存在にあたるのがリクなんだよな。
渡辺航弱虫ペダル』/諦めなければ…!!という話ですね。
荒達哉『ハリガネサービス』/刃牙じゃないんだから…。怒りがどう試合に影響するか。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/猫の野生など猫好きにとっては何するものぞ、俺は好きじゃないけど。断ち切り、オノマトペ、構図と、それぞれ意味考えて描かれたのが見てとれる。こういう姿勢読めると読者として嬉しくなってしまうんですね、私は。癒しは才能と技術の賜物。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/おひさしぶりの十三階段ベム。以前もゾンビの星あわせのネタやってなかったっけ。左手で描く、というネタはバカボンでもあるが(本気でやったのはこうの史代)、線を抜くのは確かに洗練の形としてあるのよね、ヒロインのり子。オチはシュレディンガーの手、エコエコ。昔このシリーズで笑ってた時は、秋田書店とか壁村耐三がどうとか意識してなかったんだよな、掲載誌メタネタも。これは楳図ネタまであるけど。
●川村拓『恋愛菌糸きのたけさん』/集中新連載。キノコ女子。チカカラチカと微妙にかぶってないか。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/受け止めて、一蹴。残酷たる世界よ。
増田英二『実は私は』/いや、忍術広まってるのかよ、なんで丹下段平なんだよ凜が。しかしみかんもだけれど、その青春を終えた者自身が語る、未来から回想した時に輝かしさとしてある、というのはラブコメとしてかなり特殊だな。作者の親心として、キャラをまだこのドタバタの渦中に置きたいのと両輪ではあるんだろうけど。その辺にちょっとあすなひろしっぽさを感じるのよね。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/↑に続けて入れ替わりネタ。「もう全然吸血鬼じゃねえよな」、うん。ワンシチュエーションインフレ強い。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/武蔵に代わって抜刀その1。大魔神に続く変身、それはねぶた御輿。
●掛丸翔『少年ラケット』/↑に続けて、武蔵に代わって抜刀その2。居合いの世界だな。
●けんろー『イタおのこ』/少年のシャワーシーンからの導入って…。乳房に碗を見るのはへうげものでもやってたなあ、てさすがに直接型は取らんわ。
小沢としお『Gメン』/そういえば季節流れてたんだっけ。相手の方はチーム卒業できてない、て話ではある。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/黒幕に気づいたにしても、この主人公設定で本筋にどう絡めるか。いいドラマ運びしてるだけに気になる。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/脳内の疑似人格は消えても、外部刺激による反射が残る。それに宿るリアルは、当人のみのものであり。
●鈴木優太『正義の殺人鬼』/悪魔の実システムか。主人公設定の方はもうわかんないな。
●角光『ニコべん!』/最終回。原点にかえって幕。お疲れ様でした。/続刊は電子版のみか。これはプラスに取るべきだろうな。
石黒正数木曜日のフルット』/男なのに女と思われる…立原あゆみですね!


  • 板垣先生、お孫さん誕生おめでとうございます。