週刊少年チャンピオン2016年18号

藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/新連載。Boichi系の絵とノリ、というのは以前から言ってましたけれども、これは面白いわ。メインとなるSF設定をシリアスもコメディも込めて、一人の人物の内圧あるドラマとして物語るプロローグ。娘が主人公になるのかな。
板垣恵介刃牙道』/銃は「道」にはならん、と。作品のテーマかしらん。
増田英二『実は私は』/歯医者ネタ好きだね…。前回の校長や今回の岡方面含め、一生懸命しょうもないという、このさじ加減。この滑稽さをシリアスにもずらせる作家が描いてこそ、なわけで。嶋を止める桜田というのは成長なのか。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/業田良家なら“他人”を出さずにいられないテーマだし、山川直人の描く“心中”に近いかな、などと。根源的な世界の狭さをロボットの原罪として位置づけてるかどうか、というのはあるね。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/カラー扉媚びてんな!一番つらいバイトはピザまんの上に点々をうつ仕事だって、幕張サボテンキャンパスでゆってた。食品混入は富江も通った道(もろみ)だから大丈夫。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/痛い痛い、脳はやばい。体重移動の描写が抜群。
●掛丸翔『少年ラケット』/打球の誘い合い、という攻防。世界クラスの吸い込むような流れはこうして作られているわけか、なるほど。
●瀬口忍『囚人リク』/仕込みには仕込みを。君臨していれば情報は出るわな、そりゃ。
●吉住ケンタ『聖なる星』/読み切り。かなり荒削りでベタながら、読者の感情の動かし方については実直。


  • 木曜日のフルット』初休載。
  • 上田麗奈主演アニメの紹介ページに続けて「あかね先生」というセリフがあると、そりゃあじみ先生連想するよ。
  • 次号より3週連続コメディ新連載。うーむ。