週刊少年チャンピオン2016年15号

  • 表紙は『弱虫ペダル』『ハリガネサービス』コラボ。見逃してたが、「高回転」と「無回転」ね。

荒達哉『ハリガネサービス』/2週連続巻頭カラー。広告四コマも2週連続。異なる形の才能を並べることで勝負というのは熱い。チーム力だ。
渡辺航弱虫ペダル』/伏兵あらわる!が、かませになってしまうんだろうなぁ。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/え、ファンなのかよ。作家と編集者の関係は難しい問題だ…。
増田英二『実は私は』/表紙のコラボ企画に続き、ここでも回転のパワー。さんざ言われてるでしょうけど、伊藤潤二の『うずまき』かよ!で、マンガ夜話富江』回では夏目房之介が「作者が楽しんで描いた結果こうなる」という文脈を力説していましたが、この暴走ネタにもその“やれるが故”は認められるよなと、旧作からの読者としては思ったり。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/バレンタイン回掲載時に、近年はほのぼのもあったが今年は昔のノリ、みたいな感想書いてたらホワイトデーでほのぼのかい。先週に続き今週は、鈴ちゃんに続きのり子が、オノマトペに続きフォントが、対面に続き紅一点が、アクションに続き日常が、と。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/迫力の開戦。背骨描写による勢い・衝突の表現がいい。
●瀬口忍『囚人リク』/計略。当初からこの暗躍ぶりこそが、というキャラではあったものな。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/また濃いオッサン達だなあ、と思ったら『野球狂の詩』メンバーなのか、ヒック。そしてホークスのライトに座る男……一体何者なんだ!?
●山田胡瓜『AIの遺伝子』/ホワイトデーネタ。なんか思わせぶりなアオリだが普通に良コメディ回だろう、うむ。
板垣巴留『ビースト コンプレックス』/隔離前提の世界での青春・友情。ビーバーは水上生活が主だし、自転車二人乗り、海に沈む夕陽というのも失われるものとしてのモチーフかな。
●掛丸翔『少年ラケット』/相手いいヤツじゃん。いい勝負がしたい、その一心なわけね。そしていざ試合となると、と。
●鈴木優太『正義の殺人鬼』/タイトルそういう意味か、ていやいや。主人公設定は、うーん。
●村岡ユウ『ヴィジランテ』/集中連載最終回。プロローグのみ、だよな。
●松本豊『スメラギドレッサーズ』/最終回。最近のチャンピオン連載の中では珍しく、戦術の攻防描写や伏線展開で楽しませてくれる作品だっただけに残念。仲間と共にある光景にて幕。お疲れ様でした。
石黒正数木曜日のフルット』/精神状態で上下する戦闘力数値のおかしさというのは確かに。『ワールドトリガー』の3種個人ポイント&所属チームランクの別基準併用は、その点物語としても画期的かも。


  • 次号からの新連載攻勢、藤田勇利亜・福地カミオは素直に楽しみとして、“ジャンプ打ち切り作品コメンテーター”も来るのかあ…(と、吐き出しておいて作品自体は虚心担懐に読みたい所)。