週刊少年チャンピオン2016年14号

荒達哉『ハリガネサービス』/巻頭カラーで人気投票結果発表。主人公1位というのがなんだか新鮮。本編での一瞬の試合出場は、その結果受けてのことなんだろうか。ポカリスエットとのコラボ広告4コマも。
増田英二『実は私は』/色々ふっ切れ過ぎだ!キャラ信者の手のひら返し何するものぞ、という意味では痛快ながら。名字の件はやっぱりそうなるか。状況的には嶋と同じ…いや、こっちは友情の光景のリフレインだからな。高校名(ひでえ)出るの初だっけ?
板垣恵介刃牙道』/テレビ一刀両断。この古典的ネタを大見得切ってやられるのはちょっとうれしい。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/サイレント劇・用心無用シリーズの次の回にて、小鉄と(吹き出しを出さない)無口キャラ・鈴ちゃんの二人劇。今回はオノマトペによる語り芸となり、最後の「くすくす」に至る描き分け、感情表現、読ませ方が映える、巧い。鈴ちゃんもちょっとこの世界下のギャグ文法に足踏み入れた、という話でもある。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/「無茶しないでよ」と言われて「無茶言うなよ」と返す、この重みと物語の説得力。それでも土俵上では笑顔なんだよな。
板垣巴留『ビースト コンプレックス』/集中新連載。動物世界、て補食関係ものぞくのか。内面描写を主に、凝った構成で読ませてきておもしろい。チャンピオンには割とこういうテイストの作品載るんだよな。
●瀬口忍『囚人リク』/宿敵が近付き、その計画も完了し、とこの場が決戦の舞台になることもありえるかな。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/試合終了。武藤の敗北により、というとなんだが。山田を祝う長島がしゃしゃり出てきたように見えてしまうのは、途中からの読者がゆえか。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/遺産のGはCYBORGじいちゃんのG(意味不明)。姿が変わっても、同じ行動に同じ内面を見る。それに伴う制限、生まれ変わりを素直に希望ととるかどうかというのが、この世界における倫理、SFイズムかもしれない。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/まともな悪役クリーチャー登場は初かな。で、その戦いにはハンターが参戦しない、かわいいペットが立役者というね。マジロ好きに悪い人はいない、かもしれない。
小沢としお『Gメン』/他校と和気あいあい、同校の先輩とは険悪な不良と。不良マンガ文法自体へのツッコミとも言えようが。
●松本豊『スメラギドレッサーズ』/次回最終回って、えー。どう畳むのこれ。
石黒正数木曜日のフルット』/タイトルカットとゲストキャラでイカ娘オマージュ。コマを文章(のみのコマ)中の矢印で指し回想1コマは太枠で、で結構メタ表現だ。


  • 弱虫ペダル』舞台版のキャスト写真は、ますますえらいことになってるな…。