週刊少年チャンピオン2015年47号

水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/山田太郎VS水原勇気。「スーパースターズ編」以来10年ぶり、と書くとこの作品的にはそこまでプレミアム感ないけど。水原がモノローグ無し側。金太郎の料理喩えが伝染してる……いや、山田の時は口に出さずに双方モノローグだったから格上。
水島新司野球狂の詩』/読み切り。センターカラー扉で水原のブレザー姿は、サービスなの?設定としての後付け前日譚はさらっと流す、正しい。この学ラン応援団長的イコンの残り香が岩鬼なんだよね。女を前に「友達」と口にするこの“男子”ぶり、嗚呼……(その意味じゃじつわたは一周まわってるんだが)。
渡辺航弱虫ペダル』/成長してねえなあ今泉、と思わんでもないが、必死さではあり。他方、泉田の見せる自負はチームやポジションへの誇りあってこそ、て話なんだが。
板垣恵介刃牙道』/剣を手づかみその1。勇次郎の言葉は正論だけど、“親子喧嘩”の上だとそのイメージ、おはなしの中で負けちゃったわけで。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/宇宙一強いのも超サイヤ人の嫁だからね、しかたないね。
増田英二『実は私は』/剣を手づかみその2。『ハンティング』ってまさか…それナイスバディのお姉ちゃん捕まえるハンティング?スか?(はい。)困難は増えていく、というか後戻りはできないし、それを主人公も受け入れると。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/落ちている本人とではなく、その兄弟子との取り組みか。ちょっと意外な構成。蒼希狼は上の力士の凄みにあてられてしまったのかな。この物語の迫力でも描いてるのはまだ下位なんだよな。
●掛丸翔『少年ラケット』/強者達の光景。その中で主人公のいる見開きは、やっぱりちょっとかわいい。
●瀬口忍『囚人リク』/内海さんヤバヤバいよー。管理者に殺意向けられたらなあ。でもリク達にとっても椿のかたきだし。
●角光『ニコべん!』/作るのは楽しい、か。その原点を貫いた時どうなるか。
木々津克久『兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿』/SNSと集団ストーカー。知名度や人気というよりも“好意”の形、それを向ける自意識が変貌したってことなんだよな、距離感の喪失により。また怪しい新キャラ登場。あっさり相手方に買収されそうな気もするが。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/シリアスな導入からの、やっぱりいつも通り。ドラルクはギルドになじみ過ぎだろ。舞台は新横浜なんだよなー、悪事は横浜で行われる的な古いノワールへの郷愁かな、たぶん違う。
●菟川涙香『無愛想な天使様』/読み切り。アオリにカードバトルラブコメとあるが、むしろタイマン張ったらダチ!の世界。好き、のみでつながれたら苦労しないんだけどね。
小沢としお『Gメン』/家にこもってプロレス修行は定番だからな、違うか。このタイミングで乱入って、シリアスから一転明るく展開する気も。
●松本豊『スメラギドレッサーズ』/戦闘描写はおもしろいんだけど、このバトルにアイディア全部注ぎ込んでるようにも見える。サブタイトルのダブルミーニングがよい。
石黒正数木曜日のフルット』/スナッチャー!ロジックの上達というのは技術進歩になるんだろうか、所詮譲らない側の俺TUEEEだし。ロボットの自己認識というとジャックとエレナ思い出す。


  • 次号より新連載攻勢、ということはそれだけ打ち切られてしまうわけか…。