週刊少年チャンピオン2015年40号

渡辺航弱虫ペダル』/兄は鬼で弟は隠忍、とかそゆこと?
●掛丸翔『少年ラケット』/初心者のようでいて実は私は熟練者。かわいらしい絵柄から深淵のぞかせる迫力の落差がよい。
荒達哉『ハリガネサービス』/能力を生かせる環境、信頼によるそれはまぶしい。内面描写ながらゴムゴムばりに応用ききそうだな、ハリガネ。
板垣恵介刃牙道』/あー、ビジョン見えちゃってたのか。一度そうなると勝てはしない、て所まで含めて渋川なのだが。初めて実戦の合気を見た、て本当に警察はバトル方面と無縁だな。
●瀬口忍『囚人リク』/子供、なんだよなあ。成功を喜ぶ周りも年齢的には。いい筆致。看守の反応する吹き出しの裏での動作も、表現としておもしろい。
安部真弘侵略!イカ娘』/なにやらいきなり重い話。内容より柱のアオリの戸惑ってる感がじわじわくる。
増田英二『実は私は』/センターカラー。アニメ合わせでファンブック刊行だけれども、アニメには未登場のキャラも結構いるんだよな。設定面でも。/みんなアホの優しい世界が救いなのだ。校長の発言は助け船であり信頼であり。しかしこれ、解放の反動で一気に突っ走って誤るフラグでは。/BSマンガ夜話みどりのマキバオー』回での、大月隆寛「2部以降のベアの化けぶりというものに、国際化に直面した日本の少年マンガに象徴されるような、あるいは競馬でもいいんですけれども、それまでの戦後的物語ってものが非常に厳しいところに今、過渡期をおかれてるなってのも逆にはやされてるんじゃないか」夏目房ノ介「たぶんマキバオー自身は、日本人が自分の中で本当は、本気で考えれば、一番すばらしいと思ってる“無垢”なんだよ。でもね、それじゃ“世界”に太刀打ちできないっていうのは知ってんだわ。そいでベアは出てくるんだわ。」いしかわじゅんマキバオーベアナックルってのは、二つあわせて日本人なんだよね。日本人の性格を形にしてみたら、あの二つだったってことなんだよね」という話の流れ思い出すなど。無垢と暴走と少年マンガ的地平。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/ギャグ群像。モブにちゃんと星くんがいる。オチはノブの悲哀か、うん。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/自分自身に対して、笑顔で向かってこられるのは初めてなわけか。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/極道くんの仁義なき戦い、てその発言のための広島カープ入りかよ。淡々とした抽象表現の妙味、おはなしぶり。
車田正美『藍の時代 一期一会』/骨壺と拳銃とチャンピオン、てなんつう扉絵だ。架空作品名リストのジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンごった煮ぶりは適当さなのか、夢の雑誌としてあるのか。みんなも好きなマンガは命がけで応援しような!(間違い)
●角光『ニコべん!』/美味しそうではあるんだけれど、手間と値段の話に触れないのはやっぱりどうも。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/ジョンは作品の良心。編集長の指示は絶対です。
木々津克久『兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿』/あー笑った、なんじゃこりゃもう。ドラマツルギーが落語の世界だな、よい。兄の方は何やら意志の力による強化設定が。
●松本豊『スメラギドレッサーズ』/新ヒロインは巨乳カッコいいスポーツ選手。というか、明るい女の子出てきたの初めてじゃないか。
石黒正数木曜日のフルット』/毎度超生物ネタは狂ってていい。