ハルタ 2015-JULY volume 26

  • 表紙・カバーストーリーは菊池まりこ。

大武政夫ヒナまつり』/新章突入、ヒナは高校生に。能力がクラスメイトにバレてさてどうなるの、と思ってたら時間すっとばすとは。
●宇島葉『世界八番目の不思議』/ドライなゲスさがおもしろいだけに、この誰も得しないような語りがなんかなあ。お前ら女児アニメに欲情してんだろ?て前提ありきだしさぁ。
宮田紘次ヨメがコレなもんで。』/シリーズ連載最終回。世界は変わる、と。Fellows!初期からやってたって意味では、モンスター娘ブームの先駆け感もあるわな。最後までほっこりイチャラブ。お疲れ様でした。
九井諒子ダンジョン飯』/水棲モンスター編が続く、紀行マンガの風情。今回は巨大イカとのバトルをフィールド駆け回りつつ。さすがの描写力。ダイオウイカは不味いっていうけど、食うのそっちかよ!食物連鎖を迷宮に例えるのは、これがタイトルの真意かしらん。
近藤聡乃『A子さんの恋人』/お前なーセックス中の告白つったらもっとなー、というエロマンガ脳な感想はさておき。人生ゲームと年次イベントを語りにかけてそう置くか。行く川の流れは絶えずして。
●高田築『ひとふとみ』/表情が生き生き、というのは負の感情のそれもあってこそよね。友情とスパルタ先生て構図で、どう転がすのか。
佐野菜見坂本ですが?』/その設定生きてたのかよ…。なんだかんだで美談には落とすんだよな。
森薫乙嫁語り』/アミルカルルク夫婦デート回だ、わー。イベントじゃのう、赤面笑顔じゃのう、ときめきじゃのう。
●梶谷志乃『試写会入門』/読み切り。少女のお出かけ。未知への期待と不安、体感と残るもの。ちょこちょこ以前の短編らしい暴走ノリのぞくのが楽しい。
樫木祐人ハクメイとミコチ』/ジャム(塗った)パン屋、牛丼屋みたいなものか。料理はさんざしてきたけれども、ここまでのハードワークは初だよな。狂騒の後、余った酒で乾杯し未来を思う、というのがこの作品らしいエンドマーク。
丸山薫『事件記者トトコ!』/暗いメガネ女子に、プラス煙草はいいアイテム付け。
福島聡『ローカルワンダーランド』/8ページショート。男女、もとい男性の視界の中の女性。もめて仲直りしてこの尺でこのカタルシス、上手いもんだわ。
●浜田咲良『転職坊主』/ミステリー仕立て。人間であってほしい、というのは情だわな。仕事という関係性を通じての。
●菊池まりこ『カプチーノ』/最終回、番外編ショート集。ここまで含めて笑顔と救いの物語であったな。よかった。お疲れ様でした。