- 創刊20周年イベント「コミックビーム・ナイトin阿佐ヶ谷ロフトA」の告知あり。いいな〜。/ちなみに同日には『アート オブ グラスホッパー・マニファクチュア』刊行を記念して、紀伊國屋書店新宿本店にて須田剛一氏のトークイベントも開催されます。そう、デビュー作『シルバー事件』中にアイテム「コミックビーム」を登場させたゲーム会社、グラスホッパー・マニファクチュアの画集であり、「コミックビームFellows!」収録作『死刑宣告』に原作参加したゲームディレクター・須田剛一なのです。すごい偶然!いいな〜。
- 表紙・巻頭カラー・付録クリアファイルと『イムリ』押しの号。先月出た単行本17巻で、この続きが最新号で読める!みたく帯でアピールするのが世の常なんでしょうけれど、そこは装丁にこだわるビームコミックス、やりません。広告ペーパーは入ってましたが。/そういえば、この表紙も“少女の裸”ではあるのか。
●三宅乱丈『イムリ』/能力が失われ、能力源の創造者に。これが完成形?あるいは順番を飛ばしたことによる失敗?ファンタジー空間の時間分節による見せ方がさすが。/作者コメントにて単行本17巻の誤植指摘。167pの「壊崩」は「破壊」の誤りとのこと。1コマ目ですね。
●横山旬『変身!』/親父あらわる。変身能力は血筋なのか。重要キャラ登場!な盛り上げからのこのオチはひどいよ、おもしろいよ。
●やまじえびね『レッド・シンブル』/超能力の世界、かつ子供の闇かあ。淡々と描かれることでのすごみ。
●おおひなたごう『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/ハンバーグ。メインにしてる店もあるしいいんじゃないの、と思うが男女の関係性の上では、て話か。色々食ってみよう、からのこのオチは主人公との対比?
●新井英樹『SCATTER-あなたがここにいてほしい-』/SFっちゃあSFなのか。ビッチも物語という背景おってるわけね。
●須藤真澄『庭先塩梅』/あーもう、うまいよなあ。共に歩んでこれた夫婦、原点をふり返れる幸福。
●イシデ電『逆流主婦ワイフ』/で、↑に続けてこの内容だよ。前回の叙情と冒頭似せてこの落差だよ。復讐であり、自らの生への呪いであり。
●山田参助『あれよ星屑』/石ころの位牌。子供の妄想恋愛トーク、おっさんの濃厚下ネタ話に続けて出してくるのがまた。
●唐沢なをき『まんが家総進撃』/巨匠。小島功追悼なんだろか(漫画グループって)。地元で漫画館とか、キャラクターが残るとか、“メジャー”の脈絡はまた別なんだよね。
●三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/女子刑務所モノも一大ジャンル、か?「ふくろ」ってそっちかよ。
●おくやまゆか『しりこだまラプソディ』/読み切り。両親像は比喩じゃなく直接描写なのか。やはり一筋縄じゃいかない世界。かわいさも哀しさも可笑しみで包んでみせるこの地平、エロも。/ついに単行本発売。帯は寺田克也!
●折口信夫・近藤ようこ『死者の書』/歌を文字で描く、そこで一つ見せる表現は『花よりも花の如く』等でもありますが、この作品ではそも文字が言葉がセリフが規定する“キャラ”の領域が大きいんですよな、舞台上。だからこそ際立つ。迫力あるヒキである。
●カネコアツシ『デスコ』/決着。優秀なサポーターである。アンビバレンツな状況におかれること自体、マゾとしては喜びなのかな。
●松田洋子『私を連れて逃げて、お願い。』/安寧の地にたどり着き、「いつまでも幸せに」。壊れるの見えてるってのが、もうねぇ。
●肉柱ミゲル『アルパカスマッシャーPJ』/読み切り4ページ一発ネタ。ラブライブでやろうぜ!(危険発言)
●羽生生純『ジュウマン』/それぞれ本能に救われた、てことかもしれんが。今回は敗北、というより毎度対処療法でしかないのよね。
●左藤真通『儒林外奇譚』/読み切り前編。中国は科挙が舞台。知識というより精神と念の世界だ。
●上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/漫画実験という名の地口。こういうパロディも媒体や歴史として関心持たないとできないよね。
●山川直人『小さな喫茶店』/セリフ無し回。秘密の共有という和解、メルヘン。一応、宇宙人も『地球の生活』からのカメオ出演になるのか。
●三好銀『私の好きな週末』/読み切り。撮影され描かれる側ではない者、と。それでよいのだろうけど。
●市川ラク『白い街の夜たち』/最終回。ホジャさん元鞘か、不幸中の幸い。女主人公が海外に旅立つ、というエンドマークに内実与えるための物語だったのかもしれない。おもしろかった。お疲れさまでした。
●朝倉世界一『春山町サーバンツ』/最終回。一年間の物語であったのか。ラストシーンは桜で、そう、「2011年5月号」の桜の表紙から始まったんだよな、この作品は。日々は続いていく。お疲れさまでした。
- 「アックス」広告は辰巳ヨシヒロ追悼特集。
- 「ふろって」、濃いね。