- 表紙、カバー・ストーリーは冨明仁。目次絵のセーター&ニーソックス姿の方がエロいと思うんよ。
●山田果苗『本日の四ノ宮家』/新連載。五人兄弟と若い義母が一つ屋根の下。これなんてエロゲ…いや、乙女ゲー?
●森薫『乙嫁語り』/パリヤ編開始。戦の後、失われたもの。結婚式が町ぐるみの祝祭ならば、それは平和と共にしかありえないと。そして、ラブイズパワー!
●樫木祐人『ハクメイとミコチ』/潜水艦。冒険物としてのフォーマットも備えた作品世界なんだよな。
●九井諒子『ダンジョン飯』/絵の中の(食事が見える)世界。九井ワールド炸裂って感じのモノ語り。
●八十八良『不死の猟犬』/前回感想で混同してたんだが、別世界から来たベクターと、生来こっちの世界にいるベクター=逃がし屋がいる、てことなのかね。子孫残すとベクターに感染しない、て設定は逃がし屋側の「ママ」と対になりそうな。
●浜田咲良『転職坊主』/黒ィせぇるすまん逆バージョンてか。
●近藤聡乃『A子さんの恋人』/絵を描く人間ではないが、このエスカレーター扉絵が難しかろうことはわかる。お友達の名前は友子ちゃん、うん。回想の内容を話として電話通して聞いてそれに対するモノローグ浮かべる、という場の共有。メディア特有の表現見せてくれるのは楽しいね、やはり。性格の合う合わないはなあ、こう描写してくれると物語として救いも生まれるのだが。
●佐野菜見『坂本ですが?』/コミックビームの上野顕太郎のネタと曲かぶり、てシンクロニシティがすぎるわ。どちらもおもしろいよ!
●菊池まりこ『カプチーノ』/え、新ヒロイン登場?(いや男だけど、ラストページのノリ的に。)好き、を言い訳にしちゃいけない、その通りだ。(感想記事書きながら。)
●中村哲也『バニー刑事』/読み切り。バニースーツアクション、なんだそれは。ボンタン狩りならぬ網タイツ狩り、人肌の柔らかさは機械に勝る、スーツ単体よりプラス眼鏡が強い、そういうこと。中島零のケモ耳アクションを重ねたり、と、つまり基本的にこういうノリ好きなんだなわたしゃ。
●福島聡『ローカルワンダーランド』/遠未来日本、開催される東京オリンピックに向け少女総理大臣の衣装コンペ。“かわいい”掲げつつ、なかなかのディストピア感。虚像の上の作り笑い、でもそれが公の舞台上であり。業田良家の世界にも近い印象。
●入江亜季『乱と灰色の世界』/扉絵のキャラデフォルメ人形がかわいい。それぞれの日々、の描写であるがこの破調した構成はなんだ、すげえな。とにかくたくさん詰め込みたかった描きたかったんだな、花までも。熱意だ。次回、ついに最終回。
●丸山薫『事件記者トトコ!』/やきもちアレニェかわいい、というか優秀なレギュラーキャラは女性ばかりだな。すわ、女の戦い勃発か。窓枠いいね。
●梶谷志乃『想幻の都』/あー、偽者だったか。そういう世界だな、なるほど。怒りも冷徹も情もまた、この世界に生きる者の内圧だ。
●高江洲弥『じっと』/読み切り。エロじゃねーか、扉絵のユニコーンもそういうことか。読者の見るアングルを、視線であり暗部と読ませるのはうまい。楳図かずおも子供と性というモチーフ描いたりしてますが、その闇にも近いような。
●百名哲『ダイスの神様』/読み切り。ボードゲーム、おもしろいそうですね。システム自体の面白さが見えた時の爽快感、というのはわかる。
●空木哲生『鴨の水かき』/司会のお姉さんの立役者っぷりに、頑張るオッサンのカッコよさ。作品の真骨頂たる人間描写のおもしろみを、ビシッときめての商店街編完結。その希望をふくめ、いいふんばりざま、生き様の光景でした。