アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」8話(前半)

  • 第8話「I want you know my hidden heart.」

●“私の秘めた心をわかってほしい。”というわけで、8話目にしてキャラ個別回ですか。思えばアニマスを当初1話目しか見なかった私が、戻ってきたのも第8話あずささん回でした。そんなわけで蘭子回であります。
●ビルの外壁、まぶしい日射し。「おっはよー!暑いねえ」と事務所にやって来た薄着未央、ふり返る蘭子とアナスタシア。「もうすぐ夏、ですね」とアナスタシア、「わずらわしい太陽ね」と蘭子。物語開始から2ヶ月くらい?
●事務所のクーラーは28度、というのはアイドル的“リアル”ぽい。
●未央の「らんらん」呼びにうなだれる蘭子だが、取り出されたシルフの戯れ(ミニ扇風機)、シヴァの息吹き(コールドスプレー)にテンションアップ。ごっこ遊びに夢中の子供だ、これ。
●やって来た卯月と凛に、また「わずらわしい太陽ね」と蘭子。最初聞いて、険がある言い方だな、と思ったんですが、どうやら単なる挨拶らしい、とここで判明します。しかしこれはコミュニケーションとりにくいぞ。
●なんかのCDパケで見たようなバーガークッション取り出した未央は、私物の持ち寄りを提案。ミニ扇風機片手に嬉しそうな蘭子。
●わいわいがやがや、シンデレラプロジェクト一同。「ミーティングとか別に必要なくない?」ともたれかかる杏に、「そーお?こうしてみんなで集まるの、きらりは楽しいよ!」ときらり。今や顔は出すし、会話はするあんず。
●未央の私物持ち込み提案に釈然としない様子のプロデューサー。丁寧語を注意する未央、あせるプロデューサー、苦笑する卯月と凛。
●「仕事に関係ない物は必要ないと思うニャ」と、手をあげるみく。「みんなの個性が見えて、おもしろいかなあって思ったんだけど」と未央。どちらもリーダーシップではあります。「みなさ…(顔をけわしくして)みんなは、どう思う?」とプロデューサー。
●未央に賛同する声がほとんど。それでも「みくは仕事とプライベートはきっちり分けたい派ニャ」とみく。「ま、今の事務所の感じ、クールで嫌いじゃないけど」と言ってくる李衣菜に「珍しく気が合うニャ」と、ニタリとするみく。ハッ、これはいおまこライン?
●言い合う莉嘉とみく。首元に一旦手をあて離したプロデューサーは、一人一品限定での持ち込み許可を提案。「一品だったらなんでもいいの!?」すっくと立ち上がって挙手する杏、寝てたのに。「まあ…ある程度をわきまえて。それでどうでしょ…どうだろう?」プロデューサーの言葉に、一同から注目あびるりなみく。
●みく、「まあ…」。李衣菜、「まずはそれで様子見とか?」やったー、と喜ぶ一同。みくと李衣菜はある意味キャラ作ってるコンビだから、こういう内面の露出に対して抵抗あるのかな、と。一方、今回語られる蘭子は“作ってる”わけでなく、素を通したらあの“キャラ”だった、というわけで。
●「プロデューサー!ありがとう!」と笑顔で言う未央に「は、はい、うん」とうなずくプロデューサー。未央が離れた後、首元に手をあててるプロデューサーの、このまんざらでもない感。
●部長とちひろの入室、並ぶ一同。CDデビュー第2弾の発表、名を呼ばれる神崎蘭子。この場面で、直前に「きらりもやりたいです!」と叫んでいたきらりが、蘭子の名前が呼ばれたとたん画面外からいち早く「にょわ〜!らんちゃん、おめおめー!」と叫んでいるのが、いい子だなあ、あの子は人の幸せを共に喜べる子だなあ、と。やや遅れてデビュー済みの未央が「やったね、らんらん!」と言ってる他は、一同おお、という嘆息のみですし。
●みくの「Pちゃん」呼びは初ですよね、いつの間に。今後の予定を尋ねられて不安そうに部長を一瞥するも、正面向いて「待っていてください」と告げるプロデューサー。「検討中です」の率直さ、聞き手に不安をもたらすそれとは異なり、彼なりの意志が込められた言葉です。
●また今回のプロデューサーの発表は、両隣に部長とちひろが立ったまま行われるのですが、プロデューサーは発言の端々で二人を見てます。で、笑顔を崩さない二人を見て、発言を続けます。これは諸々の反省をふまえての指導、になるのかしら。
●とまれ、みくは不安そうな顔から「わかったニャ!(いったん莉嘉の方を向いて)みく達、待つニャ!」と笑顔になり「蘭子ちゃん、ファイトにゃ!」と返答。一同、蘭子に拍手。エールを受けて、「我が闇の力、今こそ解放せん!」とキメ顔ポーズの蘭子。
●レッスンルームの一同、タンスに隠れてる杏は心なしか楽しそう、探しているきらり。ひょっとしてきらりがレッスンルームに現れないのは、杏捜索に時間をとられているからなのだろうか。
●蘭子とプロデューサー。「神崎さんのイメージで」先に作られた曲のみを聞き、嬉しそうな蘭子。「さすがは瞳を持つ者!」と言う蘭子に「気に入っていただけたようで、何よりです。」とプロデューサー。この回、プロデューサーはプロジェクトメンバーに対して何度かくだけた態度をとろうと試みるわけですが、蘭子と一対一では常に丁寧口調、つまり彼にとっての自然な態度で接し続けます。
●歌詞が制作中であることを告げ、PVの企画書を渡すプロデューサー。その内容に凍りつくらんらん。「神崎さんのイメージに合わせて、ダークな内容でと考えています。できれば本格的なホラーを前面に…神崎さん?」プロデューサーに企画書を押しやる蘭子。
●「今こそ!」立ち上がり、「封じられし翼を解き放ち、魂を開放させる時!」両のこぶしを握り、中腰でプロデューサーを見つめる蘭子。手帳を開くプロデューサー、そこには蘭子語についてのメモ!この案じ方はよいですね、もっとじっくり映していい気もするけど。
●メモ中、「煩わしい太陽ね」は一旦複雑に解釈したのを消し、「定例の〜「こんにちわ」」に直されている。「宴の始まりぞ」はまだ複雑記述。
●手帳をめくったプロデューサー、「企画の内容に…(上目遣いで脂汗)なにか問題が?」うん!と勇んでうなずく蘭子。「具体的に言うと?」微笑み、息を吸い込み、ポージングと共に叫ばれる蘭子語。あ然、の表情から手帳をめくるプロデューサー。「真…魔王…(息をついて口元に手をあて)イメージに相違があることはわかりました。」微笑みかける蘭子だが「…が、すみません。差が、よくわかりません。」悲しそうな蘭子。「それが、重要なことなのでしょうか?」あ、とショックを受けてむくれる蘭ちゃん、かわいい。プロデューサーの態度は明らかに変化してますね、伝達役・歯車以上に。
●346プロ玄関前、帰宅中のニュージェネレーションズ、ラブライカ、みりあ。蘭子を見かけ、デビューについて話しかける未央に、「よもや降誕の時を前に、瞳の力を曇らせるとは…」と蘭子。ぽかんとする一同の中、一人悲しげにうなずくみりあ、てこれは気づかないよ。
●「やみにのまれよ」とぼそぼそつぶやき立ち去る蘭子、「えっと、お疲れさま、だっけ?」と凛。別れの挨拶をする一同、とここでもみりあは何か言ってますね、聞き取れませんが。アナスタシアは、かけ寄って蘭子に同行。
●「あ!二人とも寮でしたよね!」と笑顔の卯月は、蘭子の様子を心配する美波・凛・みりあの態度に初めて「そういえば…」と顔を曇らせる。やっぱりちょっと鈍いのかな。「何か、あったのかな…」という未央のセリフに重なる、蘭子と向かい合ってた席に座ったまま、首元押さえて手帳見つめているプロデューサー。ちゃんと悩んで模索しているぞ、今回は。
●夕焼けの中、赤信号、渋滞する車のテールライト、消火栓標識、コーンヘッド、送水口看板、と、とにかく赤い。蘭子の忌避した企画書の文面「紅き血」ですね。
●心配して話しかけてくるアナスタシアに「言の葉は増えて、秘めたる真意を伝える秘術はないものか…」とひとりごちる蘭子。「秘術」はありませんでしたね、今回。「蘭子。何か、力になれることありますか?」と目の前に出られてハッとし、いつもの調子を取り戻す蘭子。「心配無用!私はいかなる困難をも越えてみせる!」
●寮に着いた蘭子とアナスタシア。広間には小梅と輝子。DVD鑑賞に誘う小梅からあわてて逃げ出す蘭子、「そんなに怖くないのに…」とつぶやく小梅、つまり蘭子はホラーが苦手!
●自室、窓ガラスに映る自分を見て気合いを入れる蘭子。スケッチブックと鉛筆取り出して書き書き。一方、食堂には上田しゃんの後ろ姿!