『リバースエッジ大川端探偵社』5


7月発売の単行本。ドラマ放送時の発売ということで、主演の村木役・オダギリジョーの帯もまぶしい第5巻。役者の顔の寄せっぷりよ。『湯けむりスナイパー』から続投の大根仁による脚本・演出はもちろん、EGO-WRAPPIN'による主題歌も抜群でしたな。
ドラマは4月から3ヵ月間放送でこの単行本は7月頭発売だったんですけど、最終回放送は7月半ばまでずれ込んでギリギリセーフだったのです。また後番組がアオイホノオでしたからね、ひじかた憂峰(狩撫麻礼)からの島本和彦ですからね、落差がもう。



内容はあいも変わらず現代における異人たち、であります。艶笑、と言っていいものか、エロスのファンタジーも多いな。あと未単行本化にも関わらず、ドラマにて滝藤賢一をゲスト俳優に映像化された「トップランナー」はなるほど強烈。誰のためでもない演者と観衆、その狂奔と焦燥。誰か読むのかさえわからんブログの執筆とかな!(ドキドキ)

狩撫原作でたなか亜希夫のように高いレベルでのアウトプットといいますと、他には現在コミックビームでシリーズ連載中、カリブSONG名義原作・田辺剛画の『サウダージ』があげられます。こちらは中世西洋を舞台とする物語群。双方の“リアル”、寓話としてのたたずまいを味わい比べてみるのもまた一興かと。以上。



※あんまり発売時期とか気にしないで感想書くことにしました。