アニメ「アイドルマスター」10話

劇場版アイドルマスターVideoM@ster版公開おめでとうございます。というわけで、9話感想から2ヵ月半ぶりのアニマス感想でございます。なんかツイッターで某ラブライバー氏がアニマス視聴開始報告されてるの見たら俺も負けてられない!て思ったの(狭量)。



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  • 第十話 みんなで、少しでも前へ

●つめかける大勢のファンの姿からの導入。もちろん765プロのみの参加ではない、合同イベントだからこその絵なんですが、そもそも「大勢のファン」という光景出てくるのがここで初めてですからね。(8話は違うだろ。)大舞台の10話です。竜宮小町効果のプロダクションへの波及。
●社長の習字「躍動」。生放送で観戦中の留守番小鳥さん&高木社長。小鳥さんの涙、5話ではだばーって流れてたけど、ここでのぶらさがり方は、なんかもういなかっぺ大将みたい。
●会場。伊織と真の喧騒(声のみ登場)に、あわあわ雪歩&腕組みため息プロデューサー。「あの二人に二人三脚を組ませたのは失敗だったなあ」。いや、ファンサービスでしょ成功じゃん!
●こぶし握る真、指差し伊織、にらみ合いからの「雪歩は黙ってて!!」そこへ「ただいまだぞー!」と凱旋してくる響&貴音、笑いだす一同。二人の顔は粉まみれ、アメを口内で転がすハム蔵&貴音。響は1位ゲットで、今日も明るい765プロ
●提供絵は響の持ってきた1位の旗。珍しいね。
亜美真美のプロデューサーをお色気にひっかけるいたずら。見返してると、このノリは貴重だなぁ。後半はこれがほぼ消えて、劇場版までおあずけでしたからね。おあずけってこたねぇか。
●続くあずささんの胸もそれ系か。さっきの場面でみんなの輪にいなかったのは、あずさ&担当プロデューサーの律子。ウケを取るあずさに、苦笑する春香&響&プロデューサー、笑顔の雪歩&やよい、苦い顔から苦笑になる千早。いずれ笑顔だ。
●ビリでもインタビューにて、天然でウケをとるあずさをジロ見する新幹少女・のぞみ。1位だからそりゃくやしい。あずささんは手前で、胸部のみ画面内!
●あずさのウケにより、再びもめるいおまこ。腕組みで悩むプロデューサー、心配そうな雪歩とやよい、と背景は困惑ベストメンバー。そこへ割って入る律子。竜宮小町は呼び出され、他の9人&プロデューサーが残されます。
●スタッフと話す竜宮メンバーを見つめて寂しげなアイドル達、ただし美希だけは笑顔。同じく寂しげなプロデューサーの姿が一瞬挿入されて、いきなり画面いっぱいの春香の笑顔&流れ出す明るい音楽。「よし!私たちも負けないように競技でもっと頑張ろう!テレビに映るチャンスなんだから!」と拳をあげる春香。受けて美希が「うん!美希もそう思うな!」笑顔になるアイドル達。決意を新たにするアイドル達の声に、笑顔のプロデューサー。彼女たちの頑張る姿のカットイン。
●3話や6話にも相手を励ます春香の姿はありましたが、みんなを先導する形で鼓舞する、という言動はここが初めてです。またこの場面では、美希が春香に同意を示しています。しかし、この初めての鼓舞へのそれを最後に、以後は春香と異なる立ち位置に居続けることとなります、美希というキャラクターは。
●そんな美希ですが、ここでは明るく1位獲得。新幹少女・つばめがムスッとしてますが、インタビューではファンに笑顔でアピール。これはこれでプロたるアイドルの姿。ハイタッチを交わす美希と仲間達を見つめながら、765プロへの敵意を募らせる新幹少女3名。「ムカつく、ああいうの。」こわい。
●「これで竜宮小町に入るのに、また一歩近づいたの」とほほ笑む美希、そこへ「よし!今のでだいぶポイント稼いだぞ」とプロデューサーの声。美希がぽかんとした顔でそちらを向くと、「これならアイドル部門で優勝するのも夢じゃない!」と言葉を続けて拳をあげるプロデューサー、「おーー!」と声をあげる一同。ここは美希と他の765プロメンバーが違う夢を見ている、という光景でもありますし、3話の同様のシーンに比べてみんな成長している、という表現でもあります。
●「よし!みんなの為に勝たなくちゃ!」と気合いを入れて、アイドル障害物競争に挑むやよい。それを見てフン、と鼻を鳴らす新幹少女・ひかり。競争中に接触して共倒れになってしまいます。試合後に「すいません、ぶつかっちゃって」と頭を下げるやよい。「いいのよ」「優勝できるといいわね」と微笑むひかり。言われてようやく頭をあげ「はい!ありがとうございま――」と笑顔で言いかけたやよいに、すれ違いざま「ま、あんたみたいな足手まといがいたんじゃ絶対無理だろうけど?」と冷笑するひかり、こわい。鼻から上のは画面外で見えない、なおこわい。立ちつくすやよい。
●あとモブにピンクのチョココロネ型(婉曲表現)のかぶりものしてるアイドルいるけど、そりゃひでえよ。
●「惜しかったよ、やよいっち!」という真美の声、響と貴音のエール、みんなの笑顔。でも一言「すいません」と口にして顔を伏せるやよい、心配げな一同。ここで春香とプロデューサーがアイコンタクトとるんですが、いつの間にそんな意思疎通が、7話から大して絡みもなかったのに。でも私見では、この関係性こそがアニマスの核なのだ。
●ステージ上でインタビューを受ける竜宮小町と、それを見ようと苦心する他メンバー。距離があります。入れ替わりにジュピターが登場すると、会場はさらなる盛り上がりへ。春香の回想時(2話)よりは、同じ会場にいるだけ近くに来れたってことかな。そして、春香と響もそのステージへと向かいます。笑顔で送り出す仲間達ですが、やよいは相変わらず晴れない顔。
●ステージ上で合同チアリーディングを披露する春香&響。ちなみにはるひびって、シリーズの転換点となる6話で仕事してた組み合わせですね。あの後立派にやり遂げたのが今回につながった、と解釈していいんだろうな、むしろしたい。コケてウケる春香、をまたもやムスッと見ている新幹少女。「優勝するのは、我々と決まってるんだからな」と不穏な発言の新幹少女プロデューサー。
●CM明けは765プロのいかにも安そうなお弁当から。あっ、一匹の海老を切り分けたもので作られるタイプのエビフライだ!そこへ陣中見舞いに訪れる876プロの三人。あっ、大きいエビフライ29本だ!
●途中結果発表、1位の765プロ。そこへまたも聞こえてくるいおまこのもめる声。かけ寄るプロデューサーと春香、もう心配役はこの二人なのか。「あらあら」と困り笑いのあずさと、心配そうな876プロの三人。この場面、表情は似たようなものですが内心での仲間への信頼は別物なわけです。そういう内容の今回です。
●とはいえスタートから口論で遅れるいおまこを見て「まあ、どうしましょう!」とあせるあずささん、困り顔の一同。プロデューサー連れて走るもののもめ続け、憤慨した真がスピード上げたところで転倒。足を痛めた真に、一転心配げな伊織。一応これ、真の自業自得って取れるように描写されてますね。総合順位は1位が新幹少女、2位が765プロに。
●氷をもらいに走るプロデューサー、明らかに強がっている真、心配する伊織。そこへ現れる新幹少女。嫌みな女キャラを一目ぼれ百合展開でチャラに、あざとい!でもちょっと感心。(毒残さないって点で。)
765プロメンバーの一同。真は足を治療中、最後のリレーに出られるかは微妙、という話。様子のおかしいやよいに声をかける貴音。「別に何も…」と黙り込むやよいに、「ずっと下向きっぱなしじゃない」と強く言う伊織、「何かあるなら言っていいんだよ」とほほ笑む真、ここはナイスコンビネーション。
●ひかりに言われたことを告げながら、不安で泣き出すやよい。「よしよし」とあずさ、「大丈夫だよ、やよいっち」と亜美。みんな厳しい顔で押し黙る中、困惑気味に「本当に、そんな事言われたの…?」と律子。間をおいて「律子、僕も出るよ」と怒りの表情で立ち上がる真、カッコいい!闘うつもりのアイドル達と律子の表情の落差は、それだけ彼女が誠実な裏方としてやって来た、ということだと思われます。
●場面変わって、765プロデューサーと新幹プロデューサー。「テレビ的に盛り上がる」為に手抜きを要請する新幹側に対し、社長に電話をする765プロデューサー。考えたら社長の判断をあおぐのってこの回くらいなんだけど、この時の「君の思う通りにしたまえ」で、その後もやり続けのだとも言えるしなぁ。電話切った後の社長側の「(ため息)だ、大丈夫かなあ?音無君…」「さあ…(苦笑)」のやりとりがかわいい。
●物別れに終わり、怒りながら歩く新幹プロデューサーの前に現れるフィクサーいおりん。株主・水瀬グループの名をちらつかせて「わかったなら正々堂々やんなさいよ!」と立ち去ります。新幹プロデューサーは意気消沈、伊織もカッコいい。でもここの見所はやはり14話との比較だな、私的には。
●最終レース開始。BGM「L・O・B・M」とシンクロした描写がすばらしい。これはもう、映像表現としてアニメのおはなしと両立みせる様をぜひ見てください、としか言えないよ。みんなで頑張るんだ。
●あ、後に敵となる黒井社長が顔出ししてます、顔は見えないけど。
写真判定中のオーロラビジョンを見ている様子が描かれるのは、プロデューサー&律子、画面変わって高木社長&小鳥さんのみ。アイドル達が表舞台で競い合った後、支えている大人たちが見守る側として出てくる場面。
765プロ優勝!まっ先に真に飛びついてくるやよいは、そういえば劇場版でも、と。喜ぶ765プロ一同に、「勝ったらつき合ってもらおうと思ってたのに〜」と泣き伏す新幹のぞみ、いや何言ってんの。まあ悪役ではなくコメディリリーフで出番終えられたってことで。
●社長の習字その2「祝優勝」。社長が飾り付けしてるのを小鳥さんがテレビ指さして呼んでるんですが、両者背中からしか映さないという、こういう細かさが好き。
●ステージ上に立つ竜宮小町、優勝トロフィーを受け取る伊織。笑顔で拍手する一同、そして合流。それを見ている876プロの三人。「さすがだよね〜、みんな」「あんなケンカしてても、勝つんだもん!」「あれが本当の、結束」。それがすばらしい、というのが今回の話。私としては、劇場版の肝はそこからの“進化”だと思っております。
竜宮小町として受け取ったトロフィーを、真に渡す伊織。そのトロフィーをさらにやよいに渡す真。彼女達の絆、支え合いとはそういうことである。よき象徴。エンディングへ。
●エンディングはだな、いきなり画面右手に現れる小鳥さんが天使みたいだな!あと真に伊織があーんしてるのをじーっと見つめてる雪歩がちょっとこわい。
●後枠提供絵はスタジアム全景。
●ちなみに新幹少女メンバーは、アニメの外伝作品にあたるコミック版『THE IDOLM@STER』(高橋龍也・まな)やよい編で再登場してるぞ。要チェック!
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次の11話(とても好きな回、絵コンテ・高雄統子)について書いた所で、全話感想終了!とした方が気持ちとしては締まりいいんだが、12話についてはざっくり書き過ぎなんだよなー。どうしよう。