アニメ「ハピネスチャージプリキュア!」28話

  • 8月17日放送。

●開幕、エッフェル塔大映しからマカロンサイアークへとカメラがパン。向かい合うは傷ついたメルシィプリキュア。サイアークに殴り飛ばされ「私一人の力じゃ…!」と瞳をゆらすメルシィ。そこへ映り込むバトン、聞こえてくるあの前奏、字幕「しあわせごはん愛のうた」!
●というわけで、エッフェル塔で歌っているキュアハニー共通言語。「あの歌声を聞いてると、不思議と力がわいてくる!」と立ち上がるメルシィ。「あなたの応援に日本から来たの!」とハニー。応援歌だな。スイートプリキュアオマージュにあたるんだろうか。立地的には劇場版ハートキャッチプリキュア!で。
●飛び蹴りから「パッソーアルカンシェル!」(巨大な筆を振り回して虹色の光線発射)でサイアークを撃退するメルシィ。笑顔を浮かべ遠くに眼差しを向けるハニー、の映像を報告する増子さん、テレビスタジオ内。キュアハニーは世界中で活躍中らしい。ハニー、カメラ目線でポーズ。
●えーりーかー!!今回のプリキュア10周年おめでとうメッセージはキュアマリン、くっそかわいいなこいつめもう。作画崩壊でもおふざけでもない、これが彼女の勇姿よ。シリーズ構成上も、今回みたいなお祭り的内容での登場がベターですかね。
●ひさびさの、叫び声にあわせて大使館振動演出。ゆうこは「だいぶ前から」世界規模で活動していたとのこと。なればこそ当初のハチャプリとの距離感ですかね。ブルーがそれ頼んだのは「ゆうこなら世界のプリキュア達のサポートや相談にも乗れると思って」だそうですが、どんだけ強キャラ化するのか。
●ゆうこいわく「たくさんのプリキュアとお友達になれるし、(顔をゆるめて)世界中のごちそうを食べることができるの〜」とのこと。スマイルプリキュア!のなおへのオマージュでしょうか。「だめだめ!」「誰にもわたさないもん!」とゆうこにしがみつくひめには、まだプリキュアとしての絆は不可侵な聖域なのかね。
●「ロロー!」と鏡から飛び出してきた妖精がめぐみの顔面に激突、スマプリ一話オマージュ?妖精アロアロいわく「アローハプリキュアが大変ロロ〜!」だそうです。話を聞いたゆうこは、「ハワイに行ってきます!」「(シリアスに)アロ〜ハプリキュアのために…(明るく)そしてハワイ名物、ロコモコを食べるために!(背景に浮かぶ輝くロコモコ)」受けてブルー、極めて真剣に「わかった。それならゆうこにお願いするよ」て、おい。こういうギャグ好き、さすがえりか回。(違う)
●「だめだめ!」「ハワイのプリキュアにゆうこをとられちゃったらどうするの!」とゆうこにしがみつくひめ、友人への執着。「あたしだってゆうゆうと一緒に、世界のプリキュアを助けたい!」と同じくしがみつくめぐみ、博愛精神。「私はゆうこがどうやって世界のプリキュアをサポートしているのか、直に見てみたいわ」とあごに手をあてていおな、戦術への興味。四者四様描き分けられた動機により「ハピネスチャージプリキュア、海外出張ですわー!」
●いおなの「変装完了!」は、リボンのかけ声と比べるとどうにも味気ないんですが、それはオシャレを期待する女の子とおもしろさを期待するオッサンの差だろうか。でもこれ合宿で一瞬だけ着てたから、パターン増やすって意味が大きいのかな。前回の先生衣装にしても。
●アロハ服でハワイ到着すると、そこは氷の世界。身を寄せ合う三人と一人肩を抱くいおな、これは心の距離ではなく性分だと思いたい。いおなの「こここ…これじゃまるで南極よ…」もスマプリネタ?幻影帝国に負け続けてハワイは半分が氷漬けにされた、と語るアロアロ。なら来る前にアロハ服止めなよ、とは言わない、ギャグ大事。
●両端に火のついた棒持ったファイヤーダンスサイアークと闘う、キュアサンセット&キュアウェーブ。戦い方で口論した上、ウェーブが身を挺してサンセットかばうものの二人とも殴り飛ばされ、また口論。
●「モメモメ〜ル!もめ事は最高ね〜」と、腰振ってハートマーク飛ばして喜ぶ青ヒゲ口紅オカマさん、という敵キャラ。去年の使い捨て悪役よりキャラ立ってるような。ハワイ侵攻を担当する幹部、て位置付けでいいんだろうか。結局敗北した二人のプリキュアに話しかける彼は、マダムモメールと呼ばれます。マダムか。去り際に忠告しながらウィンクも決めます。駆け寄るハチャプリメンバー。
●ハチャプリとアロプリ、雪の中のバンガローでの会談。部屋にはストーブ設置済み。つんけん姉オハナ&うじうじ妹オリナ。話しながらまた口論を始める二人に、困り顔めぐみ&しかめ面ひめ&ぶ然いおな、泣き出すアロアロ。ハチャプリ勢とまで口論になりかけた所へ、アロプリ姉妹の口にほおり込まれるアメ。自らの口にもアメを入れ、「まずはみんなでお昼ごはんにしましょう!」と巨大バスケットを持ち出すゆうこ。隙をついたな。
●「おおもりご飯特製なかよしスペシャルです!」魚のかぶと入ってんぞ、はさておきこの展開は強い。みんな笑顔(背景キラキラ)。ゆうこいわく「おいしいご飯を一緒に食べると、ケンカなんか忘れて笑顔になっちゃうよね」。おはなしとしては、不滅の文脈と光景です。食にこだわるゆうこ、というキャラづけにこのような脈絡が。戦闘後オレスキーをバーベキューに誘ったりしてたもんな、そういえば。「お腹いっぱいになったら、ハワイのお話聞かせてくれる?」という笑顔のフォローも。
●マダムモメールに一度も勝ててないアローハプリキュアの二人。その内にケンカも多くなっちゃって、と語る。シリーズ序盤、敗北を重ねてたひめの人づきあいの下手さにもつながるし、逆を言えばプリキュアは友情・勝利なんだよな。「大切な場所がこんな風にされたら、誰だってつらいもの」というゆうこの合いの手も真に迫り、続く説得も上手い。失ったものを取り戻す戦いであることを思い出す二人。ひめもいおなもそうで、でも仲直りする際にちょっと意識が変わったわけですが。
●ゆうこはあくまで「お手伝いする」という言い方をします。サポート役の意識なのね。ハワイの二人も和解。「二人とも、一緒に頑張ろうね」と笑顔のゆうこ。寄り添い前を向かせるこの姿勢、やっぱり強い。ぐらさんいわく「世界のキュアハニーは伊達じゃないぜ!」ひめは「なんだかゆうこが遠くに行っちゃった気がするなあ…」とちょっと不満げですが、めぐみが「そんなことないよ、みんなに優しいのがゆうゆうなんだから」とフォロー。この女の子らしい心理描写もよい。
●「私の大好きなもめ事のかおりが消えちゃってるじゃないのよ!」とマダムモメール登場。やはりにおいか。アローハプリキュアの変身シーン、新曲(だよね?)。ハチャプリ勢も変身。
●アロプリ二人がサイアークに苦戦する中、ハチャプリはチョイアークを攻撃。ゆうこがリボンで縛ったチョイアーク達に腕クロスさせためぐみが急降下で体当たり、て結構えげつない。ひめはフラダンスも決めます、本場だし。サイアーク一体を踊らせたところで、ひめが「フォーチュン、決めちゃって!」「OK、プリンセス!」と撃退。友情コンビネーションです、かつてはいがみ合っていた二人の。
●「すごい…」「どうしてあんな戦い方ができるの?」とハワイの二人。「二人にもきっとできるロロ!」とアロアロ。仲直りの時。またもサイアークの攻撃から、オハナを身を挺して守るオリナ。今度はオリナを抱き止めるオハナ。馬鹿にするモメールに「妹を悪く言わないで!」と怒りをあらわにするオハナ。同じくオハナに想いを告げるオリナ。ここで互いに、悪口を交えつつ大切に思ってることを明言する姉妹の距離感、いいですね。
●「もっともめちゃいなさいよ!」と怒るモメールに「私はもめ事は嫌いよ!」とゆうこの怒号。彼女の沸点はそこなんですね。アロプリを回復させて、「さあ、二人の力でハワイを取り戻して!」と戦闘に向かわせます。「ハワイの精霊たちよ!」「プリキュアに力を!」「「プリキュアハワイアンリノアフアー!」」というわけでサイアーク消滅。ハワイでも「ゴークラーク」。モメールも逃げ去り、ハワイは元通りに。氷づけにするって怖いよな、考えたら。
●夕日の海にヨットの影、ロコモコを食べるハチャプリ勢。もぐもぐしてるリボン&ぐらさんの笑顔がかわいい。ゆうこはソースに着目。「ポップなサイコロのパワー」。
●ゆうこに感謝の言葉と決意を告げ、ほほ笑み合うオハナとオリナ。受けてゆうこ、「どういたしまして。私もこんなすてきな景色を見ながらロコモコを食べることができて、幸せ増量大盛りでした」と笑顔。この言葉に込められた価値を描く回だったわけだなあ。平和な風景の中、みんなでおいしいご飯を食べる幸福。
●「プリキュアに国境なしだね」とめぐみ、「ゆうこが世界で活躍している理由がよくわかったわ」といおな。この価値観はグローバルであると。ギャグ調で「オーマイハニー!やっぱり遠くへ行っちゃうのね!」と叫ぶひめに、「私はこれからもずーっとハピネスチャージプリキュアだよ」と笑顔のゆうこ。強くても世界中で活躍してもまたそばに帰ってくる、そんな彼女が仲間なんだなあ。
●シメはブルー。ハチャプリの成長を見て、なにかたくらんでる。(おい。)
●次回予告は「アクシアの真の姿」だそうで、やはりミラージュの過去が気になります。提供絵も変化。いおなはタンバリンにこだわる。
●いやー、前4回の恋バナとはうって変わって筆が走りました。すまん。