月刊コミックビーム2014年8月号

  • おおひなたごうとアニメ版『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』監督・ラレコの対談記事掲載。ラレコの「才能ある漫画家さんがそういう「丸くなる」覚悟を持つ瞬間の作品が、好きなんですね」「(※初顔合わせ時に)この漫画は“変な食べ方”を描いてるわけじゃないですよね」という発言はいいですね、理解者です。エンディングはおおひなたごう作詞&歌!
  • 付録は『目玉焼き〜』クリアファイル。色の表現がおもしろい。

おおひなたごう目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/炒飯、てメニューはブラフみたいなものか。理解は無駄なのか、深まる孤独。
三宅乱丈イムリ』/凍土の地。この過酷な道にも幸福はある、と。結婚は大地への、世界への誓いか。背景で降る雪の描写の変化と画面効果がすばらしい。作者は北海道出身だしな。
松田洋子『私を連れて逃げて、お願い。』/黒っ!欠落してる、ということ描く筆致の冴えがすごいよな、本当。終わりははなから突き付けられてるのね、心理的に。
●横山旬『変身!』/新連載。タイトル通り。ヒロイン(?)の性格の悪さがどう転がりますかね。
●高木ちえこ『とりあえず、畑で暮らしてみる。』/新連載。タイトル通り。生活に追われてのロハスか、うーむ。
志村貴子『わがままちえちゃん』/時間が飛んで、そう長期連載するわけでもないのかね。こういうセックス描写に私はいしかわじゅんテイストを見るわけですが。この会話もまた妄想かもしれないんだよな。
鈴木みそ『ナナのリテラシー』/電子書籍の旬の短さ、作家活動のコンテンツ化、と楽ではないよなやはり。勝負が好き、というかそういう稼業なんですよ。
三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/弱い者達がつぶし合わされた、という結果に。こいつはメチャ許さんよな。
山田参助あれよ星屑』/殺す日常。表情以外は抑制された描写だからこそ、きつい。
唐沢なをき『まんが家総進撃』/原稿料未払い、いや重いわ…。やっぱりまともに商売してるからこそ、単行本出さないって選択はあるよねぇ。
須藤真澄『庭先塩梅』/玉迎えシリーズ。同じ境遇での、出会いとわかり合い。
新井英樹『SCATTER-あなたがここにいてほしい-』/また解体か!モンちゃんみたいな面構えになってきたなあ。
上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/エッセイギャグ、違うか。子供の時分はバカな行動に出てしまうものなのです。
羽生生純『ジュウマン』/ちぎると消滅。この五段構成はさすが。
竹本泉『シンリャクモノデ』/おしかけ女精霊、のんべえで褐色肌。うむ。
●カリブSONG・田辺剛『断食芸人』/シリーズ読み切り。宿命としての異人。