どおくまんの描く台風

思い出して見返してみたらたまらなくなったものでアウトプット。
(『嗚呼!!花の応援団』より。)




氾濫する川を真上から。もう風と水流(を表現する記号)の密度がすごい。描き込みで読まされてしまう。
青木雄二にも通じる作画ですが、どおくまんの場合はこれを1ページ大ゴマで描くのがすごいよね。
大和川というディティール、「ゴーーーッ」と川の流れに沿うオノマトペインパクトも強烈。
これで断ち切りコマはほぼ使わないって、あれか、これ柴田ヨクサルに近い作風と言えてしまうのかな。




中洲に取り残された子供。
やっぱり風と波とオノマトペの、下手がゆえの描き込みの迫力。BSマンガ夜話でも言ってたけど、律儀に描いて埋めてしまうという。




これは会話シーンなんですけど、向き合った二人の会話だから、コマによって風表現する線の向きが正反対になるんですよね。
ああ、この下手がゆえの糞真面目効果、アホだ、すてきだ。



嗚呼!!花の応援団 4 (TOKUMA FAVORITE COMICS)