アニメ「ハピネスチャージプリキュア!」23話

●前回エンドシーンからの続き。プリキュア達とクイーン・ミラージュの対面。ファントムをいさめるミラージュ、怒りを燃やすひめ。
●ぐらさんの言う通り「ビッグな威圧感を放ってやがる」なんですが、あくまでこれ映像なんですよね。強大な敵ですが、対面してるのはあくまで不自然なまでに馬鹿でかい鏡像、いわば虚像。そこは一つ敵設定としてのポイントではないかと。
プリキュア達にビームを放とうとするミラージュ、顔から目が消える。そこへ「待つんだ!」とブルー乱入、「あ…」とミラージュの瞳が映り、攻撃を止まる。
キュアブルーム。「これからも頑張るなりー!イェイ!」せやな。明るい。
●このタイミングであらためてオープニング見ると、ディープミラーは気になるし、いおなの打ち解ける3カットはとてもいいな、と。
●ブルーとミラージュの対面。ミラージュの背景の鏡に、破壊された世界やプリキュアの閉じ込められた姿が映り込む。ミラージュいわく「ブルー、あなたが私に教えてくれたのよ。愛、勇気、優しさ、幸せ…すべては幻なのだと!」すべてを与えられ、失ったということでしょうか。
●そこへ「幻なんかじゃない!」とめぐみの叫び。「みんな、心の中にちゃんとある幸せハピネスなんだから!」と笑顔で宣言します。私の体感するリアル、です。このめぐみの笑顔が、ミラージュの前の大鏡にでっかく、部屋中の鏡にたくさん映りこみます。ミラージュの威圧感との対峙。
●「なるほど…」と、また瞳が映らなくなり、口元だけ微笑んだミラージュ。黒化。割れまくる鏡。「ブルーに力を与えていたのはお前ね。その大きな愛…目障りよ!」とビーム発射。逆鱗に触れたというやつか。それを「愛」だとは知ってるわけです。
●サブタイトル。画面のSDキャラに、フォーチュンとぐらさん加入。フォーチュンはむっつり顔と、らしい感じ。これで全員集合!
●クロスミラールームに逃げ込む一同。プリキュア達は座り込んでますが、ひめは腹這いに倒れてぐるぐる目、えりか枠。
●ブルーにミラージュとのことを尋ねるリボン。ブルーいわく「昔の知り合いさ…」「だが今は敵だ。どうか君達の力で、この世界を守ってくれ」。ここはプリキュア達に背を向けて、強い口調で表情を映さずに告げます。その背中に、めぐみが「神様…」と悲しげな視線を向ける。おそらく彼女だけは、ブルーの心境を察している。
●対する幻影帝国、ミラージュはファントムを平手打ち。「二度と勝手なマネはしないで。あなたは私の言うことだけ聞いていればいいのよ」「仰せのままに…」。ぴかりが丘だけは攻撃させたくないらしいミラージュ、おそらく例の伝説に関わるのか。こちらの二人は互いに事情を知りあっているのでしょうが、極めて無感情なやりとり、冷徹な主従関係です。
●ブルーはキュアテンダーの末路、というかプリキュアの墓場の場所については知らなかったと。ブルーとぐらさんは知り合い、とまあ考えればそうか。テンダーとはまだ因縁ありそうなんだけどな。
●めぐみはいおなをハピネスチャージプリキュアに誘いますが、いおなはチームワークを壊したくない、と拒否。「あなたもそう思うでしょ。ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」、て長いな。「わ、私はそんなこと…」と口ごもるひめ。「あるけど!」にも「ないよ…」にもいけないんだな。無表情に視線をそらすいおな。
●まあまあ、ととりなしてホームパーティの開催を提案するリボン。いいじゃん!と目を輝かせる(エフェクトの)めぐみ。消極的なひめといおなに、飴をわたすゆうこ。
●パティシエに着替えるめぐみ&ゆうこ。しかし材料がなかった!
●無表情に飴をなめているいおな。うーんと気合いを入れ、ハァ…とため息をつき、いおなをチラ見するひめ。まだまだぎこちない。
●リボンに頼まれ、買い物に向かうこととなるひめといおな。また唐揚げと卵だ。
●グラサンかけたぐらさん(うふふ)の腰かけたカートを押していくいおな、距離をあけてついていくひめ。何か話題を、と苦悶するひめのモノローグ自分像。動きもセリフもコミカルだがでかい、エイプリルフールやよいの三倍くらい?
●このぎこちなさ抜群の続かない会話描写はうまいな。キュアテンダーを熱っぽく語るいおなは、ややシスコン気味。ひめはテンダーについての会話選択肢を誤って猛省しますが、でもいおなの素振り見る限り、ひめへの憤りはすっかり消えてるんですよね。むしろ自省気味です。
●ひめがやって来たのは高級スーパー。こういう生活感を出してくるか。品物を見たいおなは、自分のよく行く店が特売日だ、と言い出します。厳しい声と顔つきで「そっちの方が、お得よ!(瞳キュピーン)」やだカッコいい、じゃなくて生活臭というギャグ。
●移動したスーパーでは、卵値引き券をカッコよく掲げるいおな。「しかも二人いれば2パック買えるのよ、(カッと見開いた瞳にアップ)お得じゃない!」おでこの脂汗が見切れる迫真のいおな、うんギャグです。
●棚のお菓子に飛びつくひめ。「おお!これは!プリキュアスナックカード付き!」えー、そういうのもあるのか。袋の品名は「ワールドプリキュアスナックなっとうぎょうざ味」ておい、そんな形でスマプリオマージュか、好きだけど。柄はボンバーガープリキュア、メルシープリキュア、インドのプリキュア。表記は「全108種+α」「カード1枚付」てプリキュアは煩悩の数いるの?たぶん無関係。まあ野球やサッカーの選手カード付きスナックだと思えば。
●お菓子に目を輝かせるひめに、余計な物は買わない、と冷徹ないおな。細かすぎ〜、とぼやくひめに対して、「(サッと瞳を残して斜めに影が入る)お金を大切に使うことの何がいけないのかしら?」カッコいいというか、もう瞳演出のいろいろ、というギャグ。
●たまらずひめが「氷川さんの…けちんぼー!」と叫ぶと、いおなは「(ビシャーンと背景に雷鳴)け…けちんぼ…!?(裏返った声)」と描線ガクガクに。うん、これはまんまギャグ顔です。口論になる二人。カートの上で、リボンは汗かいておたおたしてますが、ぐらさんは鼻ちょうちん出して寝てます。
●しょんぼりするひめにため息をついて、一つだけだからね、と買ってあげるいおな。ほほ笑むひめ。背景の棚にあるのは「田舎ビスケット お母さんの味」。(なんか気になった)
●場面変わって幻影帝国城内、チョイアーク達が割れた鏡の入れ替え中。チョイアークのうち一人だけ図面見てヘルメットかぶってます、いいね。「ふん!ファントムなんかに水晶だらけにされてたまるもんですか。世界もお腹も、満たすならやっぱりお菓子が一番でしょ」とほほ笑むホッシーワさん、無茶苦茶だ。ある意味、前の場面のお菓子めぐるひめといおなのやりとりとの対比かしらん。ここのホッシーワさん、正面から顔描かれてるんですが帽子のつばで右目隠れててカッコいいんですよね、ヒラコー的というか。
●ひめが当てたカードは超レアのボンバーガープリキュア!派手に喜び演出のひめ!と、無反応だったいおなが、ひめにアクシアを開けた時のことをたずねます。コミカルからの急転。
●「ブルースカイ王国では、昔から王族が交代でアクシアに祈りをささげる儀式があって、あの時…突然アクシアから声が聞こえてきたの。「私をここから出して」と言ってるような…とても悲しい声で…だから私助けなきゃって思って…でも…不幸が世界中にひろまっちゃった…私がアクシアを開けたせいで」
●クイーン・ミラージュが苦しみを抱えている、というのは、これまでの流れからも推測できます。ひめのこの良心からの行動も、ミラージュへの救いの第一歩になりえるわけですよね、もしかしたら。
●で、ブルースカイには古来からアクシアがあった、祈られていた、という話なんですが。気になるのは(今回いおなが連呼したことで顕著なのですが)、ひめの名前に「キュアクイーン」という単語が入っている点です。ひめが名付けられた、生まれた時には、まだ幻影帝国は出てきてなかった。だから、それへの対抗手段としてブルーがプリキュアを生み出した(幻影帝国登場以前にプリキュアは存在しなかった)なら、「キュア」と名前に入ってるのはおかしい。
●では昔からプリキュアは存在したのか、「キュアクイーン」という、ブルースカイに名前を受け継がれるような人物がいたのか、と考えてみると、この「昔」という要素には符合が見えます。クイーン・ミラージュを閉じ込めたアクシアは、「昔」からブルースカイ王国にまつられていた。ぴかりが丘に「昔」から伝わる、ブルーとかつてのクイーン・ミラージュの恋物語。何より名前に「クイーン」が入っている、というわけで、ミラージュがかつてはキュアクイーンだったのではないかという暴走仮説。全然違ったらすまんね。
●自分がこれまで、ひめの話をまったく聞こうとしていなかったことに気づくいおな。たまらず逃げ出します。姉を失った自分だけがつらいんじゃない、ひめも家族も故郷も失った、とここで気づくんですね、彼女の内面に。それを抱える一人の人間であることに。
●そこへ現れるぐらさん。ここでの、間違いに気づけて謝ったなら、あとは歩み寄るだけ、という言葉、いおなへの信頼はカッコいいなー(女ですけど)。そりゃひめといおなが口論してても寝てるはずですよ、心配ないんですから。それを受けて「ありがとう」とほほ笑むいおなも、また成長してますね。
ホッシーワ登場。傘開いて降りてくる、てパターンは初ですっけ。
●ネギは武器、卵はミサイル。なんか今回のアクションシーンすげぇカッコいいです。小型サイアーク、そういうのもあるのか。
●ピンチのいおなを、ひめが助けに来ます。ここの「謝りたくて」「謝るのは私の方」てやりとりはいいですね。二人は前回、互いに「ごめんなさい!」と言いあったわけです。その上でまた新しく、互いに相手に謝りたい、と思う事柄が出てきた。でも、その共通の思いを伝えあえたら、言葉の形で謝罪しなくてもいいわけです。思いあえる関係になった、という進展なんです。
●沈んだ声から一転、「さあ、早く帰ってパーティーにしましょ!」「うん!」てやりとりもいいなあ。当初は「無理しなくていいわよ」「うう…」と乗り気じゃなかった二人なのに、今はもう祝いたいんです。楽しみたいんです。
●「パインアラビアン!プリキュアオリエンタルドリーム!」催眠技らしい。
●いおなのとどめ。タンバリンあると可愛さアピールっすね。握手して笑い合ういおなとひめ。まさかの、遅れて来るめぐみとゆうこ。
●「ひめ」呼び、「いおな」呼びで打ち解けた二人。めぐみの差し出すプリートフォンに戸惑ういおなですが、ひめが無理矢理握らせます。こうしてハピネスチャージプリキュアは四人になった!
●アニマルなヒョウのパワーとは。女豹?
●「私もう、ハラヘリグーなんだから〜!」
●「ようこそ!ハピネスチャージプリキュアへ!」お祝いのケーキで幕。ケーキの上のハニーが持ってるにぎりめし。
●いおなとの和解もじっくり描けてよかったです。この枠ならではの贅沢さ。
●予告ナレーション「合宿でみんなと食べるご飯って格別なのよねぇ」byゆうこ、以上。コミカルという他ありませんが、映像ではなんかブルーとめぐみが窓から星空見てたり、誠司がつらそうな表情でうつむいたり、ブルーの前でめぐみが赤面して瞳を揺らしたり、あ、これプリキュア5だ!みたいな感じで、一山こえて恋愛展開に突入しそうな。



CM見てたら、マーベラスエンターテイメントマーベラス!になったんですね。