アニメ「ハピネスチャージプリキュア!」20話、他

  • 6月15日放送。

●前回ラストからの続き。めぐみとゆうこを仲間に誘ういおな。ハニーとラブリーを評価する発言が続きますが、あくまで戦闘能力として欲してるわけです。敵討ちを目的とする心情としては、当然かもしれませんが。
●会話に割り込むひめ。「私の友達に勝手に話しかけないでよ!」「二人はどっちの味方なの!」と独善的ともとれる発言。しかしこれは、ひめが友達として二人と一緒にプリキュアやっているからこその発言でもあります。その点は、いおながチームに誘った意図とは明確に異なる。
●秘密をごまかそうとするひめとリボン。ここはギャグ調の演出。シメに向けて、でもあります。
キュアサンシャイン。かわいらしさ押し。
アクシアを開けてしまいクイーン・ミラージュを解放した、とひめの秘密をばらすいおな。ブルーとの因縁はまだ謎か。
●姉がプリキュアとして敗北した身であったいおな。彼女がひめを糾弾する際、妖精のぐらさんまで眉つり上げてたのに違和感あったのですが、キュアテンダーの件で怒りを覚えてたとすればさもありなん。
●「こんなことになるなんて思わなかったんだもーん!」と走り去るひめ。箱を開ける前後の描写もあえて省かれてた感じだし、後から新事実が語られるのかも。
●ひめを追おうとするめぐみに声をかけるいおな。「何度追いかけたって、あの子はまた逃げ出すわ。そもそもあの子に、プリキュアになる資格なんてなかったのよ!」結構重い言葉だと思います。資質を問う、という。またひめがああいう人間だしね。でも、それがひっくり返される瞬間が見たいんですよ、俺は。そうでしょ?
●ひめを見失う一同。「やっぱり、逃げ足だけは一番ですわ」。そうだったね。(なんだかうれしい)
●「めぐみはひめのことを高く評価し過ぎです!」「(ひめは)まだまだ臆病で人見知りのままなのです」と語るリボン。16話にて増子さんに人見知りと言われ、ごまかすべく挨拶しようとした大柄な男子に笑いかけられたら謝りながら逃げ出す、そんなひめに、え、まだ?と思ってたんですが、あれが本性なわけですね。めぐみはひめを理解できていなかった、という話でもある。
●「おいしい…」とゆうこの飴をなめながらとぼとぼ歩くひめ。ひめが一人で飴をなめている=寂しがっている場面、と、これはいい定型表現になったな。みんなでなめる時は嬉しそうだし、対比としても。そして飴がなくなると涙ぐんでしまう、と。
●飴の包み紙を追ってきたゆうこ探偵。ゆうこの服交換シーンは未登場だっけ、と考えたら、そもそもかけ声あてる妖精いないんだっけ。
●逃げ出そうとするひめの手をつかむゆうこ。めぐみとゆうこに嫌われた、絶交される、と泣き出すひめ。ここでのゆうこの、自分もキュアハニーであることを隠していたけど絶交しようと思った?という問いかけと、ひめの「そんなの思うわけない!」という返しはいいですね、声色ふくめ。実際ひめは、11話でゆうこの隠し事にちょっぴりもやもやしていたわけですが、友達だからこそ悩んでいたわけで。
●このやりとりは、先の場面でひめをわかっていない、と言われためぐみではなく、ゆうこの役割なんだよな。めぐみよりはひめの心情を理解できているだろうし。そもそもゆうこの場合は、ひめと友達になるまでが大変だったし。というかひめの性格からすれば、めぐみとのファーストコンタクトが上手く行きすぎてたわけですが。
●ひめを探すめぐみとリボン。悪気はなかったのだし、戦ってきたひめは偉い、とうなずくめぐみ。ひめの意志を認める、という形で、ゆうことはまた異なる優しさです。リボンはその性格を「めぐみの何でも前向きに考える所が大好きですわ」とここで評します。価値づけ、ある意味ブリコラージュ、“おはなし”としての。
●友達になってひめもめぐみも互いにいい影響を与えられた、と、この真正面から友情を讃える様、いいじゃないですか!ここでめぐみが「うぉー!なんだかハピネスがあふれてきた〜!」と叫びます。つまり、これが作品のテーマらしい。言うなれば、近くの人への、近しくなれたことへの感謝、でしょうか。
●サイアーク2体&ホッシーワ&ナマケルダ登場。「昼寝でもしてればいいじゃない」「そうしたいのは山々ですが、私はお菓子ではなくカビに囲まれて眠りたいのです」。ナマケルダさん、すごい返しだ。
●「なんかケンカしてるみたい」「迷惑過ぎですわ!」「止めなきゃ!」→変身→「商店街は誰か一人のものじゃない!みんなのものよ!」これもすごい反応ではある。
ホッシーワ対めぐみ、直接対決。ホッシーワの傘、ナマケルダの杖からは光線が出る。
●リボンの「一人で幹部二人を相手にするなんて無茶ですわ」という忠告に、「へっちゃらだよ!今の私はハピネス満点!」と返すめぐみ。「早くひめに会わなきゃいけないしね。頑張っちゃうよ!」頑張れるのはいいことけど、うーん、大丈夫か。脳内麻薬みたいよ。
●サイアークの騒動を聞きつけるひめとめぐみ。不安がるひめの手を握り「私だってひめちゃんのこと大好きだからね」と微笑むゆうこ。「うん、行く!」と微笑むひめ。大丈夫、をまず見せることが大事。
●ビルの壁面を走るめぐみ、とこれはキュアマーチオマージュですね。「ラブリーエクスプロージョンボンバー!」「ラブリーハートリストラクション!」「プリキュアパッションダイナマイト!」字面がもう。ブイ!
●やられても不敵な笑みを浮かべて立ち上がるめぐみ。「へっちゃらだよ!」と鼻を親指でこすって戦いの構え、てブルース・リーじゃねぇか!対するホッシーワさんは画面内のエフェクトを押し戻す、と針目縫@キルラキルのような真似を。
●めぐみをお姫様抱っこしてサイアークの攻撃をかわすいおな。「後は任せて」と言ういおなを「ダメ!」ときっぱり拒否するめぐみ。「私はまだやれるから、一緒に戦おう!」「…そうね」二人にとっては、共闘することの意味も違うんだろうな。
●戦いのさ中に微笑み合うめぐみといおな。リボンをチョイアークから救い出すぐらさん。「フォーチュンスターバースト!」&「ラブリーシャイニングインパクト!」で合体光線、とこれは新効果。それぞれの必殺技で2体ともにトドメ。比べるとフォーチュンのポージングは気合い入ってますね。
●こっそりめぐみといおなの様子をのぞき、仲良し同志ぶりにうちひしがれるひめ、あくまでコミカルに。先ほどまでと異なり。「うわああ一緒にこちょこちょしてるうう!」苦悩するひめ、さわがしくコミカルに。「私、クビですかああ!」逃げ去るひめ、コミカルでしかない。初回最後の次回予告でも言ってたよなあ、クビネタ。
●場面が変わり、雰囲気一転。鏡に閉じ込められたプリキュア達。さらに一人、ファントムに倒されるプリキュア、というところで次回へ。
●次回予告、ぴかりが丘にファントム襲来、サイアーク大量進攻、の模様。さてさて。
●サブタイトルに「キュアフォーチュンの涙」とあったけど、特に泣くシーンありませんでしたね…。オープニングの涙の意味は、みたいなことかなあ。



あと、
●「ピンポン」10話すげえよ。ノイタミナでおそらく実写参考で男の友情で音楽鳴りっぱなしで「坂道のアポロン」みたい!原作ファンより俺みたいな「ZERO」「花男」信者の方がよりグッとくるんじゃないかな。
●「アメトーーク!」のジャッキー・チェン芸人はひさびさにマニア臭感じてよかった。
●「リバースエッジ 大川端探偵社」は、原作が狩撫麻礼らしいオタクにキツい話でどうなるんだろう、と思ってましたが、自覚的に彼岸へ行ってしまった、という落とし所はなかなかよいのでは。
などと思いました。