コミックビーム2014年7月号



松田洋子『私を連れて逃げて、お願い。』/新連載。夢を押し付けられる女、夢にたどり着けない男。二人の出会いと逃避行の始まり、これもまた夢、になるのだろうか。『ママゴト』と異なり、ここで語られる昔話は残酷なのな。
おおひなたごう目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/いろんな肉があるんだなあ(素直&無知)。作品の主題にかえった、てことでいいんですかね。
イシデ電『逆流主婦ワイフ』/市橋俊介のコラムみたいな設定ですが、またぞっとする終わり方で。こういう関係を人生レベルで引きずってはなぁ。
志村貴子『わがままちえちゃん』/まあ語り口が生かされる構造ではあるんじゃないですか、あやふや具合つうか。
鈴木みそ『ナナのリテラシー』/ゲームアプリを語る、明け透けぶり・バッサリ具合が流石。プレイするまでの敷居がそこまで下がった、ということでもあるんだが。
三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/えー。犠牲になるのは一般人か…。
山田参助あれよ星屑』/人の哀しみ可笑しみと途切れてないからこそ、デリケートな話題って側面もあるわけで。
須藤真澄『庭先塩梅』/玉迎えシリーズ。実際なんにもできない事だって多かろうが、出会いさえあれば。
●おくやまゆか『OVERFLOW』/読み切り。心の具現化、という謎生物。これをかわいらしくも切実にも読ませるのは、やっぱり上手いな。
森泉岳土『四季も日々も』/読み切り。男女の縁、人生模様。
●市川ラク『白い街の夜たち』/水タバコ解説。原理的には煙草と変わらんのね。
三宅乱丈イムリ』/ひさびさに若干ギャグ調の描写だが、緊迫の事態は続く。奴隷製造システムのグロテスクさよ。
●うすね正俊『砂ぼうず』/大規模崩落、すげえ絵だ。長かった戦いも闖入者により決着。
羽生生純『ジュウマン』/五人で食ってるコマがもう、一幅の絵のたたずまい。対処療法的に迎撃するしかないのね。
上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/背後霊がいる。うん、いるな!
竹本泉『シンリャクモノデ』/意外や完全に日常劇。ネズミはカタカタカタカタ走るよ。コウモリは空間ないと入ってこないけど、大概補強してあるから見ないんだよなあ。(田舎の出らしい発言)


  • 次号より2作品連載開始、と新連載攻勢続くなあ。