ハルタ 2014-APRIL volume 13


  • さらに表紙をめくると矢沢永吉の御言葉で、え?

  • アニメ版ダイミダラーでもハルタのCM流れましたが、他の掲載作品への言及はなし。(今月発売の単行本表紙は並んだ。)こういう時にはメディアミックス作品がもの言うのかねぇ。

●設楽清人『タイマンズ』/新連載。なんちゃってヤンキーコメディ。全員がこのレベルってのはなんだ、萌え系?
なかま亜咲健全ロボ ダイミダラーOGS』/番外編ショート集。今となってはこのバカップルぶりももはや夢の光景、そう思えば受け入れられるかというと別に普通にイラつくね!アニメオリジナルキャラは出せないのかなー。
大武政夫ヒナまつり』/さすがに予後不良の競争馬見て、こんなクズ会話する競馬ファンいねーよ、とは言っておきたい。すったジャンキーが叫んでいるならありかもしれない。/←穏便に書き直しての文面。
九井諒子ダンジョン飯』/「食ってる場合じゃないんだよ」、そうね。尾蛇類、ふたつの脳、といちいちごもっともな可笑しさ。他人の命より美味い食事、それが戦士の心意気。(おい)
睦月のぞみ『白銀妃』/扉アオリ「ガッカリ後宮ライフ!!」。バター犬かよ。栄養がある、と、カロリーが高い、がイコールだった時代の話と思えば納得、はできない。食に対して『ダンジョン飯』とは正反対の内容で、しかしどちらもくるっとるとはこれいかに。
入江亜季乱と灰色の世界』/子供のけんかでたんこぶ生傷土けむり、平和じゃのう。ランドセルの面の描き分けが好き。日比の乱への好意に、感づいてた子供とそうでないガキの顔面の造形の格差がもうねぇ。
●木村みなみ『ラノベ男とドーナツ女』/読み切り。なんだろう、“普通”の高校生男女の接近を描いていて、ともすればこのタイトルの属性付けさえ野暮に思えるような、でも日常じゃないものも含まれてこその“日常”なんだよ。抑揚きかせて淡々と静かに盛り上げて、普通の日常生活の延長にあり範疇にあった恋、と呼ぶにはささやかに過ぎる、でも確実なときめきが心の動きが地に足着けて描かれる。この空気のたたずまいがすごくよかった。/イベント開催という状況設定の中、それ自体ではなく事前の準備や当日の周囲の盛り上がりや後日談に向かう視線、細やかな表情変化によるささいな感情描写の積み重ね、といった点も魅力的でおもしろい。
森薫乙嫁語り』/サウナみたいなものですが、富裕層向けって面はあるかね。次号は休載で『シャーリー』掲載とのこと。
近藤聡乃『A子さんの恋人』/新連載、毎号掲載。THE3名様女版、違います。読み切り群で描かれていた、大人の女の世界を、ややコミカルに。ロングショットの高野文子といいますか、絵的なおもしろさがさすが。
笠井スイジゼル・アラン』/奇っ矯さとしての本性とは、生身の熱意の物語であり。そこを肯定はされずとも、一目おかれるというのは幸福よの。
●菊池まりこ『カプチーノ』/恋愛マンガ方面にうといせいか、彼氏の妹キャラって新鮮に映る。家族公認の仲ってことかい。脳内元カノの姿に、主人公の人のよさ出てますね。
白浜鴎『エニデヴィ』/また成金か!翼による裸体隠しはエロス。オチがなんか大人漫画っぽいノリで好き。
樫木祐人ハクメイとミコチ』/けずりナッツ。観察するミコチ、疾走するハクメイとハードボイルドだぜ、やや。酒で仲直りといえば、『秋津』のあれはひどかったな…(ほめてる)。いや、新たな酒作りだから『へうげもの』のあれか(それはそれで)。
●嵐田佐和子『鋼鉄騎士シュヴァリオン』/ヒーローの体調不良は外見からではわからない、確かに。そして仮面ライダーからウルトラマンへ、ておい。ボケ積んできた反動も込みで、ロマンスいいじゃない。
●高田築『補助隊モズクス』/強襲、逆襲、大量突然死の光景。映像通信が可能にする遠隔操作を大人数で、というのが初だったにしても、司令側の失策だよなあ。以前セリフに出てきた「死ににくい人」の重みが。
八十八良『不死の猟犬』/直球勝負のお誘い、うんまあ。なんでチアガールなんだよ、と思ったがセーラー服だってコスプレか。フェチだねぇ。
宮田紘次『犬神姫にくちづけ』/よいのう、この勢揃い協力見開き。
●夏本満『保健室の黒便り』/最終回。これからもパートナー、でも二人だけじゃあダメなんだ。笑ったよ、白井さんが。とても好きな世界でした。お疲れさまでした。


  • 毎号掲載作品の中でも、ダイミダラー、乱灰、乙嫁がそろって8ページ掲載というのは、ちょっとつらいかな。