「アイドルマスター」22話、他

●美希のCMはDVD特典映像。
●打ち合わせ中も笑顔の千早、を見て笑顔の春香。美希CMとあわせて進歩ですねぇ。
●飲み物の好みも把握するプロデューサーらしさ。ニューイヤーライブの練習に顔出せないことは、ここで明言されます。一方で、クリスマスパーティーの開催には積極的なP。
●千早の「inferno」。前2回とはまた違う曲調のこれも笑顔で歌える、という見せ方。
●千早「春香のおかげね」→春香「プロデューサーさんのおかげだよ」、というこのやりとりも、私のアニマス観からすると6話→20話のプロデューサーの春香(とみんな)への報恩、という流れを強く感じさせます。
●この「春香と千早がテレビに映る美希を見る」場面も、あらためて見ると重要なシーン。春香の「(みんなで集まるという)楽しみがあると、お仕事も頑張れちゃうよね」という発言は、最終話で春香の語る自分にとってのアイドル像(=765プロのみんな)と一致するものです。それを大切に思っているわけです。
●そこに続けて、テレビに美希の映像が流れます。活動紹介のあと、報道陣に対してやらかします。それを見ての、春香の苦笑しながらの「すごいよね」と、返す千早の目を閉じ微笑しながらの「そうね、どんどん前へと突き進んでいってる」は、もう見ている光景が違うわけです、この時点で。春香は“相変わらず”暴走しちゃう美希の姿に目を細めているし、千早はアイドルとして進化し到達する美希の姿勢に感心しているわけです。
●その春香と千早の対比・落差を見せた後、画面がパッとブラックアウトします。流れが断絶する。予兆です。
●一転、楽しげな曲の中、春香の電話を受ける765プロの面々。貴音の言語センスすげえな。真は男前だな(背景が)。
●忙しそうだから美希には電話でなくメール、という春香の選択も、また伏線になります。距離感の表現でもあるし。この時点では、Pも春香とおなじく電話をかけて“みんなを集める”ことに奔走しています。この点も後の展開との対比になります。本当、この辺の全話通しての構成は上手い。
●律子に注意され、やや落ち込む春香。ここも24話同様、美希・律子と春香の対比になりますね。それでも、ここでは笑顔を取り戻しています。一人でレッスンしている時にPからの、舞台の役を得たという電話で歓喜する春香。この時はPがいたんだよな、うん。
●元気そうな春香と、Pをほめる小鳥さん。ここも春香の喜び方は「“美希といっしょに”舞台か〜」なんだよな。
●春香と千早。ニューイヤーライブの練習スケジュールは厳しそう、という話題に続けて、春香はみんなとなかなか会えないことへの不安を口にします。それを振り切るように「クリスマスが楽しみ!きっとみんなもそうだよね!」と千早に笑顔を向けます。受けて千早も、春香に「ええ」と笑いかけます。
●ここで、再び画面がブラックアウトするのです。一度目は二人の意識の違いを見せてからの暗転、二度目は笑顔という二人の共通の表象を見せてからの暗転。ここの断絶は深いです。否応なしのそれ。
●クリスマス当日、765プロメンバーそれぞれの活躍。みんなちゃんとアイドルだ。
●事務所に集まるメンバー。ここではっきり、プロデューサーが手を回したからこそ集合できた旨が明言されます。
●伊織の見事な前半ツン後半デレ。
●社長…。
●最後に来るのが美希とPというのも象徴的だな。
●千早が「みんなでいることを大切に思う人がいたから」と言うこの場面。その向ける視線の先にいるのは春香だ、とずっと思ってたんですが、今回見てたらこれ視界の中にPもいますね。Pと春香両方のこと指してるんですよね、きっと、と今更。
●私もラーメンとかケーキとかもらいたい。(地が出る)
●あざとい美希あざとい。×2
●あああ、5話と同じ組み合わせでこのやりとりの差。あの時は黙って会話聞いていた千早が、今の春香の言葉を聞き受ける役なんだよ。…あれ、22話って泣ける回でしたっけ…。
●このメンバー達の笑い合う光景は、24話で春香が幻視するものと同じ形か。この時に見た光景だから、間違いなく存在したものだから、という形で春香は支えられるわけですよね。…ここではPも小鳥さんも入ってるのに社長はいないのな。
●エンディング一枚絵。やよいは疾走かわいい。劇場版でメガネかけてるのが映る社長ですが、この辺はつけてないように見えるんだがのう。サザエさん的な“家に帰る”絵でもあるのな。
●小鳥さん、予告で自爆。予告アナウンス担当キャラのイメージカラーが使われる次回サブタイトル表記には、黄・緑・黒の三色が。優遇!
●今後の展開を知らない初見時は、しかも途中から見始めた身としては、ここまで重い要素の含まれた回だとは思わなかったよなあ。



あと先週の話ですが、フジテレビ55周年めちゃイケ4時間スペシャルのたけし、さんま、タモリの起用の仕方と、テレビ東京50周年記念番組の方向性と素材映像の選択ぶりはよかった。双方、芸風を心得ていておもしろかった。