おもしろい、と思って見ているのは「ノブナガン」、「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」、前期より継続で「キルラキル」。
ノブナガンは王道たるバトルアクションとケレンが素直に楽しい、見ていて気持ちいい。世界征服は、なんだかおもしろいことやってくれそうだ、という期待を込めて、キャラクターのウィットとズレを見つめています。でも1話冒頭からすると、暗い展開待ってるのかな。うーん。
キルラキルは二期に入ってもパワーがダレない。マコ強い。15話目にして流子が戦う理由を見つけ、鮮血との絆を宣言する場面もベタながらグッときた。グッとこさせるだけの手練手管を、ここまでに見せつけられてきたんだもの。
で、放送前の期待からするとものすごいビーンボールだったのが「スペース☆ダンディ」。さいですよ、総監督に渡辺信一郎で脚本に信本敬子と佐藤大参加でこのタイトルと設定からくりゃスペースカウボーイ・「カウボーイビバップ」的なもん期待すんのが道理じゃないすか。したらフタあけてみたら絵的にはやたらこだわったドタバタ系コメディですよ、うーむ。
ただまあひいき目ですけれど結果論になりますけれども、今さら時代的にオリジナル作品で「カウボーイビバップ」や「サムライチャンプルー」みたいなものやったとしてはたしてそれは“カッコいい”か、てのはあるのよね。製作者の歳ってのもあるし、てこれはわりとマジで言ってますよ。ある種なめきった世界を提示して、そこで必死こくやり方もあるじゃんよ、と。2話のラーメン屋の悲哀が“現代のアニメ”においてのハードボイルドのあり方生き延び方ではあるのかも、と湯けむりスナイパー的な。
いやわかんねえけどさ、このまま続くかどうか。実際カウボーイビバップやサムライチャンプルーもコメディ回は相当にふざけたノリだったし。ともかく私としてはこれからも見守るしかないよなあ、という心持ちです。
コメディとしては、あと「のうりん」「いなり、こんこん、恋いろは。」がよさ気。いや、「のうりん」は1話目で好みだな、と思ってたらあれはまだ全然薄味前菜でもしかしたら今後見てられなくなるかもしれないが、絵コンテ担当が2話はワタナベシンイチ、3話は大地丙太郎で、おもしろい起用するな、という面でも興味が。ベッキー(アラフォー)かわいい。いなりの方も、まあ全体的にかわいい。
あとは作話部分で「ハマトラ」「ウィザード・バリスターズ」。アニメでドラマやるのはやはり大変そうなので、こういう作品には頑張ってほしいのです。
来週から始まる「ハピネスチャージプリキュア！」は楽しみです。新しいことをやる、という意志が見えるだけでも、期待しております。
ドキプリは、構成やらガジェットやらは好みの問題として措くにしても、そこに至る背景も過程もおはなしとしての動機づけも語ることなく、話進めるためだけの「なんか知らんけどいつものパターンで戦っている」描写くり返してた時点で、もう児童番組としての体裁捨ててるように私には映った。ま、これにカチンときた時は同時に、そこまで児童番組としての“正義”求めてたのかよ、と我ながら驚きもしたけれど。私がプリキュアに見たいものは、子供のために頑張る大人の姿勢なんだな、と再認識させられる機会ではありました。
あと「団地ともお」は4月からも放送継続。やったー。願わくば、マイベスト「以下の質問に答えなよともお」の映像化を土屋理敬脚本で、ぜひ！
