増田英二『実は私は』46話、47話

チャンピオン連載中のラブコメ『実は私は』。最新回はヒロイン・白神さんフィーバー回でした。いやー、かわいい。
本記事では、前回と最新回の白神さんの見せ方についてふり返りますかわいい。





●前回
この回では白神さんの登場はラスト4ページのみでした。

左ページ下段。主人公・黒峰とサブヒロイン・委員長の修羅場(?)中にさす声。
右2コマが、それまでのドタバタ展開から急に顔のアップに寄せることで、緊迫の瞬間を切り取った効果に。そこにシルエットとしてさす、ひろがる髪の部分。背景のほわんとした、幻想的(?)雰囲気のトーンとともに。
吹き出しとモノローグがそれぞれコマの枠またぐ形で配置されてますから、この3コマが同じ瞬間であるわけです。で、スローモーション見てるみたいな意識で、断ち切りになってる左ページ左下最後のコマからページめくって続く、次の見開きに向かいます。


そこでの白神さん(左)。ギャグ顔です。落差です。


この回ラストのコマの白神さん。オチです。これが本作品のヒロインです。
体の一部だけ見えた瞬間が一番キレイだった、生身はアホかわいい白神さんなのです。



●今回

前回をバッテン目で終えた白神さん。今回はえーと、素直クールならぬ素直にぶちん?主人公は上野顕太郎ばりの見返りツッコミ。


なんやかんやでモノローグ状態に入る白神さん。
あれ、かわいくね?周囲から遮断されて一人、妄想に入ることで乙女な精神状態、オンナの顔になってるよね。ね!
これも左ページ左下最後の断ち切りコマで、めくって次のページへ。


続くのが、これです。後ろから見ると美人、違う、背中で語るといいますか。劇中では可憐な見せ場にあたるんですが、こういう見せ方なんですね。直前の表情を見せ、肝心の顔は見せずに想像させる。


で、これに続きます。シリアスモノローグ、から意識を取り戻して赤面する白神さん。コミカルです。
こういう感じで“かわいい”というキャラ立てなんですね。


これは緊迫最高潮時に、大ゴマに挟まれるカット。一瞬のとまどいです。こういう演出が上手い。


思いきる白神さん。シリアス顔です。


そして逃げ出す白神さん。ややコメディ調の表情。


逃げ続ける白神さん。完全にギャグ顔です。「かわいい」が落ち着くのがここなんですね。ある種難儀な、しかし楽しいヒロインさんなのであります。応援してるよ!


あと昨夜BSプレミアムで放送された「シャーロック・ホームズの冒険 第二の血痕」が全体的に明るいノリで、最後にはうきうきして「大成功!」と手あげてジャンプするジェレミー・ブレットもかわいかった。