『神様降臨』、『血界戦線』7巻

神様降臨 3秒swall
●マルク=アントワーヌ・マチューの邦訳バンドデシネ新作『神様降臨』。
個人的には、前作『3秒』から受けた空前の読書体験レベルの衝撃はありませんでしたが、これもよかった。突如現れた「神」をめぐる物語。その存在を語ることで、論理や芸術、風刺という表現そのものをマンガ作品でどう読ませるか内包するか、という脈絡でもあり。近年の業田良家作品にも、テイストとしては近いか。
絵のおもしろさについては、高野文子あたりとも通底する魅力ではないかと。とにかくアングルの見せ方がうまいです。(サイレント漫画『3秒』はそれ“だけ”で成立させてみせた作品。)

血界戦線 7 ─マクロの決死圏─ (ジャンプコミックス)
内藤泰弘血界戦線』7巻。
新刊のたびに「ストーリーを読ませてくれよお」と思いつつ、でも読んでいる間はきっちりそのヒーローコミック的(?)エンタメケレンアクションに夢中であるという毎度の事態。とにかく画面構成うまくてなぁ。引き寄せられる。

こういうオノマトペの挟み方とか、やっぱりカッコいい。