- 作者: 湯浅ヒトシ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/05/28
- メディア: コミック
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『耳かきお蝶』、『けずり武士』、くわえてコミックビーム掲載読み切り『剣姫』、と時代劇マンガ家の印象が強かった湯浅ヒトシ。
新連載が現代劇で女子高生の空手マンガ、と聞いた時は正直「え?」と思いましたが、変わらず気持ちいい快作でした。
個人的にグッときたシーン。伝統として研鑽されてきた武道に見る人の力。
この辺は時代劇を描いてきた作者の根底の思想ともとれますし、ある種『ツマヌダ格闘街』の礼の思想とも地続きではないかと。
これも時代劇ネタ、というか萌え属性といいますか。かわいい、と僕は思いました!
このコマ運びとか、やっぱり構成力あります。どういう女の子だよ!いいですね、コミカルで。
正座と太ましい太もも。個人的に好きな絵と造形なのです、やはり。
そしてこれが、この作者描くところの“美少女絵”です。この黒髪と黒い瞳を、鼻筋と指をあなたは見よ。パジャマのしわを頭に巻かれたタオルを、枕とベッドを湯上がりに自室で寝ころび黙考する少女の姿を、あなたは見よ。これが作者が“時代劇”で培ったそれである、いいね!
と、非常に楽しい作品であります。この絵で描かれる物語としての王道的道行き、てのがいいんです。
続きを楽しみに待ちたいと思います。よかったよ。