越智善彦『ドロイどん』68

週刊アスキー No.921(2013 3/19号)53ページ



  • 二段目1〜3コマ目。このテンポが好き。
  • ティーカップと皿持って兄を探す妹。この顔吹き出しのトーンの切り貼り。スリッパがウサギさんな所とかよく見てくださいね。これを正面からの絵で。
  • 続けて視線移動方向に左へ進行。この絵の奥方向の部屋に、コマの真ん中の位置に兄が描かれてます。それを通りすぎかけて、はたと妹が気づきます、鋭い漫符形で。/読者の視線の動き上、兄→気づく妹、の順で入ってきて、効果としても“遅れて気づいた”のが読めます。
  • でまあ、3コマ目でどやしつけながら入ってくる妹と。この点滅?目立ちを表すような漫符が“ワーワー言ってる”表現なんです。いい妹ちゃんですね。
  • あと2週またぎの効果として。

  • 先週の一コマ目。ビルの外観が出てきます。以降、いっさい描かれません。それが。

  • ビルの外観、今週はラストのコマでのみ登場するのです。/先週あの風景から始まった話が、二話かけて内部でガチャガチャやったのち、同じ風景を「ビュウン・・」と黒ロボが走り去る光景で完結するわけです。おもしろい。