『スマイルプリキュア!』最終回

  • 先週、1月27日8時30分放送。というわけで、初のプリキュア全話視聴はたしてしまいましたよ、スマプリで。いやー楽しかった、おもしろかったです。仮面ライダーで意識的に見た(※2話以降ほぼ全話見た)のはフォーゼだけ、という嗜好の私なのだから!
  • 本当に子供向けエンターテイメントとして全力、という姿勢が見ていて伝わってきて、それがすごくカッコよかった。とにかくいろんな芸風詰め込んで、笑わせる、おもしろがらせる、そして子供をこそ熱くさせることに邁進するのがプリキュアとしての、子供番組としての正義だと思えた。だからこそフォーゼは名作だ、とも再認識。
  • ただね、フォーゼの場合は、馬鹿だなあ(笑)→馬鹿だなあ(そっと涙をぬぐいながら)へと気持ちよく転がしてもらえたのですが、スマプリ終盤は、最終回の前の回まではなんだかなあ、だったんですよ。あの子供のためのわくわく展開てんこ盛りおもちゃ箱だったスマプリが、ラストバトルになった途端(プリキュア的な?)お約束じみた消化試合展開になっちゃって。その辺、フォーゼはバカの一念でぶっ壊してくれたんですよね、最後まで。本当に気持ちよく、最後まで一貫してた。それに比べるとスマプリは、最後にきてベタ脈絡になるのは迷走に見えちゃうし、何よりもったいない。この「馬鹿」の扱いの差は男性にとっての“男の子”と女性にとっての“女の子”の違いかなあ、なんてつまらん考えも頭もたげたりしてね。
  • でもね、最終回はよかったです。いやわかりますよ、大人サマの、ちゃんとした(笑)視線から見ればずさんな構成と語らざるをえないー!つう物言いは。でもですね、私は一年通してこいつらに楽しませてもらってきたわけですよ、いろんな事やってきて、いっしょに。その上で最終回でただただ別離を悲しむことにこそ尺と描写を割くというのは、俺的には大河ドラマ新選組!』33話「友の死」における山南敬助もとい堺雅人切腹する1日の描写に丸一話費やす、というのと同じ熱量と内圧を見れるわけ。そこまでやることで「語る」ことができるわけ。だからあの終幕でよかった、と僕は思います。
  • あの泣けたリレー回と同じこと。みんなで頑張る、という、その神話なんですよ。だから『新選組!』もアニメ版『アイドルマスター』も『仮面ライダーフォーゼ』も好きな私が否定するわけないじゃない、おもしろかったよ!『スマイルプリキュア!』。ありがとうございました。
  • というわけで、そろそろ新プリキュアが始まるわけですが、ひとまず出して提示して宣言しておきたかったわけなのさ、お目汚ししました。