村上かつら『淀川ベルトコンベア・ガール』1巻、磯本つよし『ガールズライド』

淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス) ガールズライド (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

  • 積ん読消化。どちらもいい作品だった・・・が、食い合わせはちょっと失敗したかも。
  • 『淀川〜』は、『鉄楽レトラ』あたり好きな人(もちろん私含む)なら絶対楽しめるでしょう。工場で働く16歳の少女。「少女たちの痛みと、喜び。」(帯文より)/早く続き買わんと。
  • 『ガールズ〜』は、「女子高生のゆるゆるバイクライフ」(裏表紙より)。そして百合(ほのかに)。これは絵的な妙が楽しいタイプの作品。次はぜひSFで百合を…て、それは『三代目は梅くくり!』になるのか。
  • なんか百合って、そのファンタジーって、やっぱり高等遊民的な世界なんかなー、とか思ったり。否定的な意味じゃなくね。ただ、たとえば谷川史子が描く“百合”を見ると、その位相ってやっぱ男性ファンタジーのそれとは異なるわけですよ、明らかに。うん。向かう意識の違い、になるんかなあ。
  • とまれ、『淀川〜』も『ガールズ〜』も「表紙タイトルに星が舞う」装丁という表象であることに、読み終えてから気づいてびっくらこいたのであった。

  • しかし、絵に占める面積の比率は見事に違うわけでして。かたや瞬間、かたや夢。おもしろいところですなあ。