●板垣恵介・浦秀光・山内雪奈生『バキ外伝 創面』／水着回。サイズ的にたぶん特注品。意地＆プライドの問題でさえ力押し、なのですが規格外の存在なんだからしかたない。
●桜井のりお『みつどもえ』／移籍新連載2本立て。付録で三つ折りポスター＆単行本別カバー。／一本目、水着回in学校。ひいき目かもしらんが、週刊連載時より絵に手間かかってる印象。冒頭のみつふた宮ぶち抜きスリーショットのボディラインの描き分けとかですね。あとオチの水中杉みつ宮の表情の違い。これ宮下さんのウィンク潜水のウザすばらしさもさることながら、右ページ右下のコマだから視線が左上から入ってくるわけですね。その入る位置に読者同様見る側の、これの前のコマでモノローグ披露してる語り手ひとはの顔おいてですね、そっからこう視線散らす形でキャラおいて俯瞰で描いている。この構図わりと好きですね。／二本目は、えーと正直このシリーズ、読者としての私はあまり乗れてない面もあるんですよ。みなさんはチン毛生えていたい派・いたくない派、どちらでしたか？て、そういう話だからさあ。あと“少年誌”なんだから、やっぱりどこかに少年の心でこそ楽しめる余地見たいわけですよ、読者として。あと今月の『眠らないでタエちゃん』に出てくるみたく、巨乳をコンプレックスに思ってる娘さんかわいー、みたいなカマトト童貞心性がこびりついてるんですな、むふぅ。／「変態総本山！」はかなりの名言。これは複数人に対する呼称ですね。あと龍太はなにげに脱がし魔だなこの野郎。／次号も2話掲載とのこと。このペースが続くとありがたい。
●もりしげ『サクラサクラ』／ツンさんが素直にごめんなさいとありがとうを言うだけ、で長々ひっぱってちゃんと読ませるんだよなー。手練れの技やね。
●米原秀幸『サンセットローズ』／怪物退治！こうして男は惚れるのだ。
●ニシカワ醇『しこたま』／この主人公の過去話でブチャラティだぶらせた俺の馬鹿！セリフがいちいち狂っていてよい。
●車田正美・手代木史織『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』／天秤座編終了。え、夢オチ？いや、改変エンドってことなのでしょうけれども。まあ主人公ふくめ、心の成長描かれたんだからいいのか。
●山下勲『ラビ菌ごっこ』／新人読み切り。いろいろとオーソドックスだけど、真面目な作風ではあるか。
●吉木まさかず『ハダカノタイヨウ』／落とし所が「いいものはいい」という姿勢で共通しているならば、愛情の表出による個々の意見の違いとは「多面的にみんなで褒める」ってことですからなあ、ってBSマンガ夜話『富江』回でゆってた。ついに入部か。
●阿部共実『ブラックギャラクシー6』／先輩、巨乳、明るい、アクティブ、半裸、ベタついてくる、ショートカット、まゆげ、泣きボクロ、八重歯、素足、て実にあざといよ！（ほめてる）（好みが入ってる）とぶのは阿部キャラっぽい抜け方でいい。
●森繁拓真『スターダスト ジャンクション』／最終回。くだらなかろうが、交流は交流。カイジ風に言うと、ただいるだけで希望、なわけですよ、はい。
●米林昇輝『12月のゼファー』／なんかさみしい絵面になっちゃったなー。話自体はすごく真っ当で、いい。
●うしろだ渚沙『ゆメユめ』／新人読み切り。妄想と現実、友情と支配。設定の危うさの中、負の感情の存在感が物語に一本筋を通してる。悪くない。
●宮崎克・吉本浩二『ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜』／地元の投稿者、しかも高校生を、いきなり電報で呼びつけて不眠不休でアシスタントやらせるって、もう当時ならではの暴挙としか。それ可能にした“元気さ”もさることながら。／トキワ荘による代筆の話も、ちばてつやの『トモガキ』とは受ける印象だいぶ違うよね、やっぱり。そこらへん込みで、やっぱり人たらしの人だったんだなあ。
●石黒正数『別冊 木曜日のフルット』／「育ちの悪い人間」という認識はあるのか。まあそれより、柱の執筆情報にびっくりだよ。
- 次号、増田英二の読み切り掲載。
