別冊少年チャンピオン2012年8月号

板垣恵介・浦秀光・山内雪奈生『バキ外伝 創面』/スタンガンも刃物もボウガンも使う&使われといて何を今さら。格の違いというよりは、使ったら対等=タダじゃおかない、という脅迫のような。しかし本当にこのノリで進むんだ。
●前原三十日『やさい学園』/食事設定あるのかよ!そこでひくなら何ならいいんだよ!死骸とか?
●瀬口忍『囚人リク外伝』/読み切り。レノマ幼少期、ってあの方先代ボスだったんすか。リクや椿とも根っこは同じだからこそ、通じあえるんですな。
●ニシカワ醇『しこたま』/新連載。女子主役の野球マンガ、ですがだいぶコメディノリ。これはこれでいい馬鹿マンガになりそう。
米原秀幸『サンセットローズ』/いいなあ、見せ方というものがすごく心得られている。マストに抱きつく1ページとか、たまらん。
森繁拓真『スターダスト ジャンクション』/耳に入れたねりけし取れなくなって泣き出すとか、あるある。
もりしげサクラサクラ』/はい乳首券きた。このデレは何、母性愛?
佐藤健太郎魔法少女・オブ・ジ・エンド』/自己回復と死体操作が魔法で、破壊と殺戮自体は直接行動かよ。これはいやだなー。
●米林昇輝『12月のゼファー』/いや、そのジャージの胸元はおかしい。下手がゆえの迫力ってあるよな、やっぱり。
●吉木まさかず『ハダカノタイヨウ』/もの作りというのは、公に身ごとさらして維持し続けることであり。姉崎さんは理想的青春キャラですな。次回もいいのがきそう。
阿部共実『ブラックギャラクシー6』/でまあ、この混迷もまた青春であり。コマ割りと構図もなんつうか、ドラッグ的効果。
手代木史織聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』/この描き込みぶり見てると、確かに月刊誌に移った意義はあったと思う。
道家大輔『人の痛みを知らない子』/読み切り後編。なんか大オチはシメの柱文が持ってったような。作中に登場しなかったように、細菌兵器ダメ絶対(間違い)。
藤田勇利亜『DIABOLU』/新人読み切り。Boichi系の絵力。
●宮崎克・吉本浩二『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』/アニメ・マンガという“創作”の裏に、肉体労働という形での「仕事」がはっきり実像として認められていた時代、だよな。現場自体は今も多かれ少なかれそうなんでしょうけれども。生活とか情とか生身にまつわる次元の話で、その人物と時代に支えられ受け入れられた「創作」。虫プロ倒産から9日後にBJ連載開始ってのはすごいですね、やっぱり。


  • 次号読み切りで、佐渡川準の野生少女モノと、なんと深谷陽のアジア料理マンガが登場!これはどちらも楽しみ。