Fellows! volume 19
●表紙がド派手。で、描いた碧風羽の巻末コメントで大いに吹く。衝撃の設定!
- 高田築『補助隊モズクス』/新連載。相変わらずうまい作劇で、SF的なドライさが際立ってますな。設定の判明もまだまだこれからか。期待。
- 森薫『乙嫁語り』/なんだこのコント回。このシリーズにおけるハンスは蚊帳の外、なのか?
- 嵐田佐和子『鋼鉄騎士シュヴァリオン』/新連載。この設定は石黒正数『ヒーロー』ともかぶるわけですが、どう転がすんだろ。一応、シリアスもコメディも描いてはいるのよね。
- 福島聡『星屑ニーナ』/なんと衝撃の過去と出会い。『自虐の詩』のイサオみたいなもんすか。というか、以前の影回想と全然違うじゃん!>指輪。
- 冨明仁『ワンツーマンゴー』/新連載。キスキスキス、と『犬神姫にくちづけ』とかぶるんですが、これはもう眺めて楽しみゃいいんだな。肉付きのよい女体描写がさすがだ。
- 紗久楽さわ『碧空切符』/これはこれでスタイル確立されてていいんじゃないですかね。ハーレクインってこういう内容じゃない?と、ハーレクイン読んだことない私は思う。
- 久慈光久『狼の口〜ヴォルフスムント〜』/ついに開戦。血と死体の乱舞。それにしても、扉絵えー。
- 入江亜季『乱と灰色の世界』/思春期のガキにそーゆーこというなよーもー、後になってからにやつくんだぞーもー。今俺にやつきながら書いてます。/とまあ、冒頭で個人的にツボ押された後は、このぶっ飛んだビジュアルイメージとアングル切り替えまくりの構成に舌鼓。いやもう本当、楽しんで描いてるなこりゃ。
- 福島聡『蜂矢乙女の魔球』/念力使っても、というずっこけオチ。作品テーマ的にも・・・とは深読みし過ぎか。/で、今後は「Fellows!(Q)」へと移籍とのこと。
- 八十八良『ウワガキ』/や、ややこしい・・・。ああ、でも友達から恋人に昇格、て形におさまるわけではあるのか。あとは和也側の秘密しだいかな。
- 長野香子『パーティーセット!!』/読み切り48ページ。作者のいろんな芸風詰め込んであって、ファンとしては非常にうれしい。いいわー。肉は普通の肉だったのだろうか・・・。
- 睦月のぞみ『兎の角』/ナマコちゃんがむくわれてよかった。本当によかった。
- 百名哲『演劇部5分前リターンズ』/ああ、また八の字眉笑顔がきっちり胸にくるよ。この曲の場面はあれだな、福本伸行でいう「さよならヨコハマ」(←※2011/10/22訂正*1)。
- 長崎ライチ『ふうらい姉妹』/やはり姉の妄想と願望は鉄板。それだけにならないのが、またいいんですけど。この展開は、あの一件のリベンジ?
- 天乃タカ『春を望む窓』/シリーズ読み切り。最後まで「花」にはなってないし、言われるとおり一人で立ってるんだよなコレ。それでもテイスト一貫しているあたり、なかなかおもしろい構成。
- 紗久楽さわ『かぶき伊佐』/目指すものは見えた、のか。バトルは『かぶく者』ではなく、『昴』のボレロ編的に。客が入れ替わっちゃう、日をまたぐ、という点でどういう展開になるのか。
- しおやてるこ『たまりば』/よし、相撲をとろうか。というわけで、くっついちゃいましたか。
- 高橋那津子『白獅子の子供たち』/最終回。それぞれの道を、てわけですな。最後の回想シーンは、入る時期のタイミングがちょっと想像しがたい。
- 小池定路『よその星の友達』『火星倦怠期』/読み切り2編。SFマインド息づいてていいわー。特に後者は『R.U.R.U.R』のエロ本自販機のエピソードもだぶりますし、下ネタ息づいてて好きだわー。はい。
●コミックビームがエンターブレイン公募のえんため大賞から離れる、とはビーム誌面で読んでましたが、今後はフェローズ編集部&作家に審査員が移るってことだそうで。うーん、それはどこ判断の結果なんだろう・・・やっぱり奥村氏?ラインナップも変わってきたりするんでしょうな。あと、ちゃんとFellows!上に講評や(よい出来の場合は)受賞作品載るのかが気になる。
*1:当初「その瞳からは涙が流れている」と書いてたが、記憶違いで混同していたので訂正。