そうだ、カツカレーといえば、かのエロゲーキャラだ

(※前日の日記の続きになります。)



嗚呼、カツカレーか…みさき先輩… 、と前日の文章書いててふと思う。
「みさき先輩」でググってみる。
しかし、その検索結果で出た見出しを、見た私はクリックしなかった。
忸怩たるものが、というフレーズは、こういう時に口にするのかい?



私が『ONE〜輝く季節へ〜』という作品に出会ったのは、エロゲー雑誌「E-login」の特集ページである。ソフト発売後、3回にわけて(=3ヶ月かけて)ネタバレ上等のシナリオ紹介をやってたのである。当時パソコンも持ってなかったくせになんでそんな雑誌読んでるんだよ、だいたい年齢逆算したら以下略。また、『ONE』のページめくったら、そこでは『My dear アレながおじさん』の特集がこれまた2ヶ月くらい行われててね。いやー、いい時代でした。なんとも牧歌的。
でもねぇ、ブランドでありえたのよ、それが。エロゲー雑誌といえども。その土壌でこそ培われるスタイルてのがあった。緩さは緩さでマジなわけ。背後に骨に発信者の体重感じられて、その発熱が面白さであり、それを価値として見せてくれたわけ。件の特集記事みたく、ソフト発売後に“やってみたら面白かったゲーム”という脈絡で特集記事組んでたのは、近年では老舗エロゲ誌の「パソコンパラダイス」くらいかなぁ。やっぱりそこには自前の重み見えてたわけですよ。その価値と熱が。今でもやってるのかしら。
えーと、それでだ。その「E-Login」の『ONE』の特集記事、もといネタバレしまくりな展開紹介読んですなおに感動した私は、絶対やらなければ!と思って、その後PS版プレイして実際感動した。私が『ONE』の紹介記事で感動したのは、テーマの存在なんである。テーマを、物語としての「真実」を語れるメディアに、“これ”がなりえるという事実に対して、なのである。そこに落ちりゃ、それが待ってると特集記事のネタバレ紹介であらかじめ知ってりゃあ、もう後は恋愛だろうがなんだろうが、織り込み済みでホロリホロリ、ですよ。
予定調和?いやいや、体感中はそれしかないですから。むしろ免罪符としてそれあるから、ギャルゲー、恋愛アドベンチャーゲーム“なんぞ”を本気で読めたわけで。それがきっかけとしてなかったら、まず価値として教える・出会わせる先達がいなかったら、行動にも移していない。姉も妹もいない男性の、少女マンガに対する偏見つったらそらもう大したもんですから、みたいな?だからこそ、出会いに幸福を感じるし、同時にわからんのは仕方ない、とも思うな。私にできる恩返しがあるなら、“後進”の育成くらいでして。
えーと?で、まあ私は、『Kanon』で拍子抜けして『AIR』で号泣しました。で、まず『Kanon』の評判の良さ聞いて、あれ?と思ったわけです。え、『ONE』の“ああいう所”に感動して、『Kanon』にもそれ求めてたのって、俺だけなの?と。どうやら俺はズレている、と感づきました。『AIR』の評判見た時も、あ、やっぱり俺ズレてる、と思いました。というのは、俺は『AIR』には、「SUMMER」編終盤から、この母子モノ浪花節ぶりにずーっと泣かされてたわけです。それが「青空」流れるあのシーンで、涙引っ込んだ。息飲んだ。あ、ギャルゲーであるより作品であること取った、という事実に、その衝撃に頭ぶん殴られたわけです。それこそ「感動した」わけです、まさしく。その硬直状態の中、画面に浮かんだ美鈴の絵見て、その示すところ悟って、もう嗚咽。正直に言います、その後二日間、体調崩しました。



えーと、俺はいったい何を書こうとしていたんだ麻枝准作品と同時期に、安部公房の小説と須田剛一の『シルバー事件』にハマった、なんて私的な体験は書いてる内にどうでもよくなっちゃった。
ともかく夕飯はカツ丼食いました。一年ぶりくらいに行った、某チェーン店で。また間違えて「松」たのんじゃった。