アドベンチャーゲームプレイヤーの個人的ぼやき

わりと期待しつつ、買ってプレイしてクリアした2本のソフトに、立て続けに共通して思ったことがあるので言いたい。



話、ちゃんとたためよ!



無理無茶無謀も芸の内、なのは、この歳になってもゲーム読んでる身としてもちろん承知の上ですが、そりゃ作品としてのオトシマエが存在すればこそ言える話。畳むか破るかハッキリ決めてから、広げなさいよ風呂敷は。



DSソフト極限脱出 9時間9人9の扉(スパイク・チュンソフト
・話畳んでよその1。
・シナリオの構成自体は面白かったです。ダーク系描写の質が、私にはちょっとキツかったけれども、高揚をもってエンディングまでのぞめました。でも最後の最後がなー。(Wiiの『王様物語』(マーベラスエンターテイメント)も、ラストシーン“だけ”が気に入らないんだ俺。)
・シナリオがルート分岐するのに、セーブデータが一つしか作れない点はかなり問題。ラスト到達の為のクリアデータ引き継ぎも、エンディング後にセーブを行わねばなされない。結果、真のエンディング見るため、くり返しプレイを毎回最初から。面倒。
・なお、この作品は下ネタがすごく楽しかった。。このピンクぶりったら!ネタどまりだけどね(笑)。今のゲームはお色気も規制キツいらしいけど、そこをテキストで、ギャグという形で追求してみせるこの姿勢!そこにシビれる!あこがれ…はしないけど、エンターテイメントとして真っ当。かつて俺達がゲームジャンル、「サウンドノベル」に見た夢を覚えてくれてる人だよ!何の話だよ。



DSソフト『AGAIN(アゲイン) FBI超心理捜査官』(テクモ)
・話たたんでよその2。(マルチエンドじゃない…よね?)
・開発はCing。アシュレイかわいー、カイル・ハイドかっけー、のCing。(ちょっと違う)
・雑誌情報斜め読みで、海外ドラマ「COLD CASE 迷宮事件簿」のゲーム化だと思い込んでた。オリジナル作品です。
・登場人物は実写。プレイ当初は演出も微妙に感じたが、要は慣れ。雰囲気作りにはなってるけど、“巧さ”は見えないかな。
・二つの画面に過去と現在、というゲームシステムは面白い。まだまだ面白い発展がのぞめそう。
・シナリオは、もうちょっと情報の出し方・読ませ方を工夫してほしかった。特に後半の情報集めは作業感が強く、緊迫感が損なわれているように感じる。そして、あのラストはない。
・というか、実写、刑事モノ、くり返す連続殺人、フィールド視点捜査、よみがえる過去の映像、そんな要素のゲームとしては、ドリームキャストソフト『es』という巨大な山脈がそびえておるわけですよ。人知れず(泣)。
・実写・フルボイス作品『es』の“演出”というシステムに終始シビれまくり、酩酊した私は「殺人・死体は実写に限るなぁ(CGじゃ勝てねーわ)」と思ってるわけですが(今でも)。そんな傑作の姿が、よくも悪くも終盤の展開でダブっちゃっいましたねわたしゃ。もっと濃密な空気を見たかったな、最後まで。



というわけで、本日からはDSソフトラストウィンドウ 真夜中の約束(任天堂Cing)をプレイします。そんなモンです。