週刊少年チャンピオン2018年37+38号

板垣巴留BEASTARS』/服従のポーズを受けての語らいというか懺悔というか。主人公も共感を告げてやればいいのにとも思うが、一線を越えた者との境目は示さねばな。ギャラリーが力をくれる、もとい共闘展開?

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/相撲ネタ、鮫島オマージュ。これを描けるのが作家性であり、支えるのが確かな技巧。はまけんカッコいい。

バチバチ 壱 (少年チャンピオン・コミックス)
山内雪奈生(原案:板垣恵介)『バキ外伝 疵面』/読み切り。アイスだの蟹鍋だのお前ら…。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿絵:藤田勇利亜)『ゆうえんち-バキ外伝-』/明言しちゃったよ、やっぱり父娘なんだ。しかし当のヒロインは最新シリーズ出番なかったしな…。

桜井のりお『ロロッロ!』/主人公、プレデターかよ。サバイバルゲームってなんだっけ。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/設定はよくわからんが、ひどい状況なのはよくわかる。

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/こっちは相撲といいつつスマブラ

平川哲弘『ヒマワリ』/うーん、やりたい展開はわかるが、アイドル側の関係者である「身内」の事情と「観客」の気持ちを同一視するのは話がずれてるだろう。よくも悪くも画一化によって成立する作品、ということではあるんだが。最後の場面はほら、アイマスLIVEでも常連のダンサーにフラワースタンド送られるっていうし。

●いずみかつき『鬼のようなラブコメ』/設定的・誌面的に『実は私は』序盤と印象ダブってしまうのだが、なんつうか軽いな。場面構成についてはかなりこなれてて、一部連載陣にも見習ってほしいレベル。

●灰谷音屋『ジュニオール』/ワクワクドキドキだぜ。これ、描き込まれた背景もちゃんと意味持ってて、何もない小さい駅って本当暇なのよね。そこでこいつらは暗くなるまで同じ話題で延々盛り上がってたわけよ、高揚感よ。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/毒親じゃねえか(素)。ちょっと画面構成を意識し出した感。

荒達哉『ハリガネサービス』/ど素人や性格破綻者まで出場させてたんだから、記憶傷害と身体異常起こしたくらいで選手引っ込めるわきゃあない(ええ…)。

増田英二『週刊少年ハチ』/うーん、作者の真面目さ故ではあるんだが、作中作とはいえそれをツールやガジェットとしては用いれない不器用さで、しかしその効用が発揮される現実世界としての虚構もまた同じドラマツルギーで動いてるものだから、自己言及・メタっぽくなるという。で、おそらくはそこまで意図的にやってるという。物語としてはどう見るべきなんだろうな、しかし。『おさなづま』メソッドみたく読むのも手なんだろうけど。凡人である、ということへの意味付けはおもしろいというか、やっぱり以前引いたいしかわじゅんの福本伸行評だよねっていう。

木々津克久『開田さんの怪談』/死者の菌による復讐というディティールに、生々しい、と一瞬思ったが誤用にあたるな。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/高低差のアングルが巧い。天下人がまず消える、それもまた器かな。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/敵の自爆というシチュエーションへの対処も色々あろうが、握りつぶして圧縮というこの絵面はよいね。

石黒正数木曜日のフルット』/不謹慎ネタも作中作ならOK、ともいかないだろうが。

  • レジェンド作品は『キューティーハニー』『オヤマ!菊之助』。確かに壁村編集長就任の年にドカベン始まったと考えるとねぇ。
  • 表3がアンケートのプレゼント一覧か…と思ったが、コミケグッズと(また)記名Tシャツプレゼントの紹介にカラーページ割いたせいか。結果、センターカラーのブリーフ親父の扉絵めくったら、欅坂46メンバーのグラビアQUOカードプレゼント告知が掲載されてるという状態に。/しかし、前回の記名タオルの当選率5分の1だったのか。で、またやると。しかも、前回は作品絵付きだったけど今回はレーベルロゴのみ付きで。うーん。

コミックビーム2018年8月号

  • 表紙はデュガロ、裏表紙はペコちゃん。





三宅乱丈イムリ』/嗚呼…これはまさかの展開だ。衝撃であり救いだ。運命の奴隷としてしか生きる道が見えずとも、いつか目覚めることのできる「眠れる奴隷」ではありうる。誰かに希望を伝えうる。と、テーマ的にもジョジョ五部を連想すべきところなんだろうけれども、状況的にまず団地ともおの玉川さん登場回を思い浮かべた俺です。「本当の心」の物語か。

●田辺剛(原作:H.P. ラヴクラフト)『時を超える影』/超文明を持つ怪生物群が、しかし記録という行為においてはインク壺を前にペンを何本も(触)手に取り、筆記にいそしむ光景がユニークだよなあと。新情報を得る封書の(ネームの)文字量と写真の像の存在感もまた。前作『狂気の山脈にて』も、最後のコマが本の絵である点を個人的に気に入っているのだが。/知識、情報、ひいては物語が、ブツと肉体動作に規定されていた時代の存在であることのビジュアル化。それらの背後の“念”をも感じさせつつ、この作品もまた(読者による)“再話”であることの面白み。作画自体はバリバリのデジタル、文字全般は編集者が入れるという体制の作品でなあ。

●小山健『スーパーヒーローになりたくない!』/読み切り前編。想い人か衆生かの選択というネタも王道だが、シリアスとコメディはさんでマンガに昇華させる話法がやはり上手い。絵や構成もテンポよく読ませてくるし、いらすとやも出てくる。(機能美?)アジスアベバって聞くと越智善彦エロマンガ家名義連想するけど。

●原百合子『繭、纏う』/なんと、なんと見事なツンデレ(おい)。吹き出しの透けとしてトーンで表現される髪&制服&自然物等なんとも細かい。見開きを含めた、絵面のメリハリのわかってる感。「繭」は葛藤の表象でもあるわけか。

●伊図透『銃座のウルナ』/称賛に包囲され。故郷を失った死者に対して、故郷の英雄であるからこその地獄という。傍の女性二人も、埋められはしないと知っているのよなあ。

桜玉吉『ボ泣き石』/ほぼ一発ネタながら、元のくだらなさが強くて笑う。

●conix『青高チア部はかわいくない!』/勝てば官軍、もとい勝ち進めば応援も増える、周囲も協力的になる現実を、ストーリー漫画におこすとかくもカタルシスめいた描写に。男の声量のみの圧という、強敵に対する総力戦の趣もあるが、さて。

羽生生純(原案:片桐健滋、梅本竜矢)『ルームロンダリング』/作者の画面構成力の高さについては今さら言うまでもないのだが、近年は作品内容が重いだけによりその増幅に技巧が費やされてたきらいがあってなあ。本作のような、ある種ライトなノリにおいてその能力十全に発揮してくれるのは、食い足りなさも感じつつ、やっぱり読んでて気持ちいいんだわ。

●おくやまゆか『むかしこっぷり』/最終回。こういう形の哀しみ・非情がいや増す筆致の中、最後のページで、そこにいる人だったのか、という話者との情がすとんと落ちてくるという。“話される”ことがまつわる地平にあってのいい漫画、おはなし集でした。お疲れ様でした。

●市川ラク『わたし今、トルコです。』/最終回。ほぼあとがき。意外と楽しいリアル群であったなあ。ビームらしい作家性ものぞいてたし。お疲れ様でした。

中野シズカ『In the Garden』/前後編の後編。彼岸のイメージ。次回最終回。

●オカヤイヅミ『ものするひと』/日常は続く、構図芸はキレキレ。

いましろたかし『新釣れんボーイ』/次回最終回。ぼやく気持ちもわかる、わからずにはいられないが、一発逆転を夢想したら負けなんだよなあ。

●坂口心臓『杉田先輩』/新人デビュー読み切り。ストーリーギャグ。酒よ。

●倖田青空『老後のススメ』/新人デビュー読み切り。老夫婦の日常。朝倉世界一系?それができる日もあれば、できない日もある(家栽の人)。

上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/これぞロボットアニメ。嘘。

森泉岳土『セリー』/最終回。本の中に世界を見た者、読者としてそれを託された身としては、ある種究極の営為であろうか。お疲れ様でした。

三家本礼『アイアン・ゴーストの少女』/最終回。悪には悪を。終盤は大分バタついた印象だったがなんとか。マリアちゃんにも出番が!お疲れ様でした。


  • 市橋俊介の担当が奥村編集総長から交代。
  • 最終回ラッシュは緊張するが、予告によると新連載攻勢あるそうなんで。まだ大丈夫、次号は磯本つよしも載るし!『三代目は梅くくり』オススメ!


三代目は梅くくり! 1 (バーズコミックス)

週刊少年チャンピオン2018年36号

●いづみかつき『鬼のようなラブコメ』/新連載。不良主人公と天然ヒロインのゆるいラブコメ、と思ったらなんだこのヒキ。異世界

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/おなじみ野良ミャオ。認識が現実を規定する。そう、水中メガネ内のゆがむ主観アングルあわせて、テーマ的に『奥村さんのお茄子』オマージュなのだ、嘘。濁る水のリアリティ(えぐい)。

渡辺航弱虫ペダル』/危ねえなあ。『シャカリキ!』のラストバトル連想しちゃうけど。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿画:藤田勇利亜)『ゆうえんち-バキ外伝-』/夢枕ワールドに寄ってるなあ、と思ってたら刃牙ワールドの血縁者にしてくるという、なんだかもどかしい進行。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/シリアスっぽいヒキ、だが前フリにしか見えん。

板垣巴留BEASTARS』/ケジメであり代償となれた死か。足抜けは達成。レゴシのはなんだ、トリケラトプス拳みたいなもん?あと自種族の顔した風神雷神像ってどやねん。

●中村勇志『六道の悪女たち』/不良キャラの将来像がそれって、少年チャンピオンでやることなのか。そういえば術についてはまだ三人しか知らないんだっけ。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/すわ、変態オヤジバトル!?

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/いきなりエレベーターの1階ボタンを押す手がコマの真下から出てくる&続くコマ見ると全キャラ中唯一両手に大量の荷物抱えてるのが押した描写になってるあたり、やばいな。

西修『魔入りました!入間くん』/集団をおさめる構図が描けない&アシスタントに背景の縮尺指示できてないあたり、やばいな。

●灰谷音屋『ジュニオール』/勝利ポーズ決まりすぎだろ。主人公的にはリベンジの第一歩でもあると。

桜井のりお『ロロッロ!』/友情、裸のつきあい。いやおかしい。

増田英二『週刊少年ハチ』/作品が生まれゆく感覚、の描写としてはいいんだけども、前提の状況が色々となあ。

荒達哉『ハリガネサービス』/浦安のオチもバスじゃなくトラックに轢かれてたらシンクロしてたのに(やめれ)。白髪化は停滞してた時が動いたとかそういうこと?

木々津克久『開田さんの怪談』/今週から通常連載化。といっても今回は『名探偵マーニー』の方とのコラボらしく、ミステリ色と心理の闇が題材。これは初めて怖かったかもしれない。やっぱり理に落ちる芸風の方が向いてるよなあ。/チャンピオンREDの方も『フランケン・ふらん』目当てに買いましたよ。そうだよ、これがSFなんだよ。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/絵面の迫力では頭一つ抜けてるよな、やっぱり。


  • レジェンド作品は『熱笑!!花沢高校』『グラップラー刃牙』。作者とのいざこざとか絶版状態とか気にしないのは、まあマイナスではなかろうけれども。
  • 水曜どうでしょうコラボなあ…対象年齢どの辺なんだか。
  • 声優参加した天野ひろゆきのインタビュー、文字多い。
  • ホビー紹介コーナー見て知ったが、BORDER BREAKも今やアーケード→(コンシューマで)基本プレイ無料の流れなのね。
  • 裏表紙のグラブル広告がうなぎの蒲焼きパロディなんだけど、ネタがさっぱり理解できなくてこれ広告になってるのかっていう。

週刊少年チャンピオン2018年35号

板垣巴留BEASTARS』/まさかの、突然の別れ。学園マンガ世界のキャラにはブラフ用いて、しかし裏社会では、なあ。エゴか原罪か、どちらにも殉じたとも言えるものの。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/進めビニールプール。夏休み回のバカバカしさとそこに注ぎ込まれる描写技術は、やはり堂に入ってる。

渡辺航弱虫ペダル』/雨天決行!

石黒正数木曜日のフルット』/一本目。カラーで色ネタ。水着ヒロイン云々はSDキャラでやっておいて、という二重ネタだが、実際下手な作家に描かれてもなあ(素)。あ、石黒先生ではなくてね。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/便利だなー。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/ホラーネタ回で手の指の描写いちいち狂いまくってるとそれ自体ホラーに見える、と4ヶ月前にも書いた。

●灰谷音屋『ジュニオール』/主人公、動く。オノマトペの入れ方やラフプレーの描写と、構成の部分で早くもこなれてきた感。

●中村勇志『六道の悪女たち』/連載初っぱなからインパクトある“災害”として現れた彼女には、そも物語としての内面が設定されていなかったのではないかと。この点は今のノリで進めていくと、だいぶ展開的に苦しくなりそうな。しぐさ萌えなんかでぼやかしてる場合じゃなく。

平川哲弘『ヒマワリ』/もうちょっとこう、写真落としこむにしてもなんかさあ。地理的背景もさっぱりだし。遠景しか資料写真準備できないのは、構図の意図がないからなんだよなあ…。

西修『魔入りました!入間くん』/受けた印象を率直に書くと、幼年向けアニメの導入シーンで一話使ったって感じ。やっぱり浦安は大人の目線だな。

桜井のりお『ロロッロ!』/NGワードじゃないのか、それ(どん引き)。意識が分裂するのは並行知識みたいなもんか。どんどん花丸木化してんな。

●齋藤勁吾『アカトラ』/幕末Rock…。

増田英二『週刊少年ハチ』/三角関係かよ、と一瞬思ったが、純粋に能力格差だった。友情も誓いもシステム的には一顧だにされることなく、単に才人と凡人の間の壁だった。だからこそ残酷ってのはまあわかるが、ああいう歪み方されてもねえ。抗う凡人である所の主人公、と。

荒達哉『ハリガネサービス』/以前、下平も羽座川みたく時の止まった世界に入門するしか、と書いたが、認識の面では似たようなもんか。

●細川雅己『SAME KIND』/読み切り。騎士道のような何か。

木々津克久『開田さんの怪談VSフランケン・ふらん』/コラボ読み切り。物語におこる情ではなく、恐怖という人体反応そのものを起こす、とふらんらしいSFテイスト。怪談に対する感情はエロ≒別種の肉体反応でセーブできるという展開もまた。この作品自体もちろんメタネタなんだけども、フォーマットへのツッコミは、身体反応がイメージに勝る、という論理としてやってるわけで、きっちり「VS」なんだよな。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/時を超えて戦い続ける存在による娯楽、キラー7みたいなやつですね。そして最終決戦へ。サクラ大戦5でもラスボス信長の城が空飛んでたよな。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/エンマの力でパワーアップ、ということは、エンマの方も私兵としてオルタナティブ作ってるんだろうか。

石黒正数木曜日のフルット』/2本目。この作品のAIネタはちゃんとSF味あるんだよなあ。まあ今時分は独自の嗜好宿らない消費者もクラスタしぐさでなあなあやってけるし。(それは昔からだったのでは?)


  • レジェンド作品は750ライダー弱虫ペダル750ライダーの方の書影は22巻だが、この手のデフォルメデザインの系譜もちょっと気になったり。(てか検索したら秋田書店版は絶版なんかい。)誌面も1年単位で紹介していくのか。

750ライダー(22)

  • 表2がSwitchソフト、表3がPCソフト、表4がソシャゲの広告と。



※余談
かつてチャンピオンで女子高生大食いマンガ『てんむす』を連載していた稲山覚也氏の、『アイドルマスター ミリオンライブ!Blooming Clover』最新3巻が出ましたよ。
アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 3 (電撃コミックスNEXT)アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 3 (電撃コミックスNEXT)



書影見て、こっちでも食い始めたか~、程度に思ってたら、中身はここに来て物語が猛然と走り出して、これはおもしろい。春香さんかっけえ、天海春香のカッコよさが映える群像劇空間でありみんなで頑張る地平。



かつて、物語として拙いのれない部分あるの認めつつ、絵なり構図なり構成なりでの巧さと挑戦は見せられ続けたわけですよ、読者として。テンプレとサンプリングの小器用さで展開だけは回してみせる芸風と違って、自分なりの作品を表現を描く見せる意志のぞく点が、俺には読者として好ましかったわけですよ。その姿勢がちゃんと才能としての着地を見せた、稲山覚也の最新作はおもしろい。


コミックビーム2018年7月号

※先月号です。



●オカヤイヅミ『ものするひと』/巻頭カラー。喧騒の場が離れた所にあり、そこに合流し、しかし乗れず、で、それは各々そうらしいという情景。フォント、オノマトペ双方が、絵として音として効果的に映える。

上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/ナイト・オブ・ザ・リビング・キャット。エンディング(?)で藤子Fの『流血鬼』いいよね、となったわけだが、あえてぼかしている増殖の部分で、さくらももこ『神のちから』のさえないオッサン増えていく短編連想しちゃってよくない。

●伊図透『銃座のウルナ』/終焉。どこかへ、と言われてもどこへも行けなかった者。死ぬことを許されなかったその場所で、自らは殺す側であったことをもう一度思うという。

三家本礼『アイアン・ゴーストの少女』/まさに外道!!

●原百合子『繭、纏う』/王子と姫の逃避行、と。古典的な少女漫画ガジェットでありつつグイグイくる。像の描かれない美。救われた側であったわけか、そりゃ惚れるわ。

三宅乱丈イムリ』/その“敵”の内実に愕然とさせられる。奴隷、そして本当の心という、ラルドやデュルクの物語に対する、悲劇の渦中としてある人物の姿が、今。局面で描かれる感情の、物語としての重みのぶれなさがすごい。

新井英樹『KISS 狂人、空を飛ぶ』/いやもう悪意の果てって感じの描写でみなぎってますけど(つい笑っちゃうけど)、ここまで主人公孤立させてどうするんだろ。投げないでね…。

おおひなたごう目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/イクラすじこ。というか普通にホームドラマだよ。

●うすね正俊『砂ぼうず』/正直、読んでて戦況も把握できてないんだけども、戦略の要素入るとやっぱり光るね。

●conix『青高チア部はかわいくない!』/夏の高校野球シーズンなんだから、もっとこの作品が話題になってもいいじゃないか。『実録!!関東昭和軍』みたく目されてたりすんのか。/抜け忍、ピュア力との対峙。内輪の方では軟派エースの処遇問題。しかし主人公勢がぶつかりあい成長しという学園マンガメソッドこなす一方、一つ次元が上の悪役として保護者が君臨し続けるのはコミカルながらシビア。

●小山健『生理ちゃん』/単行本宣伝掲載。生理と性欲のキャラクター化で入れ替わってるー!と設定だけ見るとコメディ調だが、意外にも青春なドラマツルギーでよかった、オチもほろにがし。真面目な作家だな、と思わせられる。

中野シズカ『In the Garden』/編集部ツイッターでも紹介されてたが、今回は便器と手洗い場のコマが目を引く。



  • コマンタレビーマー、高級ホテルとホームレスっていい図だな。
  • 表3は『生理ちゃん』単行本広告。KADOKAWAで押してるのかな。