週刊少年チャンピオン2018年8号

  • 表紙の姉ちゃんの水着は、もう童貞を殺すセーターとかまんま着せた方が早いんじゃね。



増田英二『週刊少年ハチ』/新連載。マンガ学校漫画。劣等感からの出発か。読んでいて、上記いしかわじゅんの文章を思い出したわけです、まあ。/私はこの作者好きなんですけども、どの作品も大体1話目の印象は「主人公いいヤツなんだな」どまりである。作風の生真面目さ真っ当さは認めつつ、話の骨子自体にはそう感じ入るものがない、というのが今回ふくめて毎度おおよその第一印象。しかしそれがね、話進んでいく内に、どこかで主人公のその善性がガッチリ物語に食い込む、展開の駆動力となり爆発力となるタイミングがくるのよ。おはなしが青春が寓話が胸張って立ち上がり、描き手の意志の内圧があらわになる。そこが好きなんだな、私は。作者の地力はもとより、連載形式という話法とドメスティックたる少年マンガ文法の受肉する瞬間が、物語りのリアルとして。なので本作の主人公にも、ひとまず“そのまま頑張れ”なわけだ。
/しかしいや、予告カットでの主人公の背後のキャラは男かよ。前連載の予告では逆に、このヒロイン男の娘なんじゃね?と一部で言われてたけども。登場時の胸元を舞う鳥の羽根で隠しているのがわざとやってる感ありありでね、もう。

佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/力と技の応酬。最後のW雄叫びに至ってはなんだか高橋ヒロシっぽさを感じる。

浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/校舎入り口、通学路、空き地、公園、路地と、この子供空間描写力な。背景としてのディテールはもちろん、狭さ・広さと体感範囲・場所移動をどうコマ内に切り取って読ませるかの技術。/次号、25周年記念企画。

平川哲弘『ヒマワリ』/「オレたちと同じ曲とは思えないな」て、そもそも振り付けが別物なんですけど。マネージャーが単純な振りの参考映像渡してたとかならそっちのせいだろって話ですけど。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/わりと平和に過ごしてる魔法少女が多数派なのかな。アニメの方は中の人的にプリパラ対ミリオンライブ(の赤)じゃんよ。

桜井のりお『ロロッロ!』/「私は人権派ロボなんだ」「言ってる意味がわからん」て結構アバンギャルドな会話では、とか思ってたらオチはまんまバイオレンスだった。しかし、ロボだから救われたポリスさんということに…。

板垣巴留BEASTARS』/センターカラー。『BEAST COMPLEX』単行本表紙はあの二人か。あれ読んで、この作家ヤバい!すげえ!と頭に焼き付いたんだよな。/開口プレイってのもあるしな、違うか。あの修行の結果なら脱力も自然な気がするが、郭海皇みたいな境地になるのだろうか。

●中村勇志『六道の悪女たち』/扉絵でヒロインがメガネ女教師コスプレというのは『実は私は』でもやってたなと。作者の新連載合わせになったのは偶然だろうが。こっちも修行展開、とはいえギャグパートか。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/能力覚醒。この作者なら何らかの派手ギミック秘めてるとは思うが。

水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/電子書籍版には未掲載の作品なわけだが、例えばこの見開きを画像一枚という形で出されても、というのはな。

→話の流れに入って、ページをめくって、右上から順番に見るものなんだよな。作者のテンションに乗って読む場面であってさ。この後の1ページ大ジャンプ絵とか、その後の和気あいあいぶりも同様に。媒体による読み方の規定は物語としてもある。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/ユーチューバーネタ。ますますこの世界における吸血鬼の認識のされ方が謎だが。まあ水木しげる的な妖怪の概念がかつてあったとして、じゃあそれ現代の情報環境下においてどう宿りうるのか、という点はな。ディティール化したモンスター娘なんかもさあ。

荒達哉『ハリガネサービス』/昨日の(今戦ってる相手もいる場での)練習試合で見た→ブラフでした。まあ前提が超展開だから。

西修『魔入りました!入間くん』/これで次回へのヒキということは、作者も女装が押しになると思ってるのかねえ。ファン層的にはやっぱり、スクールカースト上位の隠れオタク女子とチート女装少年って夢の取り合わせなのかしら。ケツ掘る相手の考察とかされてるのかしら。(真顔)

●伊科田海『GREAT OLD~ドラゴンの創り方~』/向こうの目的が学園以外を破壊することなら、こちらの目的は学園を破壊すること。それはそれでどうなのか。

●瀬口忍『囚人リク』/泣きながら、吐きながら、勝利を告げる。幻視されるスラムの住人としての光景が、この戦いを象徴するいいコマだ。結果的には、三人の長を味方につけたことによる人海戦術だったわけだが、囚人兵の方には名前で影響してたら嬉しいやね。

森田将文『昆虫武将★チョウソカベ!』/新旧旦那さん対決、というフレーズがちょっとおもしろい。虫キャラもヒロインには髪生やさないと見映えつらいか。




  • 増田英二の巻末コメントが、前作の新連載時と比べるとなかなか印象的。

楽しい漫画になればと思っています。
よろしくお願いします!
(※2013年9号掲載)

この作品は挑戦だと思っています。
何卒よろしくお願いします!
(※今号掲載)

週刊少年チャンピオン2018年7、8号

※7号(1月11日発売)

  • 表2はプロトタイプのギャルゲー2作品広告。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/新連載。アナクロばりに熱くまっすぐな主人公と友人達、と思ったら異世界ファンタジーになるのか。相変わらず、いい絵力とおもしろい能力ギミック。

板垣恵介刃牙道』/イメージ斬撃で隙を作って打撃攻撃、と確かに手強さではあるんだけども。フェイントまで使うに値すると認められてるってことかねえ。

平川哲弘『ヒマワリ』/前回読んだ時は個人練習展開きたってダメだろ、と思っていたが、なるほど、ユニット全員が同じ動きして全パートを歌う曲だったのかー…いやいや。

浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/窓ごし雪合戦。風の表現として、向かい合う二人の描かれるコマ単位で向きが180度変わるのはどおくまんと共通したセンス。


→母ちゃんの雪だるまセンスも継続してるのね。のり子の布団かけダイブと目出し帽顔接近も、微妙にラブがコメってるように見えなくもない。

板垣巴留BEASTARS』/細い点目、かつメガネ越しで感情の読めないキャラというのも、マンガ表現的に直球な造形ではある。ルイは清濁あわせ飲むと言いつつ、父親ほどの余裕と他人への信頼は持ててないものな。「うまい…っ」は感情あふれる表情で好き。

桜井のりお『ロロッロ!』/あれだ、人間の目に入らない小さな戦争的な。殺意に独占欲と普通にヤバい内面のロボットですけど。こっちの主人公の出すオノマトペは「むふり」。イチカは性転換で内面も変化してたけど、こっちは機能として未発達だからこそ自意識が残留して…いや、オチの為のギミックか。

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/デジタル作画らしい2D的積み上げ。

●中村勇志『六道の悪女たち』/宅配バイトもクレーマーに会う可能性考えたら強面にやらせるのもあり。そういう話じゃない。

佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/見守る同期達という過去の登場人物をおいての盛り上げ、とすっかり最終決戦の雰囲気だが。王道の熱さだ。

水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/えー、ここで退場者出すのかよ。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/さすがにこれと浦安でシチュエーションかぶってしまうのはキツいだろ。


→いまだにこんなスコップの持ち方を描きとばすあたり、やっぱりどうよ。

荒達哉『ハリガネサービス』/「否定という概念」って、否定は概念じゃないだろう。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/そもそも猥談って妄想の世界じゃなく、個人の実体験にまつわるそれだからこその含蓄が、とか言い出したら少年誌に載せられないネタになっちゃうけども。「Y談話」ってネーミングは語義的にねえよ。「フェチだな」てセリフも意味おかしくね?そして板垣巴留の巻末コメント。

猥談―近代日本の下半身
→吸死のY談で笑っている可愛い読者に赤松啓介のシモ談義をつきつける時を想像するような下卑た快感さ。

西修『魔入りました!入間くん』/アイドルの家族ならライブを現地まで見に来るだろう、という認識がまず意味不明なのだが、色々かすむレベルでざつなてんぷれてんかいがきもすぎてもうどうでもいいです。

●瀬口忍『囚人リク』/壮大な自作自演計画も、最後に結実させるのは己の身一つによる土下座と弁舌。この宿敵もたいしたタマである。柱の人物紹介、十二人中一人しか登場してないぞ今回。/巻末コメントによると残り5話。ついにか。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/あ、そういえば前回までのダテ戦にはヒロイン不在だった、忘れてた。かぶきもの姿にへうげものイズムを感じる。ラブコメじゃなくて友情、それがいいのかもしれない。絵的な演出のおもしろさでは、シリアス回よりのびのび描けてる感あるよな。





※8号(1月18日発売)

  • 表紙のグラビア宣伝コピー、「Fカップ」とそんな強調されると、なんかなあ。

渡辺航弱虫ペダル』/最高だな自転車、とまあやりたいことはわかるんだけども、結局旧知の仲、“設定”前提にしないと成立しないってのがな。あと青八木はお邪魔にならないよう退場したのか、という発想がどうしても。

浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/画力フル活用での日常描写からいきなり超展開オチっていう馬鹿馬鹿しさ、好きだわ。

佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/センターカラーにて激突。いい笑顔です。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/地獄にて絶対優位の鬼達の中、人間は見世物と。おはなしとして印象深く描かれてきた腕を、いきなり失うのね。

板垣巴留BEASTARS』/入れ墨って、体毛(毛皮)はどうなってるんだ。染めてるのか?目の前の暴力という日常と対比する形で、イレギュラー故に信頼していたレゴシを思うのは印象深い演出。ルイはテムの件への心残りがあり、レゴシはその意志を継いだ結果この場にいて、そこから生じた誤解、とこれは引きずりそうな展開。修行を終えたレゴシの行動には、ザ・ワールド・イズ・マイン中でユリカンの言っていた、死者数は単なる数字ではない、物語を想像しろ、といった話がダブる。他人を、命を思える。ヒーローだよ、こいつは。
/というわけで。三話前にレゴシとピナの会話場面を見て私が書いた「ここで敵意抱けるっていうのは相手を対等な存在として見てるからこそだよな。」という感想は、テーマだか文脈だか、いずれ読みとして的中してたと。あの場面を見て禁忌だのBLだのというノリ・雰囲気・通俗性の目眩ましより、おはなしとしての構造と作家性に目が行く性分なればこそ、不憫レズ萌え~てだけの単なる感動ポルノ出してどや顔しとるAIの遺電子にはそりゃ腹も立つわってことよ。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/作品としては好みの芸風ではないのだけれども。同じアイドルという題材でヒマワリや入間くんより、作中歌の歌詞やキャラ付けというディティールの部分でよほど明確にカラー出せてるの見ると、そういうガジェットの部分での才能はやっぱあるのよね、と。まあモラルはおいといて、なんだけれども、モラルを守るか破るかの選択できるのも能力あってこそで、無能のテンプレ展開よりは上っていう。

●中村勇志『六道の悪女たち』/いや、そんなにラーメン好きだったのかよ…。

桜井のりお『ロロッロ!』/いい雰囲気からひどいオチだな、さすが。親父さんはずっと不穏キャラで通すのだろうか。

水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/えー、ここで山田アウトかよ。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/全選手入場ネタ。ギャグ漫画家がネタに困って単行本読み返して過去キャラ出すパターン、だとしてもふっ切れてるな。浦安の方の入場ネタが話進まないオチなのと比較すると、方向性の違いがおもしろい。こっちのオチは鉄鍋のジャン!だし。

●瀬口忍『囚人リク』/サンボマスターがいるのはともかく、こういうモブの描写力は真骨頂。マンガの続き読めないのはつらいよ。そして三度目の、最期の対峙へ。

小沢としお『Gメン』/前回の集合もなんかしんみりしてたし、因縁の相手と戦いつつ仲間みんなつえー展開だし、終わり近いのかな。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/蛍の吐血。フォーマット上、悪役演技似合うね。こっちも大敵との対面展開なのか。

●天山まや『おタエさんは今日もたべたい』/最終回。


  • 裏表紙のラーメン、なにかと思ったらグラブルかよ。
  • 弱ペダアニメ、DVDはBOX売りか。
  • 気づいてなかったが、1号からホビーコーナーのイラストが松本豊に。
  • 次号、増田英二新連載。

ハルタ 2017-DECEMBER vol 50(その1)

  • 50号目。表紙デザイン変更。
  • 帯裏マンガ、丸山薫『図書室のキハラさん』は古本買いネタ。今時分にリアル店舗で古書チェックする人と、図書館利用者の親和性というのはあるかも。
  • 付録冊子は『ハクメイとミコチ』トリビュートブック。丸山薫の見開きが頭ひとつ抜けてる。



福島聡『バララッシュ』/新連載。予告にて前連載『ローカルワンダーランド』中の名篇「ストレート・アヘッド」と共通設定らしいことは示されていたが、それさえもブラフに第1話サブタイトル「大団円」でハッピーエンドの情景からいきなり入るときたもんだ、すげえ。この仕掛けをあらすじ紹介によってあっさりネタバレしたコミックナタリーどうなんだ、て感じだが、まあ前情報による体感だから味わえる読者には無関係か。
/というわけで、夢に燃える少年二人、という物語設定の序章としての、夢を達成したオッサン二人の姿である今回。それはすでに日常だ、コメディだ。そこにふとすれ違う、食い逃げ犯の姿。そのトラブルは二人とは異なる人生の、今を悔やむオッサンの姿だ。それが否定されるでも肯定されるでもなく傍らにある、ともすれば運命的ながら作中では些事として過ぎ行く、そんなリアルと情景。主人公二人はそんな事態をふくめ、人生に内面内圧もって向き合うキャラクター。そんな、ある地平と日常の描写だ。福島聡らしいユーモアと技巧の筆致が全編に満ちている、ワクワクする幕開けにして“結末”なのだ。
/冒頭の、音楽が流れていること示す五線譜に謎記号の表現とかいいよねぇ。あとオッサンという生身にあってのタバコ・酒・アイス・かけっこというガジェット。ノリも戸惑いも切実なセリフ回し。緩急とテンポの構成、背景エフェクト。これがドラマだよ、それを描くマンガなんだよ。わかるか、同誌面の作家陣。
ローカルワンダーランド 2巻 (HARTA COMIX)

ローカルワンダーランド 2巻 (ビームコミックス)

森薫乙嫁語り』/スミスも熱い男だな。ここで語られる探求の意志が光るのも、これまでの描写で淡々と記録者としてあった誠実さのもたらす効果。そしてまさかの再会、完全にスミスの物語のターン。(元)旦那のひょうひょうとしたキャラは情け深さとも映るが、人物像としては仇討ちに協力する前回のエピソードのドライさとも同根なのだよな。

佐野菜見『ミギとダリ』/えーと、あくまでこれ一人相撲(二人だけど)観賞回だよね?前回のブラフ真に受けるのが読者のレベルとした上での構成ってことはないよね?なんかラストで作者がどこまで自覚的なのか、不安になってきた。

大武政夫ヒナまつり』/とりあえず、サブも新田もアンズのこと馬鹿だと思ってるわけで…。アニメでは村川梨衣さんが声優なんですよね。

●高橋那津子『昴とスーさん』/こいつら性欲処理どうしてんの。(真顔)

樫木祐人ハクメイとミコチ』/献杯、もとい瓶一本。本来一人でやるべきそれを、にぎやかにしまらなくも誠実に。

●犬童千絵『碧いホルスの瞳』/利益に感謝する民は信用できないって、この女王は教条リベラルかなんかですか。そんでショタ皇子はマッチョイズムの次はあっさり女性に陥落という、はいはい。

九井諒子ダンジョン飯』/ライオスの洞察力と犬拳(トリケラトプス拳よろしく)が光る。結論としては全員ダメそうな側が本物というオチながら、そこに至るまでのロジックがキャラの行動原理=世界設定という形できちんと存在してるあたり、作者らしいSFセンス。その点で唯一オチとなるマルシルについては、物語進行に併せた情報面の伏線という二段構え(スカーフに1コマ塗り間違いあるが)。ミステリー的な作話としても巧い。これらがイメージの反映ということは、各人それなりに好感持ち合いつつも、ライオスのみ一様にイメージ悪いってことなんだが。だからこそ突破口を開く、という展開なんだけども。
/犬の闖入により正体を現す獣の化け物、残される葉っぱ、とこの辺は昔話フォーマットである(ただし横から爆破)。「あっちもこれ一本で食ってる」発言は畏敬の念ながらヤバいよ。黒魔術の件を聞いていたアセビがここで再登場か。

入江亜季『北北西に曇と往け』/着やせ。自然への畏敬に説得力持たせる画風である。しかし、話進まねえなあ。

●須川佳『終わる世界のネコとロボ』/読み切り。メタSF叙情コメディ、というか怪作だなこりゃ。吹き出しやオノマトペに至るまで描法の意識された、絵柄の自覚的な使い方とそれによる演出がいい。表現である。どういう物語性を獲得していくか、見ていたい才能。現誌面には絵柄が小綺麗で端正というだけの作家多過ぎるし(正直)。

近藤聡乃『A子さんの恋人』/書いている内に伸びに伸びたので、例によって下に別記事で。今回はそんなつもりなかったのだが…。

●井上きぬ『まだ見ぬ春の迎えかた』/つまり、擬似セックスも可能ということ(おい)。

●設楽清人『忍ぶな!チヨちゃん』/これはあれだな、今は心に抱えるのもエロスで他者のそれにより撹乱できるが、いずれアガペーや博愛に変化することによる成長展開が、たぶんない。右腕のハンデ(?)は引っ張るのかね。

●大槻一翔『欅姉妹の四季』/マンションと文化住宅の子供が野球して勝った方が祭で200キロの神輿かつげてそれが人ごみの中を割ってってそこで目立つ半年前に越してきた美人四姉妹が町会報の見出しに使われる、という展開で、作者が現実の“神輿”にも“祭礼”にも何の関心も敬意もなく描いているの透けて見えてイラつく。編集のアオリも「4姉妹、ついに夏祭りにてデビュー‼」じゃねえんだよ、イベント扱いかよ。神輿自体に寄った絵やそれを担ぐ主人公側からの視界がないのも、観客側からの画像しか資料として準備しないからでしょ。かといって想像で描ける画力もないわけでしょ。神輿の上からの視界における顔並べるしか能のない、空間と高度の把握もできないごまかし構図の雑っぷり、ひどいよ。

●サワミソノ『丁寧に恋して』/ああ、実家から物送ってもらうと丸薬入ったりしてましたな。永松がそこまでして持って来るのも、上辺はコミカルに演出されているが、母親の病状への思いあってこそだしねえ。見る人が見れば実質同衾というやつ。

●川田大智『彼女はお義父さん』/つまりラバースーツセックスは可能ということ(おい)。

●山本和音『星明かりグラフィクス』/人には関心ないが、人の関心は引こうとする。業だよな、まあ。

山本ルンルン『サーカスの娘オルガ』/サブタイトル「サーカスの娘」で、重い。のしかかる現実が切ない。それを闇や悪ではなく一つの境遇として、その中で生きてゆく人の形として描く物語世界だからこそ、それは宿命として見えて、重く切ない。現実を切り離して表舞台で炎を見せる、その生き方しか許されないのだろうか、この少女にも。

八十八良『不死の猟犬』/何このトンデモ設定&チープなシリアス風味。ゲーム内世界でしたー、みたいなオチの方がよほど理屈通りそう。いずれこういう、単なる通俗性を人間様の優位性としてマウンティングしたいが為のSFづらしたヒトモドキ設定、AIの遺電子的メソッド(しっ)は好きじゃないのだが、なんかなあ。この作品の場合、読者の需要レベルに合わせてあえてやってる面も大きいと思うのよ。普通に考えれば、なんで餓死のない世界で食い物売ってる上にメニューもこんな豪勢に発達するんですか?(笑)程度のツッコミは出てくるわけじゃん。その手の矛盾に作者も気づかない遺電子レベル(しっ)なわけじゃなくて、そこは割り切って描く、と見せる為の今回の会食デートや世界設定という気もするのよね。そういう所ふくめて、やっぱ嫌いだわ(素)。

●高江洲弥『ひつじがいっぴき』/今時はこういう不良とお嬢様の図も、少女マンガよりエロゲ・エロマンガ的メソッドに目されたりするんだろうか。夢の中では相変わらずヒロイン優位なのね。

中村哲也『キツネと熊の王冠』/男の方はマッチョ化だし、女の方は1話目から乱闘するわ乳出すわだったし、前シリーズに比べると身体性出してきてるのかなあ。実務パートにあたるわけだし。

●緒方波子『ラブ考』/料理教室体験、で描かれるのはセールストーク回避とデンマーク大使館潜入という。手間かけないなら高い食材使えば美味い、というのは真理。ちゃぶ台買ったのね、よかった。

●嵐田佐和子『青武高校あおぞら弓道部』/ポエミーながら、憧れを初体験するって確かにこういう感慨かも。それを目標にできる場所への一歩目に立つという。

●大窪晶与『ヴラド・ドラクラ』/ようやく売りになるゴア展開って感じですかね。味方裏切らせて手汚させるのはヤクザに近い気もするが。

●大上明久利『Killer Queen』/読み切り後編。そりゃそうなるよ!

●柴田康平『めんや』/最終回。

●後藤『マリヤたちの祈り』/読み切り。受け身型セカイ系ヤンデレ的な(?)。

●比嘉史果『真昼の百鬼夜行』/最終回。雑な難病ネタでシメって…。

ハルタ 2017-DECEMBER vol 50(その2)

※文中のページ数は、作品ごとに雑誌ノド中央部にあるノンブル準拠。





●いやー、ギャグ強いな今回。笑った。ゆうことけいこのシリアス面ものぞき、ラストはある意味これまでの物語空間との決別にあたるのだけれども、話の印象でふり返れば酔っぱらい彼女と天然彼氏に支配された場の空気がもう。そこでこそ吐露されるゆうことけいこのキャラクター、ということでもある。

●店内吹き抜けでのゆうことけいこの階差対面、からの導入。とりあえずのっけから、一段目大ゴマにて階下から見上げるけいこ(上からのアングル)、二段目大ゴマにて階上から見下ろすゆうこ(下からのアングル)、三段目の右コマにて階段上がるけいこ(上からのアングル)、左コマにて上階にいる三人(横からのアングル)と、構図と対比で読ませる動作の進行が好きだ、上手くて。

●で、ちょっと回想。(カカオ)(ピスタチオ)と空間に括弧書きで浮かぶ味概念。えいこの「行こう!」のポーズは以前も見た(別キャラだっけ?)けど、大仰さがちょっとおもしろい。バタついた後の居酒屋、座る三人の上に浮かぶ丸みおび白抜きオノマトペ「シーーーン」の存在感。受けてえいこのモノローグ吹き出しに「~~~」と波形長音が漂い、受けてヒロ君周囲に漂うオノマトペ「ボ~~~ッ」、そして再び「シーーーン」。

●そこから、ゆうこがヒロ君に水向けることで会話が発生。右側6ページ目、右端コマの左向きヒロ君の顔を端緒に、コマ内にて右のヒロ君→左のA子→右下のゆうこが発した左下の吹き出し、と質問会話をくり返し。その回想のまま、現在のえいこ・ゆうこ・けいこで場の盛り上がりは継続。ヒロ君のテンションのアレさに河岸を変えること切り出すけいこ、女性陣三様の発声オノマトペの差異(平坦・太い・震え)がベタながら楽しい。

●章題「梯子」、四人で歩く道中での会話。ここから、人物と吹き出しの位置取りがおもしろくなる。前に向かって歩いている動作、と、会話の一部をコマとして切り取った時の主と従、を、右から左に読んでいく読者の視界、でいかに読ませるか。この手の構成が抜群に上手い作品である。

→左9ページ下段。歩きながら話していたら会話に割り込まれてはたと止まる、という流れを、構図の転換でスムーズに読ませる。で、ページをめくると。

→右10ページ。“間”の効果を出した上での、けいこの表情(≒内面)への急な寄り。からの、ロングショットで走り去るけいこ。視線の移動と逆方向への動きで、動線とオノマトペついて、コマの奥へ向かう形に描写される。顔のみのコマからこの動きへの急転、しかも間に破裂型吹き出しを挟んで読ませる。そこから、けいこを見つめる連れの思考を時間差もって読ませる吹き出しの位置取り。物語を構成する構図だ。この下の段の1コマ目は話しかけてくるけいこで、また(追いつくまでの)時間経過を読ませるわけだが。

●で。前回はゆうこの後頭部(を見せる構図のコマ)続いた後に、ページめくったら彼女らしからぬシリアスな表情、という構成が印象的で、感想でも触れましたが。今回も先の2枚目の画像、右10ページ冒頭からゆうこの後頭部が続くこととなる。二段目3コマ目から、背後からの構図で、話しながら歩いているえいことけいこの間に近づいていき、右ページ最後のコマで割って入り言葉を発するゆうこ。そこから左11ページに移ると、ゆうこがそのまま先頭を歩きながら(後頭部より)セリフを発し、最後のコマで前回と同様、真剣な表情の右向き横顔アップ。見開き最後のコマでようやくその顔を見せる溜め効果。

●めくって右12ページ、一段目一コマ目。上部にゆうこの冷徹な指摘の吹き出し、やや引いた絵で(画風の省略もあって)一列に並んだ状態の四人。ゆうこ以外の三人がコマ右側に、けいこを先頭にする形で左向きで並び、ゆうこはコマ左端に右向きで立つ。前ページからの流れで、ふり向いたゆうことけいこが向かい合った形。ここでゆうこの背景に店入り口の階段。続く一段目2コマ目は、たじろぐけいこの左向き横顔のアップと「……」。これがページ左端。

●下段、右端のコマは、二段ぶち抜きの縦長コマで階段を上がるゆうこの後ろ姿。一段目一コマ目で、左方向にある目的地にたどり着き、ふり向いて話し、そのまま背景にある階段を上がる、という流れでのこのコマ。左に視線移すと、前ページラストと同じく、真剣に言葉発するゆうこの右向き横顔がさらに大きいコマで。位置的に、一段目左コマの、たじろぐけいこの左向き横顔の真下となり、対比である。そこから下に視線移すと、うつむき気味けいこと両脇にえいこ・ヒロ君。ここでの視線の下への移動は、階段上がってる人物から階下の人物へ、という位置関係ともリンクした構成。また、前ページとこのページにおいて、これまでも言及してきた、人物の心象としての白と黒の対比が、ゆうことけいこの描写にも入っている。

●しかし、雑誌のノドまたいで、右ページ最後のコマ構成で下方向に振り切られた視線誘導を一旦元に戻しての、左13ページ。ゆうこの造形はデフォルメされ、セリフは支離滅裂になっての酔っぱらいキャラ化。階段上り終え踊り場でふり向き正面からの全身像である。背中・横顔で語る時はシリアスで、正面顔で語る時はコメディという構造、キャラクター性なのである。また、このページでは全体的にゆうこの騒いでいる姿が描かれているのだが、ページ中央にあたる二段目2コマ目には、正面顔で反論をするけいこが描かれる。ゆうこがページまたぐ長い尺で発したシリアスに対し、彼女がコメディモードになった所での反撃。ただし、このけいこの顔も、前ページでゆうこの指摘にたじろいだ横顔と比べると、サイズも小さいし明らかにコメディ寄り(ピュア?)になっている。それでも必死に言葉を発するという生真面目さが、またけいこのキャラクター性なのである。

●さて、えいこはこの左13ページにおいて、段上のゆうこと階下のけいこの間に割って入るべく階段を少しあがる。めくって右14ページ、一段目の三つのコマは、階段上部から見下ろす構図。1コマ目、コマの右上と左下に「……まあ」「まあ!」と吹き出しを浮かべ、上下に作り笑いで顔を振るえいこ。視線移して2コマ目を見ると、コマ中部に階段途中のえいこ、コマ上部に階段下のけいこ、コマ左下にて再びゆうこの後頭部という図。

→2コマ目に右側から入ってきた読者の視界には、コマ右端から下中央にかけてのえいこの吹き出し→コマ中部えいこ→コマ上部けいこ→コマ左端けいこの吹き出し、が順に入ってくる。ここでのゆうこの後頭部にはけいこの吹き出しがかかっており、読者の視線はけいこの吹き出しからスムーズに3コマ目へ移るため、さほどゆうこについては意識されない。しかし左端の3コマ目では同じ位置関係のまま、ゆうこの後頭部が現れ、左下隅にゆうこの発した「じゃあ」という小さい吹き出しも重ねられ、視線折り返しにあたるコマでの滞留もあり、ゆうこの存在を“後頭部である”ことと共に意識させられる。

→そこから、一段目最後のコマ左下の吹き出しに続く形での、二段目最初のコマ右上の吹き出し。さらに、そのセリフを受けるえいこの図は、前のコマと同じポーズからの拡大にあたる。セリフにあわせて対象の人物に寄った、ここで河岸が変わった構成である。(次の店ついたし。)続く2コマ目でゆうこの後ろ姿が店内へと移動し、位置関係も3コマ目では高低差から横並びに変わる。また、ゆうこのセリフを読んでいく際には、それに対するえいこの反応も目に入るよう構成されている。1コマ目右上から2コマ目右上の吹き出しを見る時は、1コマ目のオノマトペ「ギク」を同時発生的に、2コマ目左下から3コマ目右上の吹き出しを見る時は、3コマ目の吹き出し「……」を間をおいて、読者は読むこととなる。えいこの表情のみならず、テキストの位置取りまでが考えられた構成である。

●三段目に入ると、問いかけながら着席するゆうこを横のアングルから。ここでのゆうこは、左向きでコマの右側に位置する。続けて、向かって立つえいこ、見守るけいこが、その受け手として視界に入る。そして、よーく見るとコマ左端、右ページ最後のコマの左端にヒロ君がちょっとだけ見切れている。左15ページに視界移すと1コマ目、ヒロ君のあっけらかんとした右向き横顔アップで、右上(コマ枠はみ出し)と左下吹き出しで「あ!」「そうそう!」。これ一発でコメディノリに転調していくのだから、ヒロ君貴重なキャラである。ちょっと山田にも通ずるけど。

●で。四人で着座してヒロ君は空気読まずゆうこはいたたまれずに席離れ(顔にタテ線&脂汗&手ふるわせてコマ外に「ピュ~~~」てのが完全にシリアス離脱って感じ)、えいことけいこにゆうこの友人思いエピソードを聞かせるヒロ君。ちょっと感銘受けるえいことけいこの正面顔、の間に背景として無表情なけいこの横顔のぞくのがおもしろい。こういう時は背景パースきっちり描き、その上でキャラ造形はデフォルメという。出てくる作家名がさくらももこ岡田あーみんなのは、前作で出たのがガロという点ふまえて理解するべきでしょう。店員はやはりゆうこがトイレから戻るタイミングで酒出したのか。左17ページ最終コマ「かんぱ~い!」の、2対2で向き合って座る人物・吹き出し・オノマトペ・セリフへの反応・地の文を、1コマにおさめてスムーズに読ませる構図と構成力のよさ、ページめくるとまたちょっと場のノリが変わるという展開の意味でも。右18ページでは、ヒロ君お前…というやり取りしつつ、けいこの持ってきた金魚も脇に登場。ここまでが章題「梯子」。

●場を離れ、トイレで鏡をのぞくえいこ。その無表情な鏡像に、例によって斜線、白と黒の間の表現。他方、残りの三人はえいこについて好き勝手語るのだが、これはねえ、わかりやすく解説してくれてしかもエンタメとして読ませてくれることに感謝すべきですよ、我々読者は。前連載とこの作品の間に載った、あの難解な読み切りを何人の読者が覚えているかわからんけれども。どうなりたいか、デビュー作のストーリー、思い違い、許し、とキーワードまくヒロ君の善性が光りつつ、酔っぱらいの放談という部分もぶれさせず。その言葉を受けてうつむき気味横顔えいこの、顔の上半分がコマの外で見えず、結んだ口元と「……」の吹き出し、という絵面がまた上手い。

●そこからノドまたいで、左23ページは完全にヒロ君主導ギャグパート。1コマ目から背景にSDゆうこ達が踊り、ゴシック体フォントからの最下段大ゴマ、渾身のDon’t think Feel.ネタに噴き出してしまった。これ、世代的にはクロマティ高校の装丁で知った読者もいるんだろうか。
魁!!クロマティ高校(6) (週刊少年マガジンコミックス) f:id:genbara-k:20180117191357j:plain

●そんなわけでほのぼのムードから、婚約&復縁と引っ越しの報告もスムーズにこなしてのお別れ。左25ページ、それぞれ満足げなけいこ、ゆうこ、ヒロ君。一方、最後のコマで一人、後ろ姿に斜線、背景は斜線で接続された白と黒、浮かべる吹き出しは「……」のえいこ。めくって右ページ、今回のラストまでその描法は続く。環境の変化、“お別れ”の時と孤独を噛みしめるえいこだが、最後のシメにまたDon’t think Feel.とは予想外。

●というわけで、コメディの体裁でシリアスも技巧もやるというのはこういうことですよと。いやー、おもしろい。

週刊少年チャンピオン2018年6号

浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/この号の発売日同日、作中の両手キツネポーズと同じ振り付けをダンサー四人が取り入れた曲、「求ム VS マイ・フューチャー」初披露のライブ公演がニコ生で放送された。そう、アイドルマスター ミリオンライブ!3rdLIVEツアー幕張公演1日目だ。1時間23分過ぎ。アイマスはプロレス、以上。
nico.ms

【アイドルマスター ミリオンライブ!】「 求ム VS マイ・フューチャー」「初恋バタフライ」試聴動画
平川哲弘『ヒマワリ』/いや、不良のケンカシーンならともかくこの状況でザッと現れても…。

桜井のりお『ロロッロ!』/やさしい世界(つらい)。概念を寄せるという展開の上での見せないオチはSFかもしれん、違うかもしれん。このノリのネタをクライマックスの熱血として伏線回収してみせた『賢い犬リリエンタール』はすごかったよな。

板垣巴留BEASTARS』/食欲性欲ない交ぜの被食者ストリップ、ということでまず連想したのは女体盛りである湯けむりスナイパー。ここでは種族に規定された役割として、演じる側にも対等に観賞者としての内面が存在。作者が女性だしね。(なお、女体盛りかつ人肉食の世界書いたのが『山ん中の獅見朋成雄』。)逆にフェラチオの方は、くわえる側が奉仕する側かつ食われる側、という皮肉の脈絡入ってるわけだが。まあここでははっきり売春だからそうなるけれども、はたして実際フェラチオの内実が男性から女性への支配という一面的な、少年誌の感想で書くことじゃねえな。ヤクザのお仕事。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/普通に一人ずつ吸血すればリスクないのでは…。まあネタメインだしな。やっぱり女性読者的には浦安のチンコよりこっちのチンコの方がおいしいの?

●中村勇志『六道の悪女たち』/パンチングマシーン、さすがに乱奈さんも刃牙レベルではないと。

西修『魔入りました!入間くん』/展開が意味不明すぎて、前回を読み直してしまった。えーと、抽選で人気アイドルと二人きりで楽屋で話せる設定と。あえて正体隠してるのに自分より目立つ相手にはムカつく心理描写と。ここまでライブシーンやそれに準ずるパフォーマンス一切描かないでライブ開催の危機!てのが盛り上がる展開になると思ってると。なんなのこれ。

佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/ゾーンじゃないか…。虎城と王虎の親子の会話はいいね。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/誌面的にこの作品がサービス枠ってのが、なんかもうレベルとしてしんどい。

●八音橋ナオキ『片瀬つむりの宅配便』/読み切り。馬鹿漫画的一発ネタに萌え系要素。端正。

●瀬口忍『囚人リク』/今生の別れ、愛情の最期の形として「逃げろ」と告げられてきた主人公が、その言葉を大勢に向かって命がけで発する。決意、そして開戦。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/ダテの方のリスちゃんフラッシュバックにちょっと笑ってしまったけどね。器の大きさによる決着としてはいい形かと。

石黒正数木曜日のフルット』/無職と実家ネタは毎度きつい…。


  • 次号より重本ハジメ、9号より増田英二新連載。これは楽しみ。